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創作、迷走、鎖分銅。
ここ半年ほど、自作で、武術で使う鎖分銅を作っている。当初、アイボルトという穴の空いたボルトに、焼き入れしたs45c(鉄に0.45%の炭素が入っている鋼鉄)のナットを取り付けて、アイボルトの穴に鎖を繋いで作っていた。
分銅が鎖の中間にもついている三連式鎖分銅というものである。
これが三連式鎖分銅である。
焼き入れしたs45cのナットなのであるが、中央の高ナットが生地でメッキがされていなかったため、
手の内、鍛練棒“金剛鉭”。
私が素手でも使えるし、武器術でも使えると、日頃からやっている手の内の鍛練を紹介したい。
実際これで、鎖分銅のコントロールが格段に上手くなったし、姿勢鍛練でも身体のバランスが良くなった。
基本的に、私の剣術の師匠が考案した、「浮き握り」と「獅子畳み」という手形を使う。今回の画像の真ん中と左端のものだ。「浮き握り」は、武術雑誌の秘伝の2019年10月号でも、私の師匠が出て紹介された。
順番では、まず
双対打ち(そうついうち)。
私がやっている萎えし術で、新たに「双対打ち」というものを考案した。自分で一種の入れ替え打ちかとも思ったが、通常、杖などを入れ替えで打つときは両手をそえて、体も一重身から一重身へと、全身で打つ。だが考案した「双対打ち」は、片手でバトンの中心を持ってクルクル回す要領で、棒の中心ではなく手前3分の1ぐらいの場所を持ち、バトンを回すように入れ替えて打つやり方だ。
私の経験上、蔵書の参考文献、またはネットで
不動の姿勢について。
最近、鍛練姿勢を行う直前の準備姿勢において、気をつけ、つまり不動の姿勢を取り入れている。別に精神の精強性を目指したり、見た目にこだわっているわけではない。あくまでも合理的に、スムーズに運動に移れる準備姿勢として、不動の姿勢が最適だと思ったのだ。
武道を私はやってはいないが、私のやっている日本武術や中国武術にも、起勢に通じる開門式で不動の姿勢を取ったりする。もともと所詮は礼式だろうと無視をしていたが
単え身での萎えし術。
「単え身」という身体操作は、体幹をねじらないことが旨で、体幹を完全に横に向ける「一重身」とは違い、体は正面を向いている。これで萎えし術をしてみた。
通常、フォアハンドでの打ちの場合、内旋している右足が前に出るが、「単え身」では右側の骨盤の大転子が前に押し出されるため、逆の外旋している左足が前に出る。ちょうど、両足の踵とつま先で直角をつくるような感じだ。両腕両脚の四肢を外旋させながら足を踏み換えると
単え身による足さばき。
「単え身(ひとえみ)」という身体操作がある。現代では「一重身」と書き、それに伴ってか、身体操作も変わっている。「単え」とは「単衣」とも書き、平安時代の部屋着である。
現代の「一重身」では、文字通り、体を一直線に揃えることを言う。敵法から見て、真横を向くような姿勢となる。
古来の「単え身」は、体幹をねじらないことを言う。こう言うと、現代の「一重身」も「単え身」の範疇のように思うが、私も何度も検証して
「斫」と「切掌」について。
「斫」は「シャク」と読む。コンクリートを人力で削ることを「ハツリ」と言うが、この「斫」という漢字があてられ、「斫り」で「ハツリ」と読んだりする。
対して武術には「切掌」という技がある。これが古くは「斫」と呼ばれていた。
今回の画像であるが、太極拳の「高探馬(こうたんま)」である。この「切掌」の用法がまさに「斫」になる。
「斫」はチョップに似ているが別物であり、相手の首や脇に滑り込ませながら打つ
外旋同側型と、内旋交差型。
今週、一週間、腰割りと三戦で、どちらを鍛練の主軸にしていくか? で、ずっと悩んでいた。結論からいうと、「自分がしたいこと」と「自分に合ったこと」は、まったく違うということだ。
半年前に剣術の師匠から教わった、足を内旋させる立ち方と、長年追い求めてきた「首里三戦」に共通点があることを知り、頑張ってきたが、いわゆる適性がなかったようで、諦めた。ただ、なぜダメだったのか? を見直してみた。
要するに、