「天才」に共通するマインドとは?
column vol.960
改めてですが、昨日のWBC決勝は素晴らしかったですね。
規格外の天才である大谷翔平選手は、まさに「マンガの主人公」のような存在。
いや、それすらも超えているかもしれませんね。
憧れるのもおこがましいのですが…、そんな大天才の大谷選手が非常に身近に感じた記事があります。
少し前のものになるのですが、21年に『REAL SPORTS』に掲載された【大谷翔平が語っていた、自分のたった1つの才能。『スラムダンク』では意外なキャラに共感…その真意は?】という記事です。
〈REAL SPORTS / 2021年11月19日〉
大谷選手が思う「自分にとってのたった1つの才能」。
一体何なのでしょうか?
共感するのは「神宗一郎」
大谷選手はその才能について、このように語っております。
…なるほど「好きなことに関して頑張れる才能」…
イチロー選手と一緒だなと思いつつ、好きなことに関して頑張れる才能って自分からすると、正直…ちょっと…、いや相当…遠くに感じてしまいます…
それはきっと圧倒的な好きという気持ちがあって、圧倒的に努力するストイックさがあって成り立つのだろうと思うからです…
しかし!
スラムダンクの好きなキャラクターを話す大谷選手に対して、ほんのちょっとだけ身近な存在に感じられたのです。
大谷選手の好きなキャラクターは「仙道彰」。
華やかなキャラクター性を持つ天才プレイヤーです。
これは「っぽい」。
でも、共感するプレイヤーは違うようです。
ご自身に近いと感じていらっしゃるのは「神宗一郎」。
「海南(大付属高校)に天才はいない」という言葉を象徴するような「練習の鬼」です。
練習を通じて「発見」を楽しむ
そして、神宗一郎についてこのように語ります。
『気づき』を得る瞬間があるのが練習の面白さ。
この言葉に非常に希望を持ちました。
確かに練習自体を楽しめたら、それは理想なのですが、基本的には練習は鍛錬。
キツイものです。
しかも、反復練習はマンネリを感じやすいもの…
ただ単に練習を遂行するだけでは、…やはり楽しめません…(汗)
しかし、大谷選手は練習を「発見の場」にしていたのです。
もちろん、そこには試行錯誤もある。
それもきっと「謎解き」のように楽しんだのに違いありません。
それを証明するかのように、たった1つの自分の才能を話した冒頭の言葉には続きがあるのです。
こうした「試行錯誤→発見」を楽しむ気持ちを『REAL SPORTS』編集長の岩本義弘さんは、このように評しています。
私にとって「人間、人生を全うするまで努力(精進)が必要」と腹を括りつつも、それが鍛錬だけでは難しいと思い始めた時期だったので、他から見ると努力であることを、なるべく「発見(楽しみ)の場」に変えていきたいと気持ちを切り替えた瞬間でした。
才能を持って成功させる4つのスキル
東洋経済オンラインの【天才と凡人を分けるのは「好奇心の有無」だった】という記事でも、天才と凡人との差は「開放性の高さ」と指摘しています。
〈東洋経済オンライン / 2023年3月6日〉
こちらは、ウィスコンシン大学などが約8000人のデータでメタ分析した結果、導き出されたもの。
開放性はパーソナリティ研究の用語で、未知の情報にポジティブな興味を持ち、そのモチベーションを行動に移せるかどうかを示す性格を意味します。
大谷選手が今でも「寝室で試行錯誤」する様子と重なりますね。
分からないことに興味を持ち、気になったら、すぐ試す(行動する)。
そして、東洋経済のこの記事では「成功した天才」と「不運の天才」を分ける4つのスキルについても言及しています。
それは、「試行量」「多彩な経験」「察知力」「回復力」。
最初の2つは良いとして、「察知力」は特に人に対して発揮したいところです。
大谷選手だって、チームメンバー、監督、スタッフなど多くの人たちが揃わなければ戦えないのですから。
特に、準決勝でサヨナラヒットを打った村上宗隆選手への気遣いのコメントや、決勝前に円陣で「憧れるのをやめましょう」と語った言葉がクローズアップされていますが、「察知力」の高さを感じます。
そして「回復力」。
『REAL SPORTS』の記事の最後でこのように語られています。
やはり、力を発揮するための環境づくりにも余念がない。
ただガムシャラにがんばるだけではなく、そういった意識も大切であることを天才は教えてくれます。
…もちろん、マインドだけでは天才にはなれませんが、あれだけ野球を楽しむ姿を見ていると成功するしないは置いておいて幸せに見えるのは私だけでしょうか?
少なくても、私は大谷選手が野球を楽しむぐらいマーケターの仕事を楽しめれば、世界一になれなくても幸せです(笑)
ということで、改めて大谷選手からの学びを復習しながら、皆さまにも共有させていただけた良い機会となりました。
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
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