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“持続可能“な旅へ

vol.118

この週末は山梨にいました。

夏休みの旅行ではなく、仕事なのですが(笑)

山梨といっても、富士山などに比べたらマイナーな場所に行ったのですが、それでも多くの観光客が訪れており、中には外国人の姿も多く見かけました。

インバウンドといえば、世界中で課題になっているのが「オーバーツーリズム」でしょう。

スペインのセビリアやオランダのアムステルダム、クロアチアのドブロブニクなどなど、観光客に人気のヨーロッパの都市が続々と対策を講じているのは有名なところ。

最近では、観光税をすでに課しているアイスランドでも新しい一手が見られています。

ビャルニ・ベネディクトソン首相

「将来の観光部門を支える税のあり方を検討している」

と語り、変動料金制導入について言及するなど、対策強化を目指しているのです。

〈Forbes JAPAN / 2024年6月19日〉

そんな中、8月に入って面白いと思ったのが、デンマークに関するニュース。

首都のコペンハーゲンでは、サステナブルな行動をした観光客ツアー食事などが無料になる特典を付与する「CopenPay」という取り組みがスタートしたのです。

〈TABI LABO / 2024年8月3日〉

このプロジェクトでは全部で20以上のプランがあり、サステナブルなアクションを「通貨」に変えることで、観光地観光客Win-Winの関係にしようとしています。

プランは

プラスチックごみデンマーク国立美術館に持って行くと、ごみをアートに変えるワークショップに参加できる
公共交通機関自転車コペンヒル(廃棄物発電所)に行くと、屋上にある人工スキーを楽しめる
アーバンファームで農業体験をすると、ランチが無料になる

などといった感じです。

「アーバンファームで農業体験」のように、ランチが無料にならなくても体験したいプランもあるので、非常に興味がそそられます。

また、TABI LABOの記事では「サステナブルな旅」への潜在的な可能性も示唆しています。

ある調査によると、

「持続可能な旅行をしたい」と思う観光客の割合は82%

というデータもあるとのこと。

一方で、実際に行動を起こす人はわずか22%という現状もあるそうで、「CopenPay」のような施策がトリガーになって、旅人の行動変容につながると良いですね😊

実は山梨に行ったのは、まさにこうした持続可能な旅のデザインを設計するため。

制限とはまた違う新しい施策のあり方を提示してくれていますので、こうしたことヒントにいたします。

〜ということで、この後は束の間の休息を楽しみたいと思います!

皆さんも良き日曜日の夜をお過ごしくださいませ〜

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