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玄翁術。

今回、紹介するものは、武術家である私の創作武術にして秘中の秘、「玄翁術」である。

玄翁とはそもそも、両面が叩けるトンカチのことである。通常、平たい面で叩き、最後、木材に叩き込ませる(食い込ませる)ときに、後端の盛り上がっている面で叩く。であるが、写真の私が持つような200匁(750g)のような大型の玄翁は、ノミの尻を叩くものなので、釘を打ったりはしない。

ここで、私の玄翁の紹介をしたい。
私の玄翁は200匁(750g)の菱貫玄翁の今井金物店特別仕様である。
菱貫玄翁とは、玄翁の神様と呼ばれる故長谷川幸三郎の義兄、故長谷川貫一郎の娘に婿入りした、2006年に亡くなった故長谷川重郷という菱貫二代目の作品をいう。
私はこの非売品であった玄翁を知り合いから手に入れた。持ち手の柄巻きやデザインは私の手によるものだ。柄には弓道の弓に使われる複合素材で出来ている。

この玄翁は、数年前から持っていたものだが、以前に紹介したタングステンの萎えしでの振り回しの技量が上がったために、もう一度やってみようと、再び持ち出したのだ。
そもそも、私の萎えし術は、玄翁術から来ていて、玄翁術は斧術から来ている。右手に持ち、時計回りでグルグル回し、その流れで右から左からと打っていく点が共通している。

ようやく私の道具に、私の技量が追い付いてきた感じである。

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