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本末転倒

【もくじ】


【はじめに】

先週アップした推し活関連の記事とは異なりますが、先日の羽鳥慎一モーニングショー(テレ朝)を見ていて、これは由々しき事態だと感じたので記事にいたしました。
すべては、各キャラクターや遊園地の真のファンの皆様や小さなお子さん、グッズ制作や販売に携われた皆様、遊園地のスタッフやステークホルダーの皆様が報われるために…。
まずは、こちらの動画をご覧下さい。

ひらたく言えば、いち遊園地のおみやげコーナーで転売目的と見られる大量の買い占めが堂々と行われていたことに対し、強い憤りを感じています。レジで制止しなかった、おみやげコーナーのスタッフの皆様にも責任の一端があります。
ネットの普及後にグッズの転売目的の入園者が増えていることを知りながら、転売目的の大量買い占め防止策を本気で取ろうとしない遊園地側の姿勢に疑問を感じています。ちなみに、ライバルとされる(?)東京の多摩地区や大阪の湾岸部の遊園地では、全国レベルでこのようなニュースを見聞きしたことがありません。

参考

【遊園地とは】

元来、遊園地とは、お客が日常生活の煩わしさからしばし開放され、夢見心地に浸れるための場所です。
園の運営スタッフの皆様は、お客が喜ぶための施策を日夜練り続け、アトラクション作りには多くのステークホルダー様がかかわり、専属のエンターテイナー系のスタッフの皆様は夏も冬も重い着ぐるみに身を包まれたり、日々のレッスンと健康管理に余念がありません。すべてのスタッフ様とステークホルダー様とお客が一体となり、楽しい空間を共有するものです。常にお客の笑顔が一番の励みとなり、運営のモチベーションになっているのです。

【だれのため、なんのための遊園地なの?】

園の一角に設けられているおみやげコーナーは、あくまで入園の記念として設けられているものであり、お客が入園の思い出を形として残すために購入するのです。
しかしながら、せっかくの人気グッズの発売日に、明らかにそのキャラクターや園のファンでない輩達に大量に買い占められてしまうなんて、小さなお子さんを中心としたそのキャラクターの真のファンの皆様、園のスタッフの皆様、グッズを製造された業者様、そして、当のキャラクター自身がかわいそう過ぎます。
先の動画だけではわかりませんが、アトラクションをろくに見ずにグッズだけを大量に買い占めて園を後にしているとすれば、園にとって大問題です。これでは、せっかくのアトラクションがおみやげコーナーの付帯施設になり下がりかねない本末転倒な事態ですね。

【方法が違うだろっ?!】

うがった意見で申し訳ありませんが、2020年から去年まで続いたアレを皮切りに、春夏秋冬の番組改編期の音楽系特番に営業的な出演をすることが増えたように感じるので、園の運営スタッフの皆様の本音は「アトラクションなんか見てくれなくっていいから、転売目的での仕入れだけして帰ってもいいから、とにかく、入場券が売れて欲しい(涙)」ではないでしょうか。
アレ時代の業績不振を取り返したい気持ちは重々承知ですが、他にも方法はたくさんあるはずです。転売目的の客を「いらっしゃ〜い(両手モミモミ)」と優遇するのではなく、すべてのお客が心から園やアトラクションを楽しめる環境づくりを最優先に!

【防止策】

では、どうすれば転売目的での入園者を防げるのでしょうか?

筆者は次のような案を考えました。

・成城石井(高級スーパー)の店内の一方通行型導線のように、おみやげコーナーの設置場所を退場専用ゲートの近くに変更するなど(つまり、園内に順路を設けて、園内をすみずみまで堪能しないと買えないようにさせる)、園内全体の設備や導線の大幅な見直し。

・転売目的での大量買い占めが予想されるグッズは、特定のアトラクションの利用者(退場時にスマホにQRコードを読ませるなどして)にのみ販売

・転売が予想される商品は園内では販売せず、本人の顔認証と身分証明書認証を用いてネット限定で抽選販売

・販売告知から販売開始日までの期間をかなり短めに設定

・転売目的での大量買い占めが予想されるグッズ発売日の入場には、前売り券に加えてネットで本人の顔認証と身分証明書認証での入場整理券を抽選で発券。入場時にも、闇バイトや副業サイトで雇った替え玉でないか本人確認を徹底

不審な客(転売を前提としたおみやげ大量購入の客だけではなく、園と無関係なコスプレや過激な衣装に身を包む客、SNSバズり目的での不審な撮影や悪ふざけする客)は、他のお客からの情報提供が寄せられたり、スタッフが見つけ次第即退場に!
テーマパークや遊園地や観光施設は、卸問屋でも撮影スタジオでもありません!

・園内のおみやげコーナーでは、児童養護施設や小児病院や幼稚園や保育園の職員さん(社員証提示)や制服を来た修学旅行生やひとめでわかる団体旅行客以外には、一人一点までに限定して販売。

・グッズに「転売しないでね」の一文を織り込み、キャラクターをいかつい表情にする。

【まとめ】

筆者が今回の動画の系列の遊園地に初めて足を踏みいれた時代は世の中にネットなどなく、遊園地のガイドブックや雑誌での紹介記事を首っ引きにおみやげを購入したものでした。
しかし、いざ現地を訪れたら、お目当てのグッズが既に販売終了していたなどガイドブックの情報が古かったケースもあるので、あくまでおみやげの最新情報は当日に現地にて確認。当時はグッズもおみやげコーナーも少なかったですが、少ないおこづかいで購入した、外装のビニールに主力キャラの顔がプリントされた渦巻きキャンディと、紐を引っ張るとカタカタ昇ってくる白猫キャラのペンダントが今でも忘れられません。
数年後に母と訪れた際は、開業以来長年に亘って入居していた地元の観光協会によるおみやげコーナー(現在は撤退)で落花生を購入したものでした。
そのキャラクターや遊園地の真のファンや小さなお子さんがひとりでも多くお気に入りのグッズを購入でき、遊園地のアトラクションを思う存分に楽しめることを願ってやみません。
全国の遊園地や観光施設の皆様へ。遊園地や観光施設が本来の役目を果たせるよう、より一層の企業努力をお願いいたします。
遊園地や観光施設が転売や悪ふざけの温床とならぬよう、常に細心の注意を払ってください!

【著者プロフィール】

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