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高校受験よりも大切なこと

1、偏差値が高い学校が良いか?

今日は北海道の高校入試。良くも悪くも子供たちの人生にとって最初の試練かもしれません。

高校受験を考え始めると、多くの人が少しでも良い高校に入学したいと願います。

通常、良い高校とは、偏差値が高い学校のことを意味し、家庭では偏差値を基に「どの学校ならうちの子も合格できるだろう?」と考えることが一般的です。

「この学校なら、就職や大学への進学実績が良いから、ここが一番いいかもしれない」と考え、志望校を選ぶ傾向があります。

しかし、イェール大学の助教授、成田悠輔さんが言うように、学校が良いと評価されるのは、そこに集まる生徒の能力が高いからです。

その学校に入学したからといって、学力や将来が自動的に保証されるわけではありません。

よって、良い高校への入学を目指すのは素晴らしいことですが、偏差値だけでなく、学校が提供する環境や自分の興味・目標に合った学びの機会があるかも重要な検討ポイントであることを忘れずにいたいものです。

2、学力として測定されない能力

世界には、学業で非常に優れていて、複数の言語を話せる「スーパー高校生」と呼ばれる子供たちがいます。

これらの子供たちは、生まれながらの才能と、新しい知識を学びたいという強い好奇心を持っていますが、そのレベルに達するのは簡単なことではありません。

しかし、すべての子供がそこまでの成績を目指す必要はありません。

実際、勉強だけに集中しすぎると、友達作りやチームでの協力、リーダーシップのような大切なスキルを育てる機会を失ってしまうことがあります。

これらのスキルは「非認知能力」と呼ばれ、学校の成績とは異なり、社会に出たときに非常に重要になります。

実際に、勉強が得意だった子供たちが社会に出たとき、学校の成績だけではなく、人とのコミュニケーションや問題解決といった非認知能力がより求められます。

私の経験からも、学業成績はそこそこでも、友達との関係が良好で、リーダーシップを発揮できる子供たちの方が、社会で成功しやすいことが分かります。

ですから、お子さんがスーパー高校生のような学業成績を目指すことも大切ですが、それだけが全てではないことを理解することも重要です。

友達との良好な関係やチームワーク、リーダーシップといった能力も、将来の成功には欠かせないスキルなのです。


3、子供たちに伝えるべきこと

高校受験を考える際に、多くの人が偏差値の高い学校を目指すことが一般的です。

しかし、偏差値だけで学校を選ぶことのリスクや、勉強以外の「非認知能力」の重要性を理解することは、お子さんの将来にとって非常に重要です。

中学生の皆さんに今、聞きたいのは「高校で何をしたいか?」や「どんな生活を送りたいか?」です。

具体的な目標がなくとも、「こんなことをやってみたい」という希望を持つことは、意義深いです。

なぜなら、「みんなが行ってるから」という曖昧な理由で高校に進学すると、挫折する可能性が高くなるからです。何となく過ごすだけの高校生活では、充実感は得られません。

青春は一度きりです。

成功も失敗も、何か目的を持つことが大切です。そのためには、中学時代から、高校でやりたいこと、なりたい自分について考え、そのマインドを育てる必要があります。

勉強だけが学校生活ではないことを理解し、お子さんの興味や個性に合った教育を提供する学校を選ぶことが重要です。

偏差値ではなく、お子さんにとって本当に合った学習環境を選ぶべきです。

お子さんが自分に合った学校で学ぶことで、自然と目標が見えてくるはずです。

子供たちが自分の興味や個性に合わせて学べる環境を整えることが、最も大切なのです。

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