樋谷拓巳

DTMer、最近はシンガーソングライター

樋谷拓巳

DTMer、最近はシンガーソングライター

最近の記事

  • 固定された記事
再生

夢を見るには若すぎた

夢を見るには若すぎた 花が枯れた 誰のせいでもなく それが何の為に蒔いた種なのかも 忘れてしまった 知恵をつけたかった僕ら夢を抱いた 若さ故 知り損ねた不穏な世の中 誰も何も平等には恵まれないのを 諦めてしまうのには遅すぎた 花は咲いた 誰の目にも映らず 大人になるのはこうゆうことなのだと 戒めるように 許せないまま幸せを掴む誰か 欲しいものを手にする前に腐る躰 そんなものに忘れられてしまう存在 人を捨ててしまうには優しすぎた ©&℗2021 殉情樂堂

    • 再生

      紗幕の向こう

      紗幕の向こう 私のお話はこれで終わり 伝えたもの全て置いてゆくわ 光に紛れてはためくのは小さな小さな喝采 歌が聴こえるなら口遊んでよ この場所にあなたも刻まれてゆく 星屑を床に散りばめたら 思い思いのまま踊っていましょう 形無いものに怯えないで ちゃんと触れられる筈よ 眠るのにはまだ早すぎかな もう少し楽しむのもありかな 不安が溶ける時は素直に笑えているわ  続きのお話はあなたが伝えて 紗幕の向こう側 夢が揺らめく

      • 再生

        Endless Blue

        Endless Blue 初めて出逢ったのは ちょうどこんな快晴の日で 君の事を少し思い出した 心は遠くへ行ったと思ってた だけど気づいた 過ごした日々は色褪せずにいたんだ 逢えなくなっても 明日は今日より君の事きっと愛しい これが愛の証かな... 離されないで 思い出だけは 何もない空にあの日の二人を浮かべた 幸せが当たり前に思えるから いつか途切れてしまう事を見失ってしまっている 変わらないものなんてないと解っても 僕はきっと確かなものをまた求めてしまう 離されないで 何があっても 変わらない思いを信じていたい 君がいたから忘れないでいた 遥かな空に残っている あの日の永遠 離されないで 思い出だけは 手探りのままあの青を仰いでいた 離されないで 忘れないから 遠い昨日に生きている 二人の永遠 きっと...

        • 再生

          Ivory

          Ivory 君と語った夢の欠片は 白く霞んでもう見えないけど 曖昧な二人のこんな終わりにさえ ささやかな明日が届くとしたら Start over again 君を知る前の私に戻るの...戻るの Start over again 真っ白(さら)より少し汚れて消えるの...消えるの 心に付いた小さな傷跡は   余りに些細で痛みにもならない 忘れるのとは少し違うの 自分自身をやり直すの もう一度 Start over again 君を知る前の私に戻るの...戻るの Start over again 新しい未来をひとりで描くの...描くの 曖昧な二人のこんな終わりにさえ 小さな奇跡が残るとしたら Start over again 何も無かった私に戻るの...戻るの Start over again 君も幸せであるように願うよ...願うよ Start over again あの日の私に戻るの...

        • 固定された記事

        夢を見るには若すぎた

        再生
          再生

          トロイメライ

          トロイメライ どうして与える事には 見返りを期待してはいけないの? 奪う事も叶わずに いつだって青く見えた隣の芝 子供になれない私の瞳にある情景 果たしてそれは美しいものなの? 愛したイノセントは砂上の楼閣 味を占めたら虚しさ惰行する それだけ アナログな感受性 摩耗してゆく 嗚呼 なんだか悪い魔法みたいね いつか怖いものなんて 忘れ難い記憶になると思ってた どこか彷徨う旅は 結末を見られない夢の様で 花の優美さに気付けない心じゃ 私は間違ってまた一つ何かを失う 奏でるトロイメライ仮構の夢想 酔いしれたら不安が波状する それだけ アナログな感受性 摩耗してゆく 私の内側(なか)騒ぐ魔物がいる 『もう何も感じず生きればいいの』 『機械になればいいよ』 そう言った大人が滅びてゆくのを私は見ていた なんだか悪い魔法みたいだ

          トロイメライ

          再生
          再生

          Birthday Snow

          Birthday Snow 雪の降る日のこの部屋は淋しく 君が通わす電話はきっと圏外で届かないだろう 僕から願う言葉 「離れないでよ――。」 凍えた指が求める君の温度に怯えて脈が速まるから このまま繋いで居て 明かりも点けず慣れない孤独な日は 君の好きなバラードを聴きながら雪を眺めて切なくなって 早く明日になれ 「離れないでよ――。」 こんなに寒い毎日は君と傍に居る その為にあるんだろ だからもう少し君に近付きたい そっちは未だ冷たい雨が降っているの? こっちはもう白い世界だよ 明後日までに雪になればいいね もうすぐ君のBirthday 「離れないでね――。」 暗い明日も朝日も二人で見届けよう 不安で脈が速くなるからこのまま傍に居て 「離れないでね――。」 こんなに寒い指先は君を愛する その為にあるんだから 体を寄せてこのまま眠ろう・・

