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親衛隊名誉リング。

私が常に左手の薬指に着けているリングの話だが、ナチスドイツの親衛隊名誉リングである。これは1934年にナチ党親衛隊長ハインリヒ・ヒムラーによって定められた。
せっかくだからWikipediaに載っていない情報として、デザインがミュンヘンのジュエラーが手掛けたものである。人間の頭蓋骨の後ろで大腿骨?がクロスしているデザインで、よく「毒」を表す絵だったり、アニメなどで爆発あとのキノコ雲の代わりにこの頭蓋骨とクロスする大腿骨の絵がイメージであったりする。要するに「死」のイメージだ。すべてのそういうイメージの大元に、このナチスドイツの親衛隊名誉リングのデザインがある。現在のナチスドイツのイメージの象徴かもしれない。

素材であるが、シルバー625が使われているようである。シルバー925が主流の現在、シルバー625はコインにすら使われることのない粗悪な銀製品と言えるだろう。コインはシルバー800である。
余談であるが、このシルバー925や625というのは、銀が92.5%や62.5%使われているという表記である。残りは銅なのだ。なので銅の含量の多い粗悪な銀製品には緑青(ろくしょう)という銅由来の青錆びが出る。
親衛隊名誉リングの素材はシルバー625である、と言ったが、じつは確証はない。当時、銀製品といえばシルバー625だったので(5マルク銀貨など)、憶測に過ぎない。というのも、親衛隊名誉リングは素材の価値よりも歴史的価値のほうが高く、「所持している親衛隊名誉リングを溶かして素材比率を測定してみよう」というツワモノがいないだけである。また、日本では感じないが、欧米諸国では、いまだにナチスドイツへの風当たりが強いのも研究されていない要因である。数年前、欅坂46の公演で、ナチスドイツの将校のロングコートをイメージした(イメージできる?)衣装に、欧米が批判して、衣装の取り止めと謝罪をしたことがある。
私としては、オリンピックの聖火リレーもナチス時代のベルリンオリンピックが発祥だし、ナチスドイツが開発したV2ロケットがなければ弾道ミサイル自体もないのだから、宇宙開発も、それに伴うインターネットもないのだから、「あれは良くてこれは悪い」と都合良く割り切ることがおかしいだろう、と思う。

まあ、歴史的背景はさておき、この親衛隊名誉リングの髑髏マークには、「骨になるまで戦う」という意味があって、武道家ではない武術家の私自身のイメージにも合っているので、気に入って着けている。
「指に名誉を!」である。

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