2024.09 光る君へ巡り②京都御所・土御門、紫式部邸宅址
京都にやってきました。
現在NHKで放送中の大河ドラマ『光る君へ』
平安時代に『源氏物語』を書き上げた女性作家、紫式部が主人公。
実は私は歴史がてんでダメな上に、髪型と服装で登場人物を認識してるので烏帽子姿で同じ衣装を着た平安男性たちがみんな同じ人に見える。しかも全員苗字が藤原ときた。名前も似てるし、同じなときすらある。(アキコが3人いたね…)
もう誰が誰だか分からなくなりつつも、主演が大好きな吉高由里子さんなので相関図を頼りに頑張って見ています。それを乗り越えたおかげで今めちゃくちゃ面白いので見続けて本当に良かった。
そんな感じでせっかく京都に来たので、限られた時間ですが『光る君へ』にゆかりのある地を巡りたいと思います。
まず最初に、陰陽師・安倍晴明が祀られている晴明神社へ。
河原町今出川にある甘味処のみつばちでかき氷を食べ、そこから10分ほど歩いたところにある紫式部の邸宅跡へ向かいます。
▶︎紫式部邸宅址
ここで源氏物語を執筆したのではないか?と言われている紫式部邸宅址。
現在は敷地内には廬山寺(ろざんじ)というお寺が建っています。
拝観料は500円。
境内には源氏物語の世界をイメージして作られた源氏庭があり、6月から9月初旬にかけて紫の桔梗が咲いているそう。
廬山寺には入らなかったので、見たというか通過したただけなのですが、とても物静かな場所でした。
▶︎土御門第跡
紫式部邸宅址を後にして土御門第跡へ。
こちらも歩いて10分弱の距離なのですが、つまるところ紫式部と藤原道長はめちゃくちゃご近所さんだったんですね。
歴史散策の良いところは、ドラマだけじゃ分からない土地や場所の位置関係が立体として見えてくるので楽しいです。
ちなみに京都御所との位置関係はこんな感じ。
光る君への作中でまひろ(紫式部)の里下がりを渋る道長や、早く戻ってきて欲しいと懇願する彰子が描かれていましたが、そもそも家から通える距離では…。
どれだけ物理的な距離が近くても、気軽に行きさせて貰える場所じゃなかったのかな。
歩いていてもう一つ驚いたのは、京都御所の真横という立地にも関わらずマンションが建っていたりすること。土地のどんな利権関係でそうなったんだろうか。もしかして…地面師が…
そんなくだらないことを考えながら清和院御門から入ると、すぐ見えてくる土御門第跡。
摂政・関白、藤原道長の屋敷跡とされています。
度重なる火災で消失し、鎌倉以降に荒廃して現在は何もありません。
1000年前に栄華を極めていた場所だけども、草木が多い茂っているのを見るとちょっと切ない気持ち。
荒廃した様子が兼好法師の書いた徒然草に出てくるのですが、かなりボロカスな模様。
▶︎京都御所
土御門第跡からさらに歩いて京都御所へ。
京都御所の真正面にあたる建礼門。
京都御所へはてっきり建礼門から入れるものだと思っていましたが、正面突破できないようです。
私が通れるわけがなかった。
入場は西側にある清所門からになるためぐるっと迂回。
京都御所は入場無料で開放されています。
ちらっと清涼殿を見たいくらいの軽い気持ちで入ったのですが、そう都合よく見たい場所だけ見て帰れるわけではないようで…。
順路通りに進む必要があり引き返すこともできず、強制的に京都御所コース1周となります。暑くて死んじゃうかと思った。
・承明門
しばらく歩くと朱塗りの回廊が見えてくる。
・紫宸殿
平安時代からの由緒をもつ正殿、紫宸殿。
『光る君へ』の作中でもこの建物の映像は何度も映るので「見たことあるー!!」となる。
写真だとこじんまりとまとまってしまうのですが、なかなか迫力と威厳のある建物。
昭和天皇まではこの紫宸殿で即礼式が行われていたそう。結構最近(最近?)まで使ってたんですね。
・清涼殿
1番見たかったのがこの清涼殿。
9世紀末以降に天皇の日常のお住まいとして定着した御殿。
奥に見える御帳台。
これもドラマとか歴史物でよく見るやつ。
中宮彰子のお住まいだった藤壺(飛香舎)も見たかったのですが、非公開エリアのようです。
あまりの暑さに限界になり、目的を達成したため他の場所はさらっと通過。
・御庭池
・小御所
・蹴鞠の庭
・御三間
強制1週コースだったけど、こんな機会でもないと来ない場所なのでしっかり見れて良かったです。
ドラマを見始めたころはこの時代の官職どころか左大臣、右大臣が何なのかも知らないくらいの平安時代初心者でしたが、『光る君へ』のおかげでちょっと賢くなれました。
紫式部の源氏物語、清少納言の枕草子もそうなのですが、泉 里香さんが演じる和泉式部があまりにも魅力的なキャラクター(藤壺にセクシーなお姉さんがやってきたぞー!)だったので、今まで興味を持つことがなかった歌人たちの文学にも改めて触れてみたいです。
何度も申し上げますが本当に暑くて、一通り汗を搾り取られたので帰る前に休憩所で一服。
こちらではTHE・京風料理がいただけるほか、甘味やお土産なども販売しています。
身内や友達用に購入したちりめん山椒。
高貴な紫色パッケージ。
先日、兄嫁と台湾のお土産と石垣島のお土産を交換したのですが、今回は京都土産のお漬物と、京都土産のちりめん山椒を交換することとなる。
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