樋谷拓巳

DTMer、最近はシンガーソングライター

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夢を見るには若すぎた

夢を見るには若すぎた 花が枯れた 誰のせいでもなく それが何の為に蒔いた種なのかも 忘れてしまった 知恵をつけたかった僕ら夢を抱いた 若さ故 知り損ねた不穏な世の中 …

樋谷拓巳
3年前

紗幕の向こう

紗幕の向こう 私のお話はこれで終わり 伝えたもの全て置いてゆくわ 光に紛れてはためくのは小さな小さな喝采 歌が聴こえるなら口遊んでよ この場所にあなたも刻まれてゆ…

樋谷拓巳
3年前

Endless Blue

Endless Blue 初めて出逢ったのは ちょうどこんな快晴の日で 君の事を少し思い出した 心は遠くへ行ったと思ってた だけど気づいた 過ごした日々は色褪せずにいたんだ …

樋谷拓巳
3年前

Ivory

Ivory 君と語った夢の欠片は 白く霞んでもう見えないけど 曖昧な二人のこんな終わりにさえ ささやかな明日が届くとしたら Start over again 君を知る前の私に戻るの...…

樋谷拓巳
3年前

トロイメライ

トロイメライ どうして与える事には 見返りを期待してはいけないの? 奪う事も叶わずに いつだって青く見えた隣の芝 子供になれない私の瞳にある情景 果たしてそれは美し…

樋谷拓巳
3年前

Birthday Snow

Birthday Snow 雪の降る日のこの部屋は淋しく 君が通わす電話はきっと圏外で届かないだろう 僕から願う言葉 「離れないでよ――。」 凍えた指が求める君の温度に怯えて…

樋谷拓巳
3年前

Nebula

Nebula 煌めきを詰めた愛は あの夜空渡る光の海の底へ沈んでしまった 悴む手ふり解いた君は 今でも後悔しているのなら あの事はもういいの 星に願い込め 眠っていましょ…

樋谷拓巳
3年前

漣 ある日の感情 それはいつもと変わらず 薄明かりの夜を這いずり回っていた 傷付かないようにと脆い心匿ったけど いつしかそれ自体 欺瞞に汚れた 通り雨みたく 虚しさ…

樋谷拓巳
3年前

ずれ

ずれ 「明日、晴れたらどこへ行こう?」 「明日、死ぬなら何をしよう?」 つまらない遣り取りがただ営みの中 存在してた 「友達でいたかった」とか 「他人のままでよか…

樋谷拓巳
3年前
1

evergreen flavor

evergreen flavor 未だ分らないの この気持ちが何処へ向かうのか 涙流す内に新しい朝が来たわ 失くしたくないものばかりを 破片にしてしまった 未だ解らないの この不安…

樋谷拓巳
3年前
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Downhill

Downhill こんな成り上りがいつまでも続くなら おめでたい人ね あなたは恐れ知らず 鼻持ちならない俗物でいる事が 落ち目になったのを誰か教えてくれなかったの? 物の…

樋谷拓巳
3年前
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オートメーションツール

オートメーションツール アナタの吐いた酷い言葉にあるように アタシがただの機械でしかないのなら もう傷付いたりする事に怯えるなんてないでしょ それって本当に楽な事…

樋谷拓巳
3年前
1

つないで

つないで 「誰だって同じさ」 そんな言葉で流されてく世情で 君は飾り気のない私の事を ちゃんと捉えてくれた 間違いだらけの経験も 今は赦されるかな? 通り過ぎた夏…

樋谷拓巳
3年前

病弊

病弊 薄っぺらな言葉には 何の価値もないの 気安く歩み寄ったりしないでね 貴方の都合のいい人じゃないから 解るでしょ? 馴れ合いだからって それが何になるの? 面…

樋谷拓巳
3年前

もしかしたら

もしかしたら 電話が鳴るとあなたからとすぐに判る 2人になって少し変わったこの生活 FMから聴こえる過ぎた夏のナンバー 私はあなたにとってどんな風でいられたの もし…

