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『N号棟』見た直後の雑記

MOVIX三郷で『N号棟』を見てきました。

団地が舞台となるホラー映画という少ない情報で見てみたら、「世にも奇妙な物語」風味の和製『ミッドサマー』でござった、というね。

大学生3人が岐阜にある幽霊団地で評判の廃墟に行ってみたら、なんとそこは幽霊団地ではなく、ちゃんと住人達がいたので、3人はその団地に泊まるが、そこから奇妙な体験をする、といった展開。

岐阜に行く前の学校でのシーンから、幽霊団地で住人と会い、その夜から次々と起こる不思議、心霊的現象から思わぬ展開などね……あまり具体的には書けないけど、これ『ミッドサマー』や『ヘレディタリー/継承』とか、モロにアリ・アスター監督に影響された作品ではないか。

それで、団地に入ってしばらくしてからお待ちかねの怪奇現象演出があるけど……やりすぎ、というか騒ぎすぎというかね。そこからのハプニングや部屋の中で集団で寝てるシーンがね、『ミッドサマー』風味なんだよね(笑)。

そんな中でひたすら抵抗する主人公・史織を演じた萩原みのりがヒロインとして見事に演じきった。団地の中心人物・加奈子を演じたベテランの筒井真理子にも負けない存在感でね。

後半から割と思い切ったグロ描写はあるにはあるけど、絶えずつきまとうやり過ぎ感。
で、終盤がね……フワッとしたいまいちな着地。
死恐怖症とか死生観がやたらつきまとうけど、肝心の部分がフワフワしてるんだよね。

いくつかの演出に納得いかない部分はあるが、
変に宗教やファンタジーにしなかったからいいんじゃないかな?
ギリギリのリアリズムで『ミッドサマー』風味にしたのを「良し」とした方がいいかな。

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