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演劇

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#演劇

アゴラを乗せたタンポポの種はどこへ

アゴラを乗せたタンポポの種はどこへ

こまばアゴラ劇場が明日で閉館される。

演劇に縁がなかった自分。偶然、近所の縁で知り合った演劇ご夫妻のお陰で、アゴラ劇場にも数回行くことがあった。

都内なら自転車で行きたいところだが駒場は行きにくく、山手線の駅から歩いて行った。

近所には商店街が残っていて、「キッチン南海」もあり、食べに行くと店主が「平田オリザさんとか、良く食べに来るよ〜」と言っていたのが忘れられない。

最初に行ったのが、タ

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あなたがいるから、世界は面白い

あなたがいるから、世界は面白い

ゴールデンウィーク前半の初日の夜。

誰も家にいない。

腰や膝の調子は良くなってきた。

3ヶ月ぶりに行くか。

行きつけだった、歩いて一分の「灯明」さんに行った。

相変わらず美味しかった。

特に旨い日本酒のお燗は久しぶり。こんなにお米の酒とは美味かったのか。

大人しく飲もうと、気をつけながら飲む。

時々、若いオーナーの富樫くんと話していると、間接的に、隣の若いご夫婦とも話をし出すように

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一人芝居での一人観客。商店街での演劇。舞台は観客の身体⁈

一人芝居での一人観客。商店街での演劇。舞台は観客の身体⁈

歩いて30秒の所にあるコミュニティー食堂のおぐセンター二階で、辻村優子さんの「ほぐしばい~よみほぐし実践編~」を観劇してきました。

前代未聞の演劇。

俳優辻村優子さんと観客の、一対一の演劇。

ひとり芝居、ひとり観客。

舞台は、というと、おぐセンターの二階の空間とも言えますが、ある意味、観客の身体が舞台なんです。

辻村優子さんは俳優でありセラピスト。

身体をマッサージしてほぐしてください

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神奈川芸術劇場で安藤玉恵さんのスプーンフェイススタインバーグを観劇してきました。

神奈川芸術劇場で安藤玉恵さんのスプーンフェイススタインバーグを観劇してきました。

希望と絶望。健常者と障害者。大人と子供、生と死。

大人が、世の中で漫然と生きて、どちらかには価値があり、どちらかにはないと思い込んでいる価値観を、主人公の少女は、問わず語りで、ひっくり返していく。

神奈川芸術劇場で、安藤玉恵さんの一人芝居を観てきた。タイトルは、スプーンフェイス・スタインバーグ。主人公の顔の特徴から名付けられたタイトル。

(印象を具体的に書いていますので、これから観る方は先入

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明日 一人芝居 そして正月

明日 一人芝居 そして正月

明日から3日間、店を連休にする。

1年で一番忙しい大晦日を終えて、休む暇もなく営業を再開したので、ようやく正月休みの感がある。

明日は楽しみにしていた横浜芸術劇場へ。

安藤玉恵さんの一人芝居を見に行く。

十年以上前、私は近所のとんかつ屋さんの若旦那と仲良くなった。

街のことを一緒にやりながら雑談していたところ、妹さんが俳優をやっているという。

「まだまだ、ちょい役でさ。深夜食堂ってドラ

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桜の園と、新しい時代と、演劇と

桜の園と、新しい時代と、演劇と

PARCO劇場50周年記念の舞台「桜の園」をようやく観ることができた。

チケットは発券手数料など込みで12.000円強。

望んでいた、前寄りの、わりと真ん中に一つだけ席が空いていた奇跡。

しかし、観劇日の2日前に咳が止まらなくなり断念。

演劇が好きな姉に観に行ってもらった。

出演者のみなさん、豪華絢爛だった。

もう観ることはできない、と諦めていたら、NHKで深夜に上映されたので、観るこ

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表現を感じてきた。

表現を感じてきた。

わが町でついに芸術祭が行われた。

若き演劇のグループが、仲間を呼んで二十人以上の人達。

それぞれの表現をきっと、すべての参加者が楽しまれたと思う。

私は休業日の今日、私と同じ苗字の若者が参加する回を観に行った。

格好いいですね~。俺にもこんな時期があったのか?

家から歩いて30秒のおぐセンターへ。

二時間弱に2つの演目。

一つは、一人の女性が、演劇仲間の小さい頃のなんとなく怖かった思

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虹む街を観てきました。

虹む街を観てきました。

神奈川芸術劇場での #虹む街 を観劇してきました。

想定される場所は横浜野毛周辺の、雑多な小さな店が集まっている飲み屋街の中にあるコインランドリーでのできごと。

豊かでは無いけれど、毎日を明るく生きている飲食店の外国人達。

いろいろな理由で、無表情に生きているコインランドリーをめぐる日本人達。

まるで外国人達は、自分が小さい頃の自分の商店街の大人たちみたいに、明るくて未来に一握りの希望と幸

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