樋谷拓巳
3年前

それは乾いた叫びにも似た

それは乾いた叫びにも似た 涙で記した言づけ…

樋谷拓巳
3年前

夢を見るには若すぎた

夢を見るには若すぎた

花が枯れた
誰のせいでもなく
それが何の為に蒔いた種なのかも
忘れてしまった

知恵をつけたかった僕ら夢を抱いた
若さ故 知り損ねた不穏な世の中
誰も何も平等には恵まれないのを
諦めてしまうのには遅すぎた

花は咲いた
誰の目にも映らず
大人になるのはこうゆうことなのだと
戒めるように

許せないまま幸せを掴む誰か
欲しいものを手にする前に腐る躰
そんなものに忘れられてしま
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紗幕の向こう

紗幕の向こう

私のお話はこれで終わり
伝えたもの全て置いてゆくわ

光に紛れてはためくのは小さな小さな喝采

歌が聴こえるなら口遊んでよ
この場所にあなたも刻まれてゆく

星屑を床に散りばめたら
思い思いのまま踊っていましょう

形無いものに怯えないで ちゃんと触れられる筈よ

眠るのにはまだ早すぎかな
もう少し楽しむのもありかな

不安が溶ける時は素直に笑えているわ 

続きのお話はあなたが伝
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Endless Blue

Endless Blue

初めて出逢ったのは ちょうどこんな快晴の日で
君の事を少し思い出した

心は遠くへ行ったと思ってた
だけど気づいた
過ごした日々は色褪せずにいたんだ

逢えなくなっても 明日は今日より君の事きっと愛しい
これが愛の証かな...

離されないで 思い出だけは
何もない空にあの日の二人を浮かべた

幸せが当たり前に思えるから
いつか途切れてしまう事を見失ってしまっている

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Ivory

Ivory

君と語った夢の欠片は
白く霞んでもう見えないけど

曖昧な二人のこんな終わりにさえ
ささやかな明日が届くとしたら

Start over again
君を知る前の私に戻るの...戻るの
Start over again
真っ白(さら)より少し汚れて消えるの...消えるの

心に付いた小さな傷跡は  
余りに些細で痛みにもならない

忘れるのとは少し違うの
自分自身をやり直すの もう一
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トロイメライ

トロイメライ

どうして与える事には
見返りを期待してはいけないの?
奪う事も叶わずに
いつだって青く見えた隣の芝

子供になれない私の瞳にある情景
果たしてそれは美しいものなの?

愛したイノセントは砂上の楼閣
味を占めたら虚しさ惰行する それだけ
アナログな感受性 摩耗してゆく
嗚呼 なんだか悪い魔法みたいね

いつか怖いものなんて
忘れ難い記憶になると思ってた
どこか彷徨う旅は
結末を見られ
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Birthday Snow

Birthday Snow

雪の降る日のこの部屋は淋しく
君が通わす電話はきっと圏外で届かないだろう
僕から願う言葉

「離れないでよ――。」
凍えた指が求める君の温度に怯えて脈が速まるから
このまま繋いで居て

明かりも点けず慣れない孤独な日は
君の好きなバラードを聴きながら雪を眺めて切なくなって
早く明日になれ

「離れないでよ――。」
こんなに寒い毎日は君と傍に居る その為にあるんだろ
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Nebula

Nebula

煌めきを詰めた愛は
あの夜空渡る光の海の底へ沈んでしまった
悴む手ふり解いた君は
今でも後悔しているのなら あの事はもういいの

星に願い込め 眠っていましょう
涙の痕消える朝が来るまで
出逢える日はまた巡って来るから
その日まで君の心を守っていてね

同じ夜空の下 二人は違う気持ちを
それぞれの新しい愛に捧げている
私達じゃ結べなかった絆だったけど
冬の星座は今夜も輝きを繋いでい
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ある日の感情
それはいつもと変わらず
薄明かりの夜を這いずり回っていた

