見出し画像

瞑想との出会い🧘‍♂マハラジのKeys🔑南伊豆生活 《魂の在り処を求める旅・ワタシの成り立ち》③(全5話)

十日間のヴィパッサナー瞑想合宿での体験はぼくにとって強烈だった。初めての瞑想にして仏陀が悟りを得たと伝わる瞑想方法。




(この時の体験は詳しくは上記記事にあるので興味のある方はご覧ください。)


ヴィパッサナー瞑想は自分にとって難易度が高く継続は難しかったのでこの時だけの体験に終わったが、自分という存在を浅く捉えていたことに気づき、人間という存在の奥深さに気づいた。
結構な強烈な体験だったのだ。
瞑想とは何なのか、一体脳や体で何が起こっていたのか。魂とは何なのか。人間の根源にあるものとは何なのか。そしてこの世界とは。此時からぼくは真剣に考え始めた。

チベット密教を習得した文化人類学者、中沢新一の書籍と出会い民俗学、文化人類学、アミニズム、瞑想等、物と精霊と人の交わり、彼の著作で新しい知識を得ていくことになる。スピリチュアルよりもぼくにはこういう方が合っていた。この頃になるとスピリチュアル系の本が浅く感じられたのだ。
またヴィパッサナ瞑想において十日間、他の参加者との一切の会話、コミュニケーションは禁止されていたのだが、それがなんのためかも彼の本で知ることとなった。言語を司る前頭葉の働きを止め思考を止めて脳の奥深く古い層に入っていく。
そこに深層意識の入口がある。と、ぼくはその頃理解していた(今はまた別であるけど。)梅原猛や鎌田東二なんかも読んで日本の神話に興味を持ったのもこの頃だ。いつか高千穂に霧島にという思いは移住という形で実現されることとなった。

脳科学の本もいくつか読んだ。海馬の本や、クォリア、脳もまた未知の世界だった。
今は右脳、左脳ということがよく言われるけれどぼくは右脳左脳、更に脳の新しい部分(前頭葉)、古い部分(大脳辺縁系)の4つに別れるのではないかと思う。
そしてその真ん中にある松果体。
脳の事は詳しくないが新古左右の4対構造。そういう解釈の仕方のほうがいいのではないかと自分は思う。

話を元の流れに戻そう。20代末期、ぼくはブッシュ君が南伊豆の絵描きさんのところに居候しながら土地を探すというので、ぼくも興味津々でついて行った。
静岡県は南伊豆、その山奥にくぼやまさとるさんという絵描きが住んていた。彼は元祖ヒッピーであったが絵描きとしての道を選びヒッピーであったことを恥じるような人だった。
そして彼は彼の瞑想法を実践していた。
プレム・ラワット、通称マハラジのノリッジ(知恵)という瞑想方法だ。


https://ja.wiki5.ru/wiki/Teachings_of_Prem_Rawat


マハラジの瞑想方法を習うにはインドの伝統的な手法が取られる。
教えて欲しいと言ってもすぐには教えてもらえない。昔インドの聖人は人から教えを請われても何度も断った。それでも頼んできた者にようやくその瞑想法を教えた。本気度を測っているのだろう。このマハラジも教えてもらうまでに時間がかかる。「準備が整っている」という状態までマハラジの講話のCDやDVDを何度も繰り返し聴く。そこでは呼吸の事、フォーカスすること、外の世界で何があっても壊れない大切なものが内側にあること、そしてその内側をノリッジと彼が呼ぶ瞑想方法で満たすことで心の平和が訪れるということ等がいろんな例え話で語られる。

ぼくとブッシュ君は勿論マハラジの瞑想法を習いたくなった。マハラジの事やその瞑想を語るくぼやまさとるさんの目はキラキラしていた。
ブッシュ君は人づてに空いてる土地を借りそこに自分の山小屋を建てることにしていた。くぼやまさとるさんが住んでいる山の木を切り出して使っていいことになっていた。ぼくも手伝いをした。
夜は自分達出割った薪で炊く五右衛門風呂に入った。
そして、その後マハラジの講演会のDVDを3人で観る。くぼやまさとるさんは膨大な量のDVDを持っていてこれがいいんだよーとどのDVDも内容を把握していた。

