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英語科教育法の歩み

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かわむらが勤務校で担当する英語科教育法の取り組みについて、授業者としての振り返りや実践のログを残すことを目的として記事を書いていきます。理想的には毎回の授業について書いていきたい…
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#エンゲージメント

Meet the Author!

Meet the Author!

英語科教育法IVの振り返り、第5章と第6章が丸々残っているのだが、ありがたいことに前期より忙しくさせていただいたこともあり、残念ながら全部の回を振り返るのは諦めようと思う…。

というわけで、今回はいきなり最終回の振り返り。
最終回は、Meet the Author!ということで、今期の教科書『外国語学習者エンゲージメント』の原著"Engaging Language Learners in Con

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フィードバックと発問

フィードバックと発問

英語科教育法IV『外国語学習者エンゲージメント』の第3章後半。
「教師と学習者の信頼関係」を生み出す、「教師の行動」について以下の5つが挙げられている。

話し方に気を配る

フィードバックに気を配る

学習者の声に耳を傾ける

エンゲージメントを高める発問をする

関係性を通じて規律を保つ

フィードバック上に挙げた5つの行動原則は、どれも言われてみれば当たり前のことだが、「フィードバック」につ

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学習者の促進的マインドセット

学習者の促進的マインドセット

3年後期、英語科教育法IV

教科書はこちら。

この日は第2章「学習者の促進的マインドセット」の前半、「原則」を検討した。ここで取り上げられた原則は以下の5つ。

原則1 有能感を高める

原則2 成長マインドセットを育む

原則3 学習者の当事者意識と自己統制感を高める

原則4 積極性を育てる

原則5 粘り強さを育てる

学生の関心を多く集めたのは「成長マインドセット」だ。
私自身も中学3

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生徒を英語の授業に巻き込むために

生徒を英語の授業に巻き込むために

2年生後期の「英語科教育法II」は、やや抽象的・哲学的な「問い」への自分なりの答えを持ち寄って、それについて議論を広げていくスタイル。
帯活動として毎回一人の学生に中学生・高校生を対象としたコミュニケーション活動を実際にやってもらったり、3週に1回模擬授業をやったりと実技的側面も配置しながらではあるが、基本的にはディスカッションから何を考えられるかが最も大事になる授業だ。

毎回の授業の起点となる

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学習者に影響を与える授業外の諸要因

学習者に影響を与える授業外の諸要因

2022年度後期、3年生の「英語科教育法IV」は『外国語学習者エンゲージメント』(サラ・マーサー、ゾルタン・ドルニェイ著 / 鈴木章能、和田玲 著)を教科書として、基本的に2週をかけて1章分を読んでいく。(第1章のみ1週)

第1回は第1章「学習者エンゲージメントを取り巻くもの」を私が報告担当を務めて議論した。

家庭と学習者エンゲージメント今回は特に「原則3 家庭は学習者エンゲージメントの貴重な

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