川村拓也 (英語教師教育者)

主に学校英語教育、英語教師教育等について。大学で英語教員養成などのお仕事をしています。…

川村拓也 (英語教師教育者)

主に学校英語教育、英語教師教育等について。大学で英語教員養成などのお仕事をしています。 https://www.handshakee.com/JGoW28kxgpbXe2t

マガジン

  • 外国語教育_in class

    • 24本

    実際の教室でやってみたこと・起きたこと

  • 英語科教育法の歩み

    かわむらが勤務校で担当する英語科教育法の取り組みについて、授業者としての振り返りや実践のログを残すことを目的として記事を書いていきます。理想的には毎回の授業について書いていきたいと思っています。

  • 英語教育について考えるための本の感想

    書評というには物足りないぐらいのものしか書けていないので「本の感想」としています。

  • 外国語教育_at my desk

    • 50本

    外国語教育について考えた・考えてる・考えるために書いた こと

  • 2022英語科教育法IIIの振り返り

    2022英語科教育法IIIの振り返り

最近の記事

  • 固定された記事

中学生に語った「英語との付き合い方」

石川県内の某中学校で中学生数十名に対して「英語との付き合い方」というテーマでお話をさせてもらった。 と、振り返りを書くかのようなテンションだが、実際には講座の前に書いた文章を講座終了後に公開している。主に当日話す内容を整理するため。誰かに読まれるという意識が私の思考をかなり整えてくれるので。(ただ、気持ちが盛り上がりすぎて、さすがに中学生には話さないだろうなということも書いてしまった) 今回は1時間限りの関わりだからこそ、私の出来るだけ芯の部分を分かりやすく示したい。そういう

    • 石川県内の英語の先生方、英語の先生を目指す学生さんに向けて、授業をします。

      4月より、コンソーシアム石川の主催する「いしかわシティカレッジ」にて「英文法の理解と指導法」という科目を開講いたします。 参加が難しい回につきましては、講義の録画を後から視聴することも可能です。 ご関心のある方(そしてご多忙な中でもご都合のつきそうな方)のご参加をお待ちしております。 以下、シラバスに記した内容の転記です。

      • 今年度授業で歌った洋楽たち

        暇つぶし記事です。 2023年度に大学1,2年生の英語の授業で歌った洋楽をまとめてみます。 それぞれの曲について、まずディクテーションして、歌詞の要所を意味理解した上で、歌唱練習を15分×4~5回ぐらいかけてやりました。 大体、アーティスト本人の歌声付きの音源で、歌詞を見ながらなら歌えるという感じになります。また、歌えるようになった曲は聞き取れすぎちゃって、作業用BGMとしての機能を果たせなくなりがちです。 当初の予想を遥かに超える長文記事になったので、目次を使って、気に

        • 科研費獲るまで新ネタライブやる

          前々からやりたい(というか、やらなきