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tatmos

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移動とVR酔いの考察

移動とVR酔いの考察

8番出口VRで、普段VRを遊ばない人がVR遊んだ人の動画みていると、 酔う人はいるけど15分くらい遊べている様子だから、VR移動に慣れさせるゲームとして優秀な気がしてきた。

普通に酔うゲームなら1分(なんなら10秒とか)でも酔って、ダメージがたまって、数時間寝込むくらいになるから、 移動中心のゲームだとしてもゲームデザインとここ数年のハードの進化による酔い軽減効果はでているのだと 勝手に思ってい

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空間オーディオとVRオーディオ

空間オーディオとVRオーディオ

自分の家には民生用7.1.4ch(11スピーカー+サブウーハー)のシステムがあります。

体験した人でしかわからないけど
世の中の常識としては

耳は2つだから 2つのスピーカーやイヤホンで
全て再現できるはずでは?

と思うでしょう?

そうは言っても 世の中みんなが12個も再生機器を並べる姿は想像しにくい
(自分の周辺の人は7.1.4環境持っている人が多いのですが)

皆 ステレオで聴くのが現

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ゲーム音声ファイル管理戦記

ゲーム音声ファイル管理戦記

特定の音声ファイルの処理を行いたいけど、なかなか難易度の高いことがあります。

例えば、
大量のダイアログ(セリフ、ボイス)音声から一部のキーワードが含まれているデータを削除したい

手作業でもできるけど、ファイル数が多いととても大変だし、
人間は間違いを犯すもの。

とくに数が多く、似たようなデータを見ていると、普段間違えないようなことも間違えてしまう。

何かしらツールを使うことで、対処したり

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VRや主観での足音サウンドの考察

VRや主観での足音サウンドの考察

自身の足音ゲームであれば、スピーカーの中央から鳴らすことで
足音は表現されます。

アニメーションでも映画でも、足元にスピーカーは存在しません。

物理的な視点でシミュレーションを検討すると、
足音は靴と床のあたった音、それに伴う床面全体の振動、近接の壁の反響など、指向性のある反射音など、さまざまな現象が考えられます。

足音らしさ が重要になります。
足音としての認識を誘導する必要があります。

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サウンドのデバッグで「より良い音」を目指して

サウンドのデバッグで「より良い音」を目指して

サウンドのデバッグ
デバッグとは、プログラム用語で、エラーやバグなど、想定と違う動作をしているものを直す作業。

調査だけであれば、プロファイルという場合もあります。

サウンドでも、変な音が鳴ったり、鳴り方がおかしかったりなど発生した場合、デバッグ作業があります。

ここでは、歴史を追ってざっくりと解説してみます。

オーケストラのデバッグクラシック音楽のオーケストラでいうと、デバッガー(デバッ

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「数分間のエールを」観て我思う

「数分間のエールを」観て我思う

ネタバレもあるかもなので、これから見ようという人は今すぐこのnoteを閉じましょう。

見た人にしかわからないような内容で、
あくまで個人的な感想を記録として吐き出しておくだけなので、
見ていないでこれを読んでも面白いものではないかもしれない。

せっかくなのでChatGPT4oに要約してもらった

「数分間のエールを」についての個人的な感想と考察です。以下は要約です。

共感ポイント:

再生

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ブレイゼンブレイズの音楽の魔法:ロビーからクローゼットまでの音楽体験

ブレイゼンブレイズの音楽の魔法:ロビーからクローゼットまでの音楽体験

「ブレイゼンブレイズ」では、ロビーとクローゼット間の移動時の音楽の変化や、キャラクター選択時の音楽の遷移など、細やかなインタラクティブミュージックが実装されています。ロビーではシーズンのテーマ曲が流れ、クローゼットでは専用の曲が再生されます。また、環境音のパートが追加され、飽きないように工夫されています。キャラクター選択時には、開始からマッチングまでの音楽が変化し、長時間待機時にはアンビエントミュ

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波のようなJacob Collier - Little Blueの帰還

波のようなJacob Collier - Little Blueの帰還

’Cause you're not so far away
I hear you say
You'll never walk alone

そんなに遠くに行ってない

この歌詞は00:51と02:21あたりにでてくる

1回目はそんなに遠くないけど3小節目のBbmは
Ebのキーからすると平行調のEbmキーからの借用っぽいのでちょっと
暗い所に迷い込んでいる
あるいはDbmキー
あるいはEbネガティ

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ネガティブハーモニー:音楽理論の冒険

ネガティブハーモニー:音楽理論の冒険

ジェイコブコリアーの響きを聴いていると、
たまに独特な響きがするなぁと

ちょっとだけ普通の和声から逸脱しているような響きがしていたり、微分音みたいな調に転調したりとか、解説とかもしているので面白いのだけど
その中の一つにネガティブハーモニーという作曲アプローチがあって、ちょっと調べてみたけど、簡単な解説だと解釈がいろいろあるっぽくて、
tatmos流に判断してノート書いてみようと思う。
ので、な

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ゲーム開発におけるサウンドエンジニアの役割と挑戦

ゲーム開発におけるサウンドエンジニアの役割と挑戦

偶然サウンドエンジニアになってしまった話就活している方に相談を受けても、自分は偶然だったので良きアドバイスが難しい。けど、経験から

ゲーム開発の特殊性
ゲームサウンドの特殊性

これらを理解していると
ゲームのサウンドエンジニアになれる

これらの経験を積むには、まずは
低レベルの基礎的な部分の攻略が必要な気がする

例えば

オリジナルの楽器を作ってみると
いろんな視点を持てるようになる

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ブレイゼンブレイズは2時間

ブレイゼンブレイズは2時間


ブレイゼンブレイズのオープンβテストが始まったので
連休を利用してはまってみることにした

結論から言うと
2時間遊んだ結果 いろいろ見えてくるものがあった。

ブレイゼンブレイズとはQuest2,3やPCVRで遊べるVRゲーム。
VRゲームだけど、他にない高速移動と、体全体を使った殴り合い。
高速移動でもまったく酔わない。
高速移動の方が酔わないのかも。
アニメの対戦みたいなことが体験できてし

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SYNCROOMのミックスをしてみた話

何か新しいですね。VR空間で演奏。

今回のミックスはピアノとヴァイオリン
それぞれローカルで録音したものっぽいけど、
ヴァイオリンに関してはかなり劣化してしまう部分がいくらかあって、
ブルブルしている部分や、音が無音になってしまう部分がいくらかあって、

Rx10のDeClipを使ってみたりして削ってみたり

音の空間配置と残響はDear VR Ozone10とEQで調整

イメージはホールで演

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呼び込み君の曲のメロディーパートだけ減衰しない

お店に行くと流れているあのメロディー

店内放送も流れていて、音がいろいろまざっているけれど
メロディーの音はとてもよく聞こえる

呼び込み君に近づくと 結構ほかのパートも鳴っている
でもちょっと離れると メロディーだけになる

よく聞こえるといったけど、
実は埋もれやすい音でもある

意識すると聞こえる音

不思議な音

ゲームサウンドで必要な人

ゲームサウンドで必要な人
いろんな役職があると思うのですが、
自分もその一人なのかなと。

テクニカルオーディオデザイナーとサウンドエンジニア
をしています。
と、大層な肩書を言ってみるも少し空しいなぁと。

ゲームサウンドの音響屋さん
サウンドの音響面のディレクション(技術まわり)のサポート
が主な仕事。

とかいう人って希少価値というか、もはや存在を忘れられるレベルなのかもと
少し危機感をもっ

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