中間の膨張
column vol.1233
6月も明日で終わり。
…ということは、一年の半分が終わろうとしています…
お約束の言葉になってしまいますが
今年の後半は、もう少し一日一日を噛み締めて生きていきたいと思います🫡
ということで、私たちは今、2024年の「中間地点」にいます。
そして「中間」といえば、最近は良い塩梅の妙案が世間のあちらこちらで見られます。
そこで、本日は中間をテーマに、興味深いアイデアをお届けしたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊
「立つ」と「座る」の中間
まずは私の専門である小売業の話題から。
小売といえば「立ち仕事」。
非常にヘビーな仕事と言えるでしょう…
そんな中、アルバイト情報サイト「マイナビバイト」が、今年3月に始めた「座ってイイッス PROJECT」に注目が集まっています。
〈ITmediaビジネスオンライン / 2024年6月17日〉
こちらは、体に負担がかかりやすい “立ちっぱなし” 問題の解決を目指し、座れるアルバイトを増やすことによって、従業員・雇用主双方にとって快適な環境を整備することを目的としています。
その象徴となるのが「マイナビバイトチェア」。
折りたたみイスなどを製作するSANKEI社とオリジナルのイスを共同開発したのです。
上の写真をご覧いただけると分かる通り、ガッツリ座るというよりは、ちょこんと座る。
実際、座面が斜めになっており、背筋を伸ばした姿勢で座りやすく、立ったり座ったりしやすくなっています。
これまでレジなど、座っての接客は「お客さんに対してよろしくない」という暗黙のルール、いや固定観念がありましたが、「軽く座る」という絶妙なラインで導入している点が素晴らしい!
マイナビの呼びかけにより、ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスやエービーシー・マートなど6社がプロジェクトの第一弾に参加。
試験導入しています。
マイナビによると、同プロジェクトの発表後、小売店や飲食店など120社以上から問い合わせがあり、6月中旬時点で参加企業は9社に拡大。
今後、さらに参加企業が増えていくでしょう。
体の負担だけではなく、働き手の後ろめたさも軽減できる。
座る接客が当たり前の世の中になることを願っております😌
タイパ需要に応えた新しいエンタメ
続いては、昨今拡大するタイパ需要に対する妙案をご紹介したいと思います。
皆さん、プロレスは好きですか?
恐らく、「大好き!」という方と「観ないかも…」という方がキレイに二分されたのではないでしょうか?
好きか興味がないか比較的ハッキリしているエンタメだと思うのです。
ただ、興味がなくても観れば「結構、面白いかも〜」と思う人は多い。
入口次第ということはあるでしょう。
そんな中、アメリカのプロレス団体WWEが、SNSに特化した新たなブランド「WWE Speed」をスタート。
試合時間は何と3分もしくは5分という設定なのです。
〈Yahoo!ニュース / 2024年5月31日〉
実はこちらのブランドは、WWEが今年2月にX(旧ツイッター)と配信契約を結んだことによって生まれたもの。
Xにとっては、独占的な動画コンテンツでスポンサーやユーザーの関心を惹くことができ、WWEにとっては多くの人の目に触れる機会を増やせるというメリットがあります。
試合は週に一度、年間52回の新しいエピソードがXにて独占配信されることになっており、試合は3分1本勝負(王座戦などは5分)で行われます。
さらに、入場シーンはなく、試合はタイムライン上で完結。
まさに、SNSのために生まれた “タイパプロレス” なのです。
もちろん、コアなプロレスファンの中には、プロレス特有の「間」を極限にまで削ぎ落としていることに「う〜ん…」と思う方もいらっしゃるでしょう…
実際、賛否両論がSNSでも巻き起こっているようです…
ただ、新しいことを始めると必ず批判はあるもの。
それにマーケティング的な観点で考えると、にわかファンの新陳代謝が対象をメジャーに押し上げていくという側面もあります。
実際、リコシェとジョニー・ガルガノによる初代王者決定戦の動画投稿に対する「いいね」は1万4千以上で、再生回数は257万回超え。
結果を残しております〜
SNSで若者を中心に新しいファンが育まれていく。
大好きなプロレスが、より発展し、未来に受け継がれていくという期待が広がりますね😊
和をつなぐ「二国間公園」
プロレスでは新しいブランドによる戦いが始まりましたが、一方で終わらせたい戦いもあります。
その1つがアメリカとメキシコの国境における争いです。
二国間の国境には不法移民に対する壁が設置されていますが、実はこの壁は国民同士の諍いだけではなく、自然生態系に大きなインパクトを生み出しているのです。
〈AMP / 2024年6月21日〉
壁が建設されることで、野生生物たちの水場が奪われたり、出産の場所に影響を与えたりする…
また、国境を越えられない動物たちの個体群が分断され、生息地が減少し、河川の生態系が破壊されることも懸念されていました。
そこでこうした問題を解決するために始まった草の根運動「No Border Wall Coalition」が両政府に働きかけのです。
それにより、両政府が
を募集。
テキサス州を拠点とする建築会社「Overland Partners社」がこのエリアの開発を受注し、リオ・グランデ川沿いに1,000エーカー(東京ドーム約87個分)におよぶ公園をつくる二国間プロジェクトが誕生したのです。
目的は、川の保全強化、そして二つの国境都市間にコミュニティ・レクリエーションと教育の場を創出すること。
この講演は構想段階ですが
で構成される予定です。
同社最高経営責任者リック・アーチャーさんは、同プロジェクトについて
とコメント。
不法移民問題は永遠の課題に感じることがありますが、こうしたプロジェクトが立ち上がることで、様々な視点や和の心を育むきっかけにはなる。
また、自然との調和に対してのリテラシーを高めることにもなるでしょう。
今後の展開に引き続き注目していきたいと思います😊
〜ということで、本日は「中間」に関する妙案をお届けして参りました。
うちの先代社長がよく使っていた言葉です。
そんなことを思い出しながら、本日は筆を置きたいと思います。
それでは皆さんも良い週末をお過ごしくださいませ😊
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