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新しいバイトの世界

column vol.1210

リクルートの調査研究機関「ジョブズリサーチセンター」によると、昨年度時給は全国平均で1125円

前の年度より30円、率にして2.7%増え、比較可能な2018年度の調査以降、最も高くなりました。

〈NHK NEWS WEB / 2024年5月24日〉

深刻な人手不足が続く中、アルバイトについても賃上げは必須に。

そんな中、最近アルバイトについての新しいトピックスをよく目にします。

そこで、本日はそのいくつかの事例をご紹介〜

ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊


アルバイトからの “大抜擢”

まず、最近メディアを賑わせている一番のニュースといえば、22歳、CoCo壱でアルバイトとして活躍していた諸沢莉乃さん大出世でしょう。

以前、フォロワー9000名の感謝投稿にて、触れさせていただきましたが

1都8県で25店の「カレーハウスCoCo壱番屋」フランチャイズ展開する「スカイスクレイパー」新社長に抜擢されたのです。

そのシンデレラストーリーをメディアが放っておくわけありませんね。

…今日ご紹介する事例は、それに比べると…という感じにはなってしまいますが…

『つけ麺専門店 三田製麺所』『薄皮餃子専門 渋谷餃子』などを運営する株式会社エムピーキッチン新たに始めた取り組みが実を結んだというのです。

〈産経新聞 / 2024年5月22日〉

同社は昨年、『星取表』というパート・アルバイトのステップアップ制度を導入したのですが、その制度から副店長に昇進した方が生まれたとのこと。

星取表とは、人材育成などの人的資本への投資を積極的に行う一環として誕生した制度で

店長までの道のり

(1)スタッフ
(2)チーフ
(3)シニアチーフ・副店長

と3つの区分に分け、段階ごとに覚えてほしいスキルの項目を明確にしています。

どんなスキルを身につけたらステップアップできるのか

そこが明確になることで、パート・アルバイト従業員の向上心を高めたいということでしょう。

自社に適した従業員がイキイキと働き、定着する。

そうしたヒントになる好事例ですね。

スポットワークの受け皿が拡大

そして、アルバイトといえば今、大注目になっている働き方が「スポットワーク」でしょう。

スポットワークとは、空き時間や短時間で働く新しいアルバイトのカタチ。

副業にと、トライするビジネスパーソンも増えています。

先月もメルカリのスポットワーク市場参入について、記事にさせていただきました。

ちなみに、このゴールデンウィークスポットワークの求人が急増したとNHKが報道しております。

〈NHK NEWS WEB / 2024年4月26日〉

仲介サービス行う「シェアフル」によりますと、4月27日から5月6日にかけて一日平均で8000件の求人が出されたそうですよ。

そんな中、求人の巨人「リクルート」が動きます。

新たなスポットワークサービス「タウンワークスキマ(仮称)」を今年の秋にローンチするそうです。

〈CNET Japan / 2024年5月13日〉

もともと同社では、店舗や企業向けのシフト管理サービス「Air シフト」単発バイト募集機能や、スキマ時間にすぐ働ける地産地消型のスキマバイトアプリ「エリクラ」のサービスを提供していました。

その上でスポットワークに特化したサービスを展開するというわけです。

また、1000万人以上がダウンロードしているというアルバイト・パートのシフト管理・給料計算アプリ「シフトボード」でもスポットワーク求人の閲覧を可能に。

同アプリユーザーにも情報を届けていくとのこと。

リクルートのスケールメリットを活かして、ガッツリと市場をおさえようとしています。

今後の展開に非常に注目したいところです🤔

最適な仕事を生成AIが提案

最後は今時の新しいマッチングについての話で締め括りたいと思います。

従来、アルバイトを探す時、自分で「職種」「時給」「場所」など絞り込み、探していました。

しかし、世はAI時代です。

そんな世の流れを受けて、求人情報サイトを運営するディップが今月、生成AIを活用した対話型のアルバイト探しサービス「dip AIエージェント」を開始。

「バイチュー」と呼ばれるAIキャラクターが会話形式で、求職者の要望に合うアルバイト先を提案してくれるそうです。

〈J CAST / 2024年5月27日〉

さらに、スゴイのが就活にまつわる相談にも、のってくれるそうですよ〜

仕事探しについては

「はじめまして!ボクはバイチューだよ。○○さんのアルバイト探しをお手伝いできるのがうれしいな。まずは、どの地域で働きたいか教えてもらえるかな?

という風に質問してくれるので、それに答えていくと、自分の希望に合ったアルバイト先をピックアップしてくれます。

従来の検索と違うのは、自分では辿り着けないような勤務先に出会える可能性が高いということ。

例えば、音楽関係の仕事を探すとしたら、普通楽器店や、音楽イベントスタッフのような仕事がヒットしますが、「dip AIエージェント」の場合は

「音楽好きが集まるバー」

といった感じで、変化球の求人もピックアップしてくれるそうです。

最近、よくビジネスシーンで「セレンディピティ(偶然の幸福)」という言葉を聞きますが、まさに求人における予想を超えた出会いが待っている。

私も学生時代は色々とバイトをしましたが、AIエージェントのような機能を使いたかったものです。

ただ、今後は正社員採用についても、このようなAIの活用は増えていくでしょうから、自社で採用がある場合は、こうした新しい技術にあやかりたいもの。

そんな日を迎えることを期待して、本日はペンを置きたいと思います〜

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。


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