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にぐちの硯

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にぐちが書いたもののなかで、これはエッセイだなーというものをまとめたものです。
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たぶん病んでたと思うんだけど、な話

たぶん病んでたと思うんだけど、な話

 推しを浴びてよし私も頑張ろう! と思った昨年末から2か月(詳細は「その道、未だ途中」を参照)。それから頑張ったのかと言いますと、恐ろしいことにめっちゃ停滞していた。それはそれはびっくりするくらい停滞していたのである。「停滞していた」と一応過去形で言えるようになった今日、院生になってからn回目の停滞とその要因についてまとめておきたいと筆を執った。こんなへっぽこ院生もいるんだな……と読んでもらえれば

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その道、未だ途中

その道、未だ途中

 ※このnoteに双騎の感想は含まれない。

 随分久しぶりにnoteへ帰ってきた。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により厳しい規制があったあの頃、たまる一方だったエネルギーを発散したくてここにぶつぶつと綴っていたのだと思う。文字で発散できるのだからなかなか安上がりでいい。エッセイとはいえ、文章を綴る練習にもなった。結果的にいい趣味を得た、と言えるだろう。その一方で、文章を書くこと、発信すること

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土日休める仕事に就こうと決心したあの頃

土日休める仕事に就こうと決心したあの頃

大学生時代、教育学部ではなかったが教員免許の取得を目指していた。通常の授業に加えて教職の授業が山ほどあった。1年に取得できる単位は48単位までと決められていたから、1年生から計画的なスケジュールを組み、着実に単位を取る必要があった。落単したら即終了。今思えばなかなか厳しい綱渡りをしていたようである。

このように書くと、まるで1年に48単位という制約の中で教員免許が取得できるように見えるが、実際は

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あれから1年

あれから1年

去年の今頃、ほぼ毎日noteを書いていた。そんなに書くことがあったんだなあなんて今は思う。書きたい!というよりは、書かなければやっていられない、のほうが正確だろうか。うまくいかない毎日。それが自分のせいだとわかっていても、何か叫ばないと生きていけなかった。なんて人間らしいんだろう。最も、もっと人間らしいのは、1年経ったな、と思ってこれを書いている現在の私に他ならない。6月30日。この日の午後、私は

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最近と旅と旅程

最近と旅と旅程

あれ、前回note書いたのいつだっけ、と日付を見てみれば7月12日だった。今日は8月最終日。1か月ご無沙汰していた。この期間、時間がなかったわけでも、追い詰められすぎて死にそうになったわけでもない。わりと平穏で良好な人間関係のなかに生きてきた。ただ、吐き出さなきゃいけないほどの葛藤や、誰かに伝えなければ!と思うほどの感動がそれほどなく、タイミングが合わなかったんだろうと思う。

かといって、平凡な

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適正な距離を測って生きる

適正な距離を測って生きる

最近ようやく物事が動き始めてきて、どうにかこうにか息ができるようになった。通常、意識しなくても呼吸してるわけだけど、この直近1か月間、私は呼吸しようと思わなかったら窒息する、みたいな状態だった。そう思ったのは、空気が吸えるようになってからだけど。こんなに呼吸って楽にできるのか。それはもう少し大きく捉えても意味は変わらない。こんなに生きるのって楽だったのか。ただ、毎日を生きるだけであんなにも苦しい。

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優柔不断なのか、それとも

優柔不断なのか、それとも

結論から言うと、続けることになった。進路変更は叶わなかったが、初めて戦ったし、内に秘めたる(というか秘めておいたほうがいい)ものは全部ぶつけた。相手には、しょうがない、ともいわれなかった。正直それが意外である。私の頭の中には、①上手に話をつけて進路変更、②ちくちく言われながらも進路変更、③むしろ推奨、の3択しかなかったのだ。引き止められたらどうするかなんて考えてもいなかった。

ちょっと前の私なら

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推しが支えにならなくなったら

推しが支えにならなくなったら

先週の月曜日からいきなり人生を再考し始めて(ずっとうだうだ悩んではいたのだが)、土曜日に結論がでた。日曜日はそれを現実的に捉えなおして意思を固めるのに必要だった。まるっと1週間。1週間で人生大転換するような結論を出していいのか?と思う人もいるだろうし、私もそう思った。でも、そういうときもあるらしいよ、と伝えたい。結論を出すのも大変だった。とりあえずこのまま、と言ったほうが今は楽なのかもしれないな、

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いきなり岐路に立つときもある

いきなり岐路に立つときもある

私には行き詰まった時、一息入れたい時、気分転換したい時に必ず行く場所がある。場所というか部屋なのだが、そこからはとてもきれいに山が見える。地元では信仰の対象になるくらいの独立峰で、ここに住んで5年目ともなれば、ちょっとした心のよりどころになっていた。

このご時世でリモートが進み、使っていない部屋がたくさんある。その部屋もいつもなら人がたくさんいるのだが、今はすっからかんだ。私以外誰も使わないよう

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3word小説、面白いかも

月曜日はなぜか夜更かししてしまうのが常で、今週も気づけば11時、みたいな感じだった。週の初めだし、まだまだ長いし、しっかり寝るのが理想なのだが、どうも上手くいかない。私がああ、また寝るタイミングを逃した、と思うきっかけが一つある。それはテレビ朝日の「かみひとえ」が始まることだ。基本テレビはあまり見ないのだが(残念ながら家にもそんなにいない)、この番組だけは毎週見てしまっている。(ちなみに好きな番組

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誕生日いろいろ

誕生日いろいろ

今日の朝、中国人の先輩がミニサイズのケーキを買ってやってきた。昨日は私の誕生日だったのでケーキを買ってきました、と言う。中国では誕生日の人が周りに贈り物をするのか…文化の違い…と思いながら、促されるまま選ばせてもらった。どこで買ったのか聞けば地元ではわりと高級店で、朝からそんな贅沢品を食べてしまうなんて…と一気に非日常である。誕生日の人にケーキをごちそうになるというちょっとした違和感は、値段を考え

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隣の芝は青いので

隣の芝は青いので

隣の芝は青い。たぶん永遠に青いままだ。他人の庭というのはなぜあんなにも瑞々しい緑をこれでもかと輝かせているのだろうか。常に比較されながら、そして自分自身でも比較しながら自分の芝が育つのを待つのはなかなかに苦行である。大体そういう芝は捨てて、違う場所で作ってみたり、色や形の違う芝を作ってみたり、大きな塀を作って見えないようにしたりするものだ。隣人が誰もいない場所で芝を作れば革新者であり、その道の第一

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noteを書く理由:にぐちの場合

noteを書く理由:にぐちの場合

物心ついた時には文字を書くのが好きだった。好きと言えば聞こえがいいが、苦にならなかった、という意味も含んでいる。国語の課題で絵にあった物語を書いてみましょう、とか、何か行事があるたびに作文を書きましょう、とか。皆さんも身に覚えがないだろうか。特に小学校はとんでもない数を書かされる。あれが嫌いだったという人もいるだろう。私はほかの宿題よりは作文のほうがよかった。作文には正解がないから。何を書いてもい

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夏を感じさせるもの

夏を感じさせるもの

四季の中で、一番「この時期がきたか…」と思うのは、夏である。盆地だからか、夏は「はい!!夏です!!!」とわかりやすくやってくるような気がする。春は今住んでいる場所に越してきて以来、この時期が春ね、とわかるようになったが、未だに秋は冬の前哨戦のような感覚である。秋って多分今頃のことなんだろうな…?と思うのが毎年のことだ。それはさておき、今日から6月。2020年の夏が来る。

年々暑さが増す夏において

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