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単え身による足さばき。

「単え身(ひとえみ)」という身体操作がある。現代では「一重身」と書き、それに伴ってか、身体操作も変わっている。「単え」とは「単衣」とも書き、平安時代の部屋着である。
現代の「一重身」では、文字通り、体を一直線に揃えることを言う。敵法から見て、真横を向くような姿勢となる。
古来の「単え身」は、体幹をねじらないことを言う。こう言うと、現代の「一重身」も「単え身」の範疇のように思うが、私も何度も検証してみたのだが、体幹と脚の関係ではなく、体幹と脚の付け根である大転子、大腿骨頭が同調していることが大事である。

今回の画像であるが、「単え身」による右構えと左構えを主観的に写してみた。
ねじれが発生しているように見えるが、脚が交差しているだけで、体幹と骨盤、体幹と大転子は同調しており、ねじれていない。
通常の「一重身」とは、足の左右、前に出る順序が、完全に逆である。
これに気づくまでに、「単え身」と「一重身」を交互に繰り返したり、いろいろやってみたが、この左右のスイッチ(入れ替え)がベストだと思う。

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