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共感する循環
column vol.1236
本日の東京は晴れ。
梅雨のこの時期は、晴れたら暑く、雨が降ると寒い…
「寒暖差が辛い…」と思うのは、私が歳をとったせいもあるのでしょうか…?(笑)
それはさておき、「梅雨」といえば、今年「東京の雨水」を使ったクラフトビールが誕生したのをご存知でしょうか?
〈東洋経済オンライン / 2024年7月1日〉
…と、東京の雨水…??
と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、これがまた秀逸のようです😊
ちなみに、東京に降る1年間の雨の量は、東京の1年間の水道使用量を上回っています。
つまり、雨水を活用できるようになれば、相当インパクトのある循環資源を手にすることができるというわけです。
〜ということで、本日は最近私が共感した「循環」についてお話ししたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊
東京の雨水は“ウマイ”
まずは冒頭の雨水を使ったクラフトビールについてです。
東京には、水に関わる事業者、研究者、市民のグループが集まった「雨水ドリンクプロジェクト」というチームがあります。
その中心メンバーとして活躍する尾崎昴嗣さんが、
「雨水でビールをつくれないか」
と思い立ったのが、今から10年前とのこと。
仲間づくりに苦労しながらも、2022年頃から「雨友(あめとも)」が集まり始め、動きが加速。
東京都文京区のビルのテラスに雨水タンクとろ過装置を設置してテストしたところ、水道水と同様の水質検査をクリアできたそうです。
それから「雨水バー」というイベントを、笹川さんを中心にひと月に1回程度開催。
雨水炭酸水と雨氷を使ったハイボール、ウイスキーや焼酎の雨水割、雨湯ハーブティーや雨コーヒーなどを楽しみながら、雨友(雨水ファン)を増やしてきました。
その上で今年3月、ついにクラウドファンディングを開始。
「春の天の水で乾杯!東京産雨水クラフトビールをつくる」プロジェクトには、85人の支援者から130万5000円が集まりました。
そして、4月には関係者と支援者でビールの味を選定。
醸造は株式会社麦酒企画創業者・取締役の能村夏丘さんが担当することになりました。
能村さんは雨水を初めて飲んだ時、
「優しく丸い味わいに感動し、ビールの仕込み水として使える」
と思ったそうです。
実際、クラウドファンディングでゴールとなった6月23日のイベントでは、参加者から
「フルーティでスイスイ飲めてしまう」
「柑橘系のさわやかさを感じる」
といったような評価の声が。
今回はイベントで楽しむために開発されましたが、今後一般販売されたら絶対に飲みたいと思いました〜
そして何より東京の雨水を資源としていくという志に、循環社会の新しい光を感じますね😊
ワインで“結ぶ”循環
「自然の恵」ということで言えば、最近気になったニュースがあります。
兵庫県淡路市に「Awaji Nature Lab & Resort」という自然循環型滞在施設があるのですが、新たな挑戦として「自然循環型ワイナリー」を開設。
その理由に“なるほど!”と思ったのです。
〈産経新聞 / 2024年6月10日〉
同社の社長の田中康輔さんは、
「ワイナリーの開設により、今まで農業に縁のなかった方々にも、興味をもって畑に足を運んでいただけるような楽しいプログラムをつくるとともに、健康や環境に配慮した次世代型の農業の取り組みを淡路島から世界へ発信してまいります」
とコメント。
なるほど、なるほど〜
確かに「自然循環型」の農法と言われても、農業に従事していない人からすると、ちょっぴり縁遠く感じてしまう…
せっかく未来のために良いことをやっているのに、世の中に知られないとモッタイナイわけです。
でも、ワインというきっかけで裾野が広がるわけです。
それは先程の雨水ビールの話も同じでしょう。
ちなみに、こちらのワイナリーは、世界的にも有名な醸造家・大岡弘武さんをアドバイザーに迎え、淡路島産の100%ナチュラルワイン造りを目指しているそうです。
そして先月5日には植樹式を行い、日本古来の山ブドウを起源とする国産ブドウと海外原産のカベルネ・ソーヴィニョンやメルローを掛け合わせた「りざん」「龍王」の2つの品種の栽培を開始。
今後はワインと淡路島の豊かな食を楽しめる施設も開設予定とのことです。
ブドウは、その土地の個性が最も反映されやすい果樹なので、出来上がりが非常に楽しみですね😊
“化粧品ロス”削減への新サービス
「裾野が広がる」ということでいえば、他にも気になったのが社会貢献型のECストア「.C(ドットシー)」です。
〈TABI LABO / 2024年6月21日〉
“廃棄されてしまう化粧品=化粧品ロス”の削減を寄与するために生まれたサービス。
使用期限が近くなっているものや外箱にキズのある未使用の化粧品を中心に特別価格で購入ができ、その購入金額の一部を社会貢献活動団体に寄付できます。
販売する商品については、取り組みに賛同した協賛企業(化粧品メーカー)から化粧品ロスが発生したタイミングで直接仕入れ、正規品のみを販売する方針を採用。
ゆえに、安心できる化粧品が用意されています。
流行のサイクルが速い化粧品業界では、需要を超えた商品の廃棄はメーカー・小売・商社など業界全体が抱え続けてきた課題であり、日本全体の社会課題とも言えます。
そうした中で光が射すサービスとして期待されているのです。
消費者としては
「お得に買って気軽に社会貢献」
というベネフィットがあるので、気軽に楽しくSDGsに触れることができる。
自然なカタチで進められるところが良いですね。
〜ということで、本日は「循環」について最近共感した3つの事例をご紹介して参りました。
そして循環といえば、本日、山根あきらさんに続き、Shinさんからも【【考察】今後、ミニマリストが流行る理由とは?】という記事の中で、
私が書いた【増加する「デジタルデトックス」市場】と【「脱スマホ」ムーブメント】をご紹介いただきました。
Shinさん、記事をご紹介していただき、誠にありがとうございます!
こうしてご紹介いただいたことをご紹介させていただくことも、私なりの感謝の循環だと思っております🙇🏻
そして、感謝といえば、いつもの恒例のやつを言わせてください🙇🏻🙇🏻
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
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