傷付かないようにと脆い心匿ったけど
いつしかそれ自体
欺瞞に汚れた

通り雨みたく
虚しさはあっけなく過ぎてはくれないな

漣の様に繰り返す単調な日々の中で
僕が笑っていたのは
いつの日の事でしょう

『生きていても善いですか?』
返事のない質問の行方は 汚れた制服に隠して
僕は大人に成った

憂鬱は明日へ持ち越しだ
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ずれ

ずれ

「明日、晴れたらどこへ行こう?」
「明日、死ぬなら何をしよう?」
つまらない遣り取りがただ営みの中 存在してた

「友達でいたかった」とか
「他人のままでよかった」とか
何度馬鹿を学んだって 後悔は先には見えない

選んでも正解のない問答を投げ交わす僕らが
唯一 決められたのは「離れる事」だと...

対には為れそうもない二人なら
不意に壊してしまう行為もあるのだろう
遂に大きく広がってし
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evergreen flavor

evergreen flavor

未だ分らないの
この気持ちが何処へ向かうのか
涙流す内に新しい朝が来たわ

失くしたくないものばかりを
破片にしてしまった

未だ解らないの
この不安が何処から来るのか
強がりにも飽きてしまう自分がいる

指折り数えた出来事は今日出遭った哀しみ
過去に縛られていても歩みを止めずにいられた

例えば
誰かが待っている 
そんな期待を手繰って
私は辛うじて死なずにい
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Downhill

Downhill

こんな成り上りがいつまでも続くなら
おめでたい人ね あなたは恐れ知らず
鼻持ちならない俗物でいる事が
落ち目になったのを誰か教えてくれなかったの?

物の見事に絶頂に達した後は落ちてゆくだけよ
長い長い下り坂を
あなたの足は転げ落ちているのを気づいていない

そしてこの様を誰かのせいにする
見下していた負け犬に成り果てている
あなたのどこに特別があったというの?
皆冷やかな目を
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オートメーションツール

オートメーションツール

アナタの吐いた酷い言葉にあるように
アタシがただの機械でしかないのなら
もう傷付いたりする事に怯えるなんてないでしょ
それって本当に楽な事だからね

誰かアタシのネガティヴな心に
補正機能をつけて正しく居させてよ

自分が「誰」で「何」であるかを忘れて
失くしたものが多すぎて もうどうでもよくなった
ほらまただね 笑い声が聞こえる 悪い意味での・・
それにミュートをかける
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つないで

つないで

「誰だって同じさ」
そんな言葉で流されてく世情で
君は飾り気のない私の事を ちゃんと捉えてくれた

間違いだらけの経験も
今は赦されるかな?

通り過ぎた夏の音に
心は堪え切れず ただ啼いていた
報われない想い全てを携えて
君を繋いでいて

言う程希望なんて持ててないし
惰性で生きているだけの日々
事実なのは 右に在る声に安心した事

不安になるのは
安らぎの"今"が"永遠"じゃないか
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病弊

病弊

薄っぺらな言葉には 何の価値もないの
気安く歩み寄ったりしないでね
貴方の都合のいい人じゃないから 解るでしょ?

馴れ合いだからって それが何になるの?
面倒を押し付けるのは止めてよ
他人(ひと)の為に時間は無駄に出来ない それだけよ

これ以上の負担なんて要らないわ
酷い現実なんかより 貴方そのものが病弊なのよ

笑顔だけ置いて消えれば?
美徳だけ残して死ねば?

「君の為だから」と
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もしかしたら

もしかしたら

電話が鳴るとあなたからとすぐに判る
2人になって少し変わったこの生活

FMから聴こえる過ぎた夏のナンバー
私はあなたにとってどんな風でいられたの

もしかしたら
こんなにも穏やかで幸せな日々は
明日にでも壊れるとかそんな不安ばかり募るけど
口にできない鈍色をわざとジョークに変える度に
無邪気に笑ってくれるのね

出逢う前までは独りでもよかったの
そんな世界をあなたが変えてしまった
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それは乾いた叫びにも似た

それは乾いた叫びにも似た

涙で記した言づけが愛した人に伝わる朝
追いかけた後ろ姿は もうここではない遠い場所へ
何もかも見えなくなるまで流れに逆らい歩いていた
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