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注目株の熱き起業家たち

column vol.1091

日々仕事をしていて、何よりモチベーションが上がるのが「熱きビジネスパーソン」を目の当たりにした時です。

特に理想に燃える起業家に出会えると、心が奮えて眠れない夜さえあります(笑)

〜ということで、本日は注目企業の熱き起業家たちの事例を共有させていただきます。

ご紹介するのは御三方

まずは、宇宙分野からお届けいたいます。


永崎将利さん:冷静と情熱の間で宇宙を目指す

宇宙分野といえば、言わずもがなこれから大注目の成長産業

堀江貴文さんが北海道大樹町で創業したベンチャー企業「インターステラテクノロジズ株式会社」は度々メディアで取り上げられますし、

投資をする方の間では、今年4月に東京証券取引所グロース市場に上場した「株式会社ispace」は有名なところでしょう。

堀江さんが「宇宙は産業の総合格闘技」と表現するように、日本の技術力が活かせるということも期待が集まる理由です。

そんな宇宙産業で、私がもう1人注目をしている方がいらっしゃるのですが、それは「Space BD 株式会社」代表取締役社長、永崎将利さんです。

〈AERA.dot / 2023年8月25日〉

同社はいわゆる宇宙商社で、永崎さんが目指しているのは「宇宙のよろず屋」

衛星の打ち上げ宇宙空間での実証実験宇宙空間にモノを運ぶサポートと、宇宙を舞台に何かをしようとする人へのサービス全般を請け負っています。

「Space BD」の名が世に知れ渡ったのは、17年9月の設立から一年も経たない18年5月

JAXA初の民間事業化案件である、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星放出において、事業者選定を受けたことです。

日本には新産業が必要で、世界で勝てる産業をつくりたい

と、永崎さんはプレゼンで熱き想いを語り、受注を勝ち取りました。

そして、熱意だけではなく、そのクレバーな戦略眼も世間から評価されています。

印象的なのは、超小型衛星の世界的権威である東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻の教授、中須賀真一先生のお言葉です。

宇宙への思いだけで、プランが詳細化されてなくて、ふわふわした話で終わってしまう人は多いんだけど、永崎さんは思いだけでなく、ちゃんとバックグラウンドを持っていた。世の中お金の流れお客をどうつかまえるかビジネスとして具体的だった。

こうしたビジネスセンスは前職の三井物産時代に培われたものなのでしょう。

熱さと冷静さを兼ね備えた宇宙産業のリーダーに、今後も目が離せません。

杉山博一さん:日本を芸術文化大国にする

続いては、個人的に今後ますます盛り上がって欲しいのがアート市場です。

最近では私が専門とする小売業でも、百貨店中心にアート分野に力を入れている企業も多く見られます。

ただ…、それは…、正直まだまだ外商を中心とした富裕層が対象という感は拭えません…

そんな中、「日本を芸術文化大国にする」という大義を掲げ起業した方がいらっしゃいます。

オシロ株式会社杉山博一さんです。

〈AERA.dot / 2023年8月25日〉

同社が手がけるのはアーティストクリエイターのためのコミュニティプラットフォーム「OSIRO」

チャットイベント開催支援決済機能など多彩な機能を揃うサービスで、最近では NFT との連携も可能になりました。

他のSNSとの違いは主に2つで、1つは「クローズド・コミュニティ」であること。

オープン型コミュニティのSNSは誰でもつながれる分、アンチからのメッセージに心が疲れてしまう場合もあります…

そんな中、アーティスト・クリエイターを支えたいと思う仲間たちとコミュニティがつくれることが特長になります。

それからもう1つはコミュニティをOSIROがサポートしてくれる点です。

…やはり、コミュニティ運営は大変で…、一度盛り上げたとしても継続することが難しい

この皆が悩む部分をコミュニティプロデューサーが代行してくれるのです。

これにより、アーティスト・クリエイターは自分の作品づくりに専念しやすくなります。

さらに、今年2月に同社は5.15億円を資金調達したのですが、その目的は「コミュニティマネージャーAI化」

実装されれば、コミュニティの盛り上がりやユーザーの状況などのデータを AI が分析し、サービス上でコミュニティを活発化させるためのサジェストを提供してくれるようになります。

まず、コミュニティの力をもって、クリエイティブ産業に従事する方々に必要なパワーを提供したいと考えています。コミュニティは大きな力を持っています。1人でも多くのアーティストやクリエイターに使っていただきたいし、クリエイティブ産業をもっと盛り上げたいのです。

今後の抱負をそう熱く語っていらっしゃいますが、杉山さんなら「日本を芸術文化大国にする」という夢を叶えてくれそうな気がします。

そんな期待を抱かずにはいられないアートビジネス界のリーダーです。

岩本涼さん:対立のない優しい世界を目指す

「文化」といえば、日本文化を軸にした新しい経済圏をつくろうとしている若き起業家がいらっしゃいます。

「株式会社TeaRoom」岩本涼さんです。

〈Forbes JAPAN / 2023年5月30日〉

昨年、【「やりたいこと」は“相手”の中にある】でもご紹介させていただきましたが

あの中川政七商店会長の中川淳さん「この10年で最も衝撃を受けた人」と評するほどの方。

現在26歳のZ世代起業家です。

TeaRoomはお茶の生産・研究開発から販売まで行うスタートアップなのですが、岩本さんの大義が凄いのです…

(お茶を通して)対立のない優しい世界を目指す

しかし、この言葉が大仰に聞こえないのは、岩本さんがなかなかの茶人であるからかもしれません。

裏千家茶道家9歳の頃から修行を積み、何と若干25歳「岩本宗涼」という茶名を持つ方…(汗)

裏千家といえば、第15代前家元の千玄室さんは、『一椀からピースフルネスを』をスローガンに、お茶をコミュニケーションツールと位置付け、世界平和のために海外を回っていたという話が有名です。

きっと、そうしたお考えを継承していることでしょう。

大学在学中の21歳の時、起業に際して心に描いたのは

株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役会長の福武さんもよく仰っているのが、「経済は文化のしもべである」ということです。経済というのは、文化を基準に、それを目的とした経済圏がつくられなくてはいけません。文化を内包したような経済圏をつくることこそが、文化の保全、ひいては継承においても大切であるというところに行きつきました

ということ。

ただ単に美味しいお茶を提供していくということではなく、そこに日本の歴史や文化、思想、肉体的・精神的健康への寄与といったさまざまな側面を重ねていく。

日本には「和を以て貴しとなす」という言葉がありますが、それをお茶を媒介にした団欒の時間を通して実現されようとしているのです。

この辺の話は「茶礼」を紹介したこちらの記事を併せて読んでいただけると、より分かりやすいかと思います🙇

ビジネスを通して、日本文化のプレゼンスを上げるてくれる。

そんな期待が胸に広がる若き天才に、今後も注目したいと思います!

ということで、週の頭に熱きビジネスパーソンをご紹介させていただきました。

元記事を読んでいただけるとさらに刺激を受けられますので、併せてよろしくお願いいたします。

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました😊

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