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「暗闇瞑想」が世界のトレンドに!?

vol.10

「ダークネス・リトリート」という言葉はご存知でしょうか?

真っ暗闇の中に何日も孤独に座り続ける体験が今、世界でトレンドになりつつあるようです。

〈Women's Health / 2023年6月12日〉

ちなみに「リトリート」とは

日常を忘れてリフレッシュすること

旅行とは違い、「自然の中でヨガをする」「スパを受ける」「コーチングを受ける」みたいなことを想像していただけると分かりやすいかもしれません。

何世紀にもわたって、多くの精神的伝統の中で、より高度な修行として用いられてきたそうです。

もともとは光の入らない特別な部屋の中で、何日間も感覚を遮断することで、深い意識の変化をもたらすことが目的。

現在はもっぱらデジタルデトックスのために活用されることが多いようです。

火付け役となったのは、アメリカンフットボール選手のアーロン・ロジャースさん

孤独の中で、自分を見つめ直す機会を得た

とコメントしたことで、注目を集めるようになりました。

この暗闇の中での瞑想は、不安、うつ、ストレスを軽減するとも言われています。

また、この体験がトラウマの癒し松果体(睡眠ホルモンであるメラトニンを分泌する脳器官)の活性化に役立ち、深い休息を促すと主張しているダークネス・リトリートセンターもあるそうです。

ただし、こちらの体験には専門家の中でも賛否が分かれているようで、現段階では科学的根拠として挙げるための結果は乏しいとのこと。

いずれにせよ、アメリカを始め、タイイタリアイギリス南アフリカなど世界各地にダークネス・リトリートの施設があり、体験を求めている人が増えているそうです。

もちろん、1時間程度の短い時間や、暗闇にストレスを感じたら、いつでも外に出られるので、まずはプチ体験から始めることが良いのかもしれませんね。

いずれにせよ、外部からの刺激(情報)が一切ない状況なので、究極の自己対話法であることは間違いなさそうです。

ちなみに「主人公」はもともとは禅語ですが、「本来の自分」という意味。

瑞巌和尚は毎日自分自身に向かって「主人公」と呼びかけ、自らの中にある本当の自分の声に耳を傾けていたそうです。

古の時代でも、さまざまな人のさまざまな声を一旦遮断し、本来の自分を呼び覚ますようにしていたわけで…、情報過多な現代では一層そうした行為が必要なのかもしれませんね…

最近「個性教育」というと、どちらかと言えば、外に向かって唯一無二の自分を示していくイメージを持たれることが多いですが、重要なのは自分の内側に向かっていくことが先にあるわけです

純度の高い自分の声に気づくことが、個性を外に発揮する上での源泉になる。

毎日「主人公」と唱えるのか、「暗闇」に身を潜めるのか。

いずれにせよ、自分にとことん向き合う時間が必要なのかもしれませんね。

ちなみに、私は寝る時真っ暗闇派なのですが、自分に向き合っているうちに寝落ちします(笑)

イマイチ、答えが出ているとは思えない日の方が多いですが…、朝になるといつも元気になっているので良しとしたいと思います。

皆さんも自分に向き合う時間をぜひ大切にしてくださいませ😊


【発想の画鋲】
新しい時代の気配を感じた記事をピックアップし、画鋲で留めるように記事に留めておこうという企画。新しい着眼を共有させていただきます。

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