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#高校生活を振り返る
クラブ活動と私#18:天翔るヤンキーの煌めき
《これまでのまとめ》
※前回までのあらすじ※
(略)
『空を飛ぶ』。
それは鳥ではない私たち人間にとって永遠の
夢であり、憧れである。
この物語は図らずもそんな憧れを実現した、
ある青年の儚くも美しい姿の一部始終である。
※”ノンフィクション”でお送りします。私たちが通う高校は丘陵地帯にある。
そのため最寄り駅からのおよそ1.5kmの行程は
激しいアップダウンが連続している。
特に難所と
クラブ活動と私#17-2:祭りのあと②
《これまでのまとめ》
※前回までのあらすじ※
部室から1人、また1人と去っていく先輩たち。
感じる一抹の寂しさと共に、刻限は迫りつつある。
土日に行なわれた文化祭。
月曜日に代休を挟んだ翌火曜日の事。
日直だった私は適当に書いた日直日誌を職員室に
戻すと、いつもより少し遅れて部室に向かった。
職員室のある2階から部室の書道室がある5階まで
ようやく階段を上り切ろうかというところで、その
クラブ活動と私#17-1:祭りのあと①
《これまでのまとめ》
※前回までのあらすじ※
祭りのあとに訪れる物寂しさ。
それは時に人間模様をより複雑にする。
文化系の部活である創作部には、明確な引退時期が
決まっていない。
私が中学で所属していた卓球部のように体育会系の
部活なら「夏季大会が終わったら引退」という風に
わかりやすい区切りがある。
創作部にはそんな区切りがないので、引退する時期は人によってバラバラだ。
副部長だった龍子
クラブ活動と私#16-4:文化祭④
《これまでのまとめ》
※前回のあらすじ(!!!)※
ちょっとしたゴタゴタもありつつ迎えた
文化祭当日。忙しいのは当日も変わらない。
いよいよ始まった文化祭。
受付と2冊の看板誌『キメラ』『寄木細工』の
販売係は各クラスや掛け持ちの部活の演し物の
スケジュールと相談しながらの当番制だ。
他の部員はある程度自由に行動できるのだが、
あまり他の場所を廻ったりする人は居なかった。
皆なんだかんだ
クラブ活動と私#16-3:文化祭③
《これまでのまとめ》
※前回のあらすじ(!!)※
完成した2冊の看板冊子『キメラ』と『寄木細工』。
あとは来場者を迎え入れる準備だけだ。
文化祭前日。
授業が終わるや否や、書道室は戦場になる。
壁一面に絵画やイラストを貼り付ける者。
入り口を飾りつける者。
長机を並べ替えて展示スペースと部員の控え室の
パーテーションを区切る者。
区切ったエリアに展示物やラジカセを置き、電源を
確保する者。
クラブ活動と私#16-2:文化祭②
《これまでのまとめ》
※前回のあらすじ(!)※
マンガ主体の”薄い本”『キメラ』の原稿を
製本所に預け、次なる作業に移る創作部。
しかし、修羅場はまだまだ終わらない。
『キメラ』については、あとは製本を待つだけだ。
しかし、あれで準備が終わった訳では無い。
次に待ち受けるのは文筆集『寄木細工』の製本。
こちらは学校内ですべてを行なう。
まずは上がって来た原稿のワープロ打ちだ。
自宅で自分
クラブ活動と私#16-1:文化祭①
《これまでのまとめ》
※前回までのあらすじ(?)※
母性本能、それは自然界において最強の本能である。
(突然どうした?)
文化祭。
それは文化系クラブに所属するものにとっては
一世一代の花道である。
文化祭。
その訪れはすなわち、我々を修羅場へと駆り立てる
”ギャラルホルンの響き”である。
毎年8月も半ば頃になると、部室はさながら戦場の
ような緊迫感と慌ただしさに襲われる。
創作部では
小雪舞う古都にて⑤”初詣”:私小説「クラブ活動と私」
小雪の降る中、ダブルデートのような八坂神社への
下見を無事(?)終えたオレ達4人。
そして迎えた12月31日、大晦日。
♪~~
口笛が聞こえる。
高らかに鳴り響く”ゼビウス”のファンファーレ。
金田が迎えに来たらしいな。
アイツはいつも、ウチの前を自転車で通る時は
挨拶がわりにあの口笛を吹いていく。
少しはご近所のことも考えろよな、その口笛。
もう夜も9時前なんやぞ。
「おう、上ちゃん!行
小雪舞う古都にて④”温もり”:私小説「クラブ活動と私」
映画観賞を終えいよいよ八坂神社に向かう
オレ(上村 博昭)、金田と小塚、松川両先輩の4人。
アーケード商店街を出ると外は小雪がちらちら・・・。
四条通りに出ると空はどんよりとしていて、
時折小雪が風に乗って舞っていた。
「うぅ~、さっぶぅ~。」
あまり厚着をして来なかったため、この天候は
なかなかオレには堪えた。
「ホワイトクリスマスかぁ。」
松川さんがつぶやく。そう言われればそうだ。
「まだ
小雪舞う古都にて③”思惑”:私小説「クラブ活動と私」
二年参りの下見に偽装されたダブルデート計画。
冬の京都に降り立つ男女4人は、何故か目的地の
八坂神社に背を向けた。
四条通りを八坂神社とは逆方向に下っていくのは
オレ(上村 博昭)とその幼馴染・金田、そして2人の
先輩、小塚さんと松川さんだ。
今日は八坂神社へ行く前に映画を観に行くことに
なっていた。途中通りを左に曲がり、アーケード
付きの商店街へと進んでいく。
冬休みに入っているせいか、それ
小雪舞う古都にて②”憧憬”:私小説「クラブ活動と私」
小塚先輩の提案で決まった創作部総出の二年参り。
そして下見にカモフラージュされたWデート計画。
目指すは京都、八坂神社・・・?
「お待たせ~。」
集合時間から少し遅れて、松川さんが隣りの
ホームからやって来た。
オレ(上村 博昭)や金田、小塚さんの3人はそれぞれ
最寄り駅から割と近くに住んでいて交通の便もいい。
対して松川さんは電車やバスを使うにもそれなりに
時間の掛かる所に自宅がある。
通学
小雪舞う古都にて①”計画”:私小説「クラブ活動と私」
♪~~
口笛が聞こえる。
高らかに鳴り響く”ゼビウス”のファンファーレ。
金田が迎えに来たらしいな。
アイツはいつも、ウチの前を自転車で通る時は
挨拶がわりにあの口笛を吹いていく。
無駄に上手いんだよなぁ、あの口笛。
「おう、上ちゃん!行こか。」
オレは上村 博昭、Y高の1年生だ。
で、コイツは金田 誠。
近所に住んでる幼馴染で親友、いや腐れ縁かな。
小学生の間は金田の親父さんの仕事の
・裏話
「黒髪・猫っ毛」には折を見て触れたいと思ってはいたのですが、今回それ”だけ”で1つエピソードを書くという事に挑戦してみました。
ちょっと説明過多ではありますが、まぁ私としては書けてるほうかな?人と比べたらキリがないしw
https://note.com/tasty_serval499/n/n849378e95ccf