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日本酒テイスティングノート

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日本酒の紹介を日本酒のテイスターの視点からしつつ、これまでの私のきき酒師、大阪資本の一部上場企業の大手飲食チェーンの和酒バイヤー、SSI日本酒セールスプロモーション研究員としての… もっと読む
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2020年9月の記事一覧

日本酒の上級資格(提供者側の)に関して、細かくすみわけを考えてみました。

日本酒の上級資格(提供者側の)に関して、細かくすみわけを考えてみました。

最近、飲食、酒類関係者で評価が上がってきたSake Diplomaの資格Sake Diplomaの資格に関して、酒類、飲食関係者からの評価が高いと感じる事が多くなってきて、この資格に関する知名度が徐々に上がってきているし、また、難しい試験の一つというように認識されているように感じる事が多々あります。
私の中では、きき酒師と酒匠の中間位のレベルの試験と認識していますが、業界の中での評価は意外に高いよ

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戦国期から江戸初期に日本酒造りの技術が発展した理由 本日の紹介酒は、澤の鶴 特別純米生酛 実楽山田錦 (兵庫県 灘)

戦国期から江戸初期に日本酒造りの技術が発展した理由 本日の紹介酒は、澤の鶴 特別純米生酛 実楽山田錦 (兵庫県 灘)

応仁の乱が起こった頃の日本の人口と、関ヶ原の合戦頃の日本の人口(画像は応仁の乱wikipediaより引用)

 応仁の乱の発生時(1462年)前後の人口の目安として、1450年頃の日本の総人口は約1000万人前後だと言われています。その後、関ヶ原の戦いが行われた1600年頃の日本の総人口は1500~1600万人前後と言われていて、僅か150年の間に大きな戦乱の時代が全国規模で発生しているにもかかわ

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とうとう降りた新世界のふぐ提灯 本日の紹介酒は幻になったづぼらやのひれ酒

とうとう降りた新世界のふぐ提灯 本日の紹介酒は幻になったづぼらやのひれ酒

大阪の象徴としてでは無くすでにご存じの方も多いと思いますが、づぼらや全店9/15にて閉店となり、閉店前となりますが、とうとうふぐ提灯が新世界から消える事になりました。大阪の方々にとって、ふぐ提灯は大阪の食べ道楽の象徴だったと思いますが、私のように実際に働いていた人間からすれば、辛苦を共に過ごしたかけがえのない仲間だったんだなって、あべの経済新聞さんの記事を読んでいて感じました。勿論、私よりも長く勤

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