          再生
          再生

          Nebula

          Nebula 煌めきを詰めた愛は あの夜空渡る光の海の底へ沈んでしまった 悴む手ふり解いた君は 今でも後悔しているのなら あの事はもういいの 星に願い込め 眠っていましょう 涙の痕消える朝が来るまで 出逢える日はまた巡って来るから その日まで君の心を守っていてね 同じ夜空の下 二人は違う気持ちを それぞれの新しい愛に捧げている 私達じゃ結べなかった絆だったけど 冬の星座は今夜も輝きを繋いでいる 悲しみが少し多い時には どうぞ 思い出してみればいいの 私達があの日 何の不安もなく笑えていた  ただ一つの証拠を 一体どこで間違えたのかなんてもう考えなくていいよ 私達は一人で二人分を抱えただけ  星に願い込め 眠っていましょう 涙の痕消える朝が来るまで 出逢える日はまた巡って来るから その日まで君の心を守っていて いつか伝えられる日が来るといいな その日まで元気でいてね

          再生

          漣 ある日の感情 それはいつもと変わらず 薄明かりの夜を這いずり回っていた 傷付かないようにと脆い心匿ったけど いつしかそれ自体 欺瞞に汚れた 通り雨みたく 虚しさはあっけなく過ぎてはくれないな 漣の様に繰り返す単調な日々の中で 僕が笑っていたのは いつの日の事でしょう 『生きていても善いですか?』 返事のない質問の行方は 汚れた制服に隠して 僕は大人に成った 憂鬱は明日へ持ち越しだ 瞬きをする度変わってゆく景色を 尊く思うほど 優しくいれたのかな 死んでもいいなんて 簡単に思える程の喜び抱いたのは いつの日の事でしょう 漣の様に繰り返す単調な日々の中で 生きようとしたのは いつの日の事でしょう

          再生

          ずれ

          ずれ 「明日、晴れたらどこへ行こう?」 「明日、死ぬなら何をしよう?」 つまらない遣り取りがただ営みの中 存在してた 「友達でいたかった」とか 「他人のままでよかった」とか 何度馬鹿を学んだって 後悔は先には見えない 選んでも正解のない問答を投げ交わす僕らが 唯一 決められたのは「離れる事」だと... 対には為れそうもない二人なら 不意に壊してしまう行為もあるのだろう 遂に大きく広がってしまった 君と僕の中のずれ

          再生
          再生

          evergreen flavor

          evergreen flavor 未だ分らないの この気持ちが何処へ向かうのか 涙流す内に新しい朝が来たわ 失くしたくないものばかりを 破片にしてしまった 未だ解らないの この不安が何処から来るのか 強がりにも飽きてしまう自分がいる 指折り数えた出来事は今日出遭った哀しみ 過去に縛られていても歩みを止めずにいられた 例えば 誰かが待っている  そんな期待を手繰って 私は辛うじて死なずにいるのかしら? 伝えたい言葉は未熟な若葉色だけど そよぐ風の中できっと香っているの 未だ判らないの 正しい事を与えているのか 掌の熱で思い出を温め直すの  同じ仕組み携えながら今日も心は移ろう 希望を抱けなくても何か愛せずにいられない 例えば 私に歌う理由が有るのは 譲れない想いを糧にして 生きようと願う所為かな? 叶えたい世界は未完成な代物だけど 恵む宇宙の中でずっと変わってゆくの

          evergreen flavor

          再生
          再生

          Downhill

          Downhill こんな成り上りがいつまでも続くなら おめでたい人ね あなたは恐れ知らず 鼻持ちならない俗物でいる事が 落ち目になったのを誰か教えてくれなかったの? 物の見事に絶頂に達した後は落ちてゆくだけよ 長い長い下り坂を あなたの足は転げ落ちているのを気づいていない そしてこの様を誰かのせいにする 見下していた負け犬に成り果てている あなたのどこに特別があったというの? 皆冷やかな目を向けていたわ..そうなの..    いい加減に諦めたらどうよ? 時間の無駄になるから 大人しく我慢していなさい 何も学ばないのならあなたは死んだのよ 私は御免よこんなやり方 痛いのはもう十分経験したわ 今頃慌てふためいているでしょう あなたの現実は幻を信じた事だから あなたは死んだのよ 転げ落ちて死んだのよ