ぼくは3ヶ月ほどで居候生活をお暇し神奈川へと戻った。山奥ぐらしの経験を経てかねてから切望していた沖縄移住の決心がついたからだ。
割のいい派遣の仕事を選んで移住資金を貯めた。
その間もマハラジの瞑想を習うために東京の国分寺や吉祥寺、渋谷などで開かれていた集まりでマハラジの講話をDVDで聴いた。
東京の集まりの人たちも大体が元ヒッピーだった人達で若い人はぼくひとり。ぼくはここでも夢中になった。これしかないこれが救いだと思い込み、熱心に通ったのだ。(今のヌーソロジーを学んでいるのとほんと変わらない。)
その熱意が通じてマハラジの瞑想方を習う日が沖縄に行く前にやってきた。ブッシュ君も同じ日に習うことになり南伊豆から会場の代官山の公民館までやってきた。他にも数名。
どんな方法なのか、みんなドキドキである。
マハラジの瞑想方法は準備さえ整えば無料で習える。

4つのKeysと言われるテクニックを使って最低1時間毎日実践するように言われる。一日1時間というのはヴィパッサナー瞑想と一緒だったが、ヴィパッサナー瞑想よりもイージーな方法にぼくは感じた。これなら続けられる。

沖縄移住に必要なお金もたまりマハラジのDVDも沢山手に入れ(実践者の先輩ががCDロムにコピーしたもの)ぼくは沖縄竹富島に移り住み、そこでマハラジの瞑想方を日々行う。

しかし、ぼくはまだまだ若かった。
外側の楽しいことに目移りした。美しい景色、ひっきりなしに入れ替わる旅人たち、オリオンビールに、泡盛、三線の宴会。毎日お酒を飲み瞑想はおざなりになっていった。
そして結婚して完全に瞑想から離れた。
結婚してからぼくが精神世界系で読んだのは
夢をかなえるゾウとオポノポノの本、中沢新一の新作だけは相変らず夢中で読んだ。

鹿屋に来てからは尚、生活に追われた。40歳の時、ヨガと出会うまでの7年間は精神の世界とはしばしばお別れの時であった。


④へとつづく


🧘‍♂中沢新一の著作


中沢新一からぼくが受けている影響は大きい。
アミニズム的思考は中沢新一の影響だ。カイエソバージュシリーズは読みやすくわかりやすく知恵に溢れている。シリーズをまとめたものが出たようなのでおすすめです。


🧘‍♂マハラジことプレム・ラワットさん🌟

プレム・ラワット、マハラジ🧘‍♂
見た目めちゃ普通のおじさん😆🌟

マハラジのいいところはあーしなければこーしなければ、こういう言葉を唱えましょうというのが一切なく、ノリッジだけ毎日練習して下さいという一点だけというのがとてもいいところ。
keysは言うなればムドラーや内側の動きの見つめ方。
人に教えないという約束の元に教えてもらってるので明かせないが、本にも乗ってるようなムドラーが使われる。


🧘‍♂南伊豆の絵描き、くぼやまさとるさん🌟


くぼやまさとるさんのファンタジックな絵。
ほんわかな雰囲気と細密な細かい世界が入り交じる独特な世界観💫💫💫


🏖南伊豆想い出の地♨

弓ヶ浜、波の音がとても静かで癒やされた🏖


下田、千人風呂。
この温泉はほんといい!♨





以上です!🧘‍♂
(続きます)


ナマステ✨


①はこちら🧘‍♂




②はこちら🧘‍♂




④はこちら🧘‍♂




この記事が参加している募集

振り返りnote

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?