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『THE BATMAN-ザ・バットマン』見た直後の雑記

TOHOシネマズ日比谷で『THE BATMAN-ザ・バットマン』を見てきた。

クリストファー・ノーラン監督版バットマン3部作から約10年。この間にベン・アフレックによる主演・監督によるバットマンの案が出るも、これがなくなり、代わりに『クローバーフィールド/HAKAISHA』や『猿の惑星』シリーズを手掛けたマット・リーブスが監督・脚本・制作し、ロバート・パティンソン主演で新たに『THE BATMAN-ザ・バットマン』と生まれ変わった。

暗い現代のゴッサム・シティのダークなヒーロー、バットマンの雰囲気は出ていたが、これまでのバットマンシリーズでは描かれていたアメコミ映画における2つの肝心なことが描かれてなかった。

ストーリーはバットマンがゴッサム市警のゴードン警部と共に連続殺人事件の解明にあたる、というストーリー。もう、いきなりバットマンとして出ていて、出現から2年経過している所から始まり、途中でキャットウーマンとも合流。

とにかくヴィランのリドラーが起こす殺人事件や大量虐殺計画などのダークな雰囲気や全体の8割が暗いゴッサム・シティ、8割はバットマンのままでいるブルース・ウェインなど、とにかくバットマン、ゴッサム・シティといった「バットマンワールド」の雰囲気作りに終止し、ブルース・ウェインの物語が薄い。加えて、ロバート・パティンソンが演じるブルース・ウェインがあまりにもぼんやりした感じで、現段階ではミスキャストとハッキリ言える。

これにヴィランはリドラーというのがいるが、これが誰だがわからないミステリー仕様になっている。そこの面白さはあるが、ヴィランのインパクトとしては歴代のバットマンシリーズで一番薄っぺらい。

これらをクライマックスのバトルで盛り返そうとするが、全体的に暗めで作っているので、アクションもいまいちハッキリしない。バットマンのアクションは比較的殴る、蹴るといったアクションが多めで、それにしても頭をあまりつかってない。

クリストファー・ノーランのしっかり作り込んだバットマン三部作と比べるとかなり物足りない。
失敗作といっても過言じゃないが、もう一度見て、解析したい。


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