2023年6月　印象に残ったエンタメ

近ごろは、暑い日が続いたり、雨の日が続いたりと天気が安定しないですね。2023年も半分が終わり、ここから後半。年々時間の流れを早く感じるのは気のせいでしょうか….

さて、ここからは2023年６月に印象に残ったエンタメを紹介していきます。それでは、どうぞ。

・映画「最後まで行く」

それぞれの事情から極限状態に追い込まれてしまった２人の警察官が、壮絶な攻防を繰り広げる、という作品。藤井道人監督の作品は、毎回いい意味で期待を裏切ってくれます。

特にすごいと感じたのは、矢崎を演じた綾野剛さんの演技。話し方は淡々としているのですが、内に秘めた怒りや執念が感じられるあの表現は流石でした。物語が進むにつれてそれがどんどん大きくなって、綾野剛がクレイジーになっていく様もすごかった。矢崎のしぶとさには感心しました（笑）。

・映画「岸部露伴　ルーヴルへ行く」

大人気の実写ドラマ「岸部露伴は動かない」がついに映画化されるということで観に行きました。このドラマは僕も好きでこれまで全部観てきましたが、映画も非常に面白かったです。

大好きな露伴と泉の掛け合いがスクリーンでも観ることができて、感無量でした。作中でいちばん強い人物なのは、露伴先生ではなく、泉なのでは？そんな風に思ってしまいました。妖艶な木村文乃も素晴らしかった。

・映画「怪物」

是枝裕和さん×坂元裕二さん×坂本龍一さん、この制作陣によって誕生した映画が面白くないはずがないとは思っていましたが、やはり、いや期待以上に面白かったです。本当に、とにかく素晴らしい映画でした。

シングルマザー、モンスターペアレント、ジェンダー、いじめ…　今も残る日本の問題の数々を取り上げながら、１つの物語を多方面から描写し、真相に迫っていく様は、観ていて非常に満足感の高いものでした。真の怪物は一体だれか、自分も誰かにとっては怪物に見えているのかも、そんなことを考えてしまう映画でした。多くの人に観てもらって、考えてもらいたい。
そんな映画です。

・ドラマ「波よ聞いてくれ」

ラジオが舞台になっていることに興味を持ち観始めたこのドラマ。主人公の鼓田ミナレを演じた小芝風花さんの熱演が非常に痛快で、毎回ドキドキハラハラさせられました。長台詞をよどみなくたたみかけるように発する様は、リーガル・ハイの古美門研介を彷彿とさせました。

毎話面白かったのですが、僕がとくに面白いと感じたのは最終話。街を大地震が襲い、多くの人が不安に駆られるなかで生放送で声を届ける鼓田ミナレは本当にかっこよかった。逆境に強いラジオというメディアの魅力を改めて感じました。原作の漫画も読んでみたいです。

・ずっと真夜中でいいのに。「沈香学」

綺羅キラーや、あいつら全員同窓会など好きな曲が収録されている、ということで聴いてみました。ずとまよの曲はやはりかっこよくて、何度も聴きたくなります。

アルバムを通して感じたのは、イントロがかっこいい曲が多いな、ということ。最近はイントロを聴かずに飛ばしてしまう人が多く、イントロのない曲もよくみられます。そんな中でもイントロが（いい意味で）やばい曲を作り続けるずとまよの音楽への挑戦は素晴らしいです。おすすめの１枚。

・ドラマ「離婚しようよ」

宮藤官九郎と大石静の共同脚本で話題になったNetflix発のドラマ。イケメン三世議員と国民的女優の”理想の夫婦”とも言えるふたりが離婚するために奮闘する、という作品。

日本を代表する２人の脚本家の、お互いのいいところが随所に感じられるドラマでした。ユーモアの中に、夫婦とは、愛とはというテーマが感じられて、とても面白いドラマでした。久々に錦戸亮さんの演技を観ましたが、彼は本当にかっこいいですね。あれほどの色気をもつ男に誘われたら、誰だってついていきますよ（笑）。

・ドラマ「だが、情熱はある」

今期のドラマで個人的にいちばん面白かったのがこの作品です。山里亮太・若林正恭ご両人の人生を忠実に、そしてリスペクトと情熱たっぷりで届けた全12話、圧巻でした。

主演の2人をはじめとしたキャストの再現度が圧倒的でしたし、2人の人間ドラマは見応えがありました。山里さんと若林さんのことを知っていても、そうでなくてもきっと面白いと感じるはずです。そして、南海キャンディーズとオードリーの2組による漫才、たりないふたりの漫才も、本物さながらのクオリティだった。とても面白かったし、感動もした。たりないふたりの半生をジャニーズでドラマ化する、という一報を受けて不安になった過去の自分に言ってやりたいです。
「このドラマ、めちゃくちゃ面白いぞ！」

いかがでしたでしょうか。個人的に6月は映画が豊作な月でした。スパイダーマンとフラッシュも観に行きたかったなぁ。来月のどこかで観れたら、と思ってます。7月からはアニメやドラマが始まりますね。新しい作品が始まる前に、まだ観れていない作品を観ておきます！最後まで読んでいただき、ありがとうございました！