          再生
          再生

          オートメーションツール

          オートメーションツール アナタの吐いた酷い言葉にあるように アタシがただの機械でしかないのなら もう傷付いたりする事に怯えるなんてないでしょ それって本当に楽な事だからね 誰かアタシのネガティヴな心に 補正機能をつけて正しく居させてよ 自分が「誰」で「何」であるかを忘れて 失くしたものが多すぎて もうどうでもよくなった ほらまただね 笑い声が聞こえる 悪い意味での・・ それにミュートをかける器用さなんて無いから 誰かアタシの無機質な想いに シュミレートをかけて遠くまで鳴らして 受け入れてもらえないなら 否定されてゆくだけなら こんな存在はやがてフェードアウトしてく 誰かアタシのネガティヴな心に 補正機能をかけて普通で居させてよ 言えない言葉があって 癒えない傷跡があって それを理解して 自分が機械じゃないと知る

          オートメーションツール

          再生
          再生

          つないで

          つないで 「誰だって同じさ」 そんな言葉で流されてく世情で 君は飾り気のない私の事を ちゃんと捉えてくれた 間違いだらけの経験も 今は赦されるかな? 通り過ぎた夏の音に 心は堪え切れず ただ啼いていた 報われない想い全てを携えて 君を繋いでいて 言う程希望なんて持ててないし 惰性で生きているだけの日々 事実なのは 右に在る声に安心した事 不安になるのは 安らぎの"今"が"永遠"じゃないから 明日にはこの仕組みも変わってしまうかもしれないし 痛みも 哀しみも 焦りも 捨てきれない程 重いのは何故? 形に成れない願いさえも含めて 今を繋いでいて 約束など意味ないのを知っているのに 「...また会いたいなぁ」 君の眼に映る私が特別な存在じゃなくても 過ごした時間の中思った事 信じてもいいよね? 全てを繋いでいて

          再生
          再生

          病弊

          病弊 薄っぺらな言葉には 何の価値もないの 気安く歩み寄ったりしないでね 貴方の都合のいい人じゃないから 解るでしょ? 馴れ合いだからって それが何になるの? 面倒を押し付けるのは止めてよ 他人(ひと)の為に時間は無駄に出来ない それだけよ これ以上の負担なんて要らないわ 酷い現実なんかより 貴方そのものが病弊なのよ 笑顔だけ置いて消えれば? 美徳だけ残して死ねば? 「君の為だから」と同じ言葉を繰り返すの それしか能のない人に思えるわ ストレスの媒体(たね)でしかないのよ貴方は 急がせたりする程 現状は手一杯なの? あぁ 鬱陶しいわ あざといその手口 利害関係とか 正に現在の貴方と私 もうこれ以上の負担なんて要らないわ 酷い現実なんかより 貴方そのものが病弊なのよ 勝手な期待をしても それには応えられないの グッバイ 身勝手な貴方に 心から憎しみを込めて

          再生

          もしかしたら

          もしかしたら 電話が鳴るとあなたからとすぐに判る 2人になって少し変わったこの生活 FMから聴こえる過ぎた夏のナンバー 私はあなたにとってどんな風でいられたの もしかしたら こんなにも穏やかで幸せな日々は 明日にでも壊れるとかそんな不安ばかり募るけど 口にできない鈍色をわざとジョークに変える度に 無邪気に笑ってくれるのね 出逢う前までは独りでもよかったの そんな世界をあなたが変えてしまった いろんな感情が波のように押し寄せる あなたを好きな私は束の間の幻なのかな 信じきれない弱さがいつでも私の真上に 曇り空を漂わせて頬に雨を落としてしまう その手が連れてく場所がどんな風景でも きっと素敵に見える筈なのにね

          もしかしたら

          再生
          再生

          それは乾いた叫びにも似た

          それは乾いた叫びにも似た 涙で記した言づけが愛した人に伝わる朝 追いかけた後ろ姿は もうここではない遠い場所へ 何もかも見えなくなるまで流れに逆らい歩いていた 運命を阻む壁さえも軽々と乗り越えながら  空に近い憧れに手をかけた人々の夢は うだるような季節も呼吸さえもとめてしまう カリソメの希望なら憎しみを込めて目の前の未来を消したい 抱えた思いをビルから捨ててゆく  小さく両手を広げて  羽ばたくことを諦めた天使の群れは血塗れの唄を歌い出す それはまるで干乾びた叫びにも似て 痛みの中心(なか)を掠めてゆくの 始まりも終わりもないような境界線に佇んだまま モノクロの昨日を点と線であやふやに紡ぎ直した 引きとめる声さえあるなら 間違い起さずに済むかな そんな期待をふり払って 大切なもの投げ捨てた 風に吹かれ ため息奪ってゆく傾きの中で 浮足立つ身体が描いている歪なライン この手が掴めなかった幸せの欠片 もうすぐ灰となり消えてく 過ちは真後ろの途に隠して きっと誰も気付かないまま 骨が軋む音を心で聴きながら世界を失う瞬間に   逆さまの空を目に焼き付けて やっと自由であることを思い出せるの

          それは乾いた叫びにも似た

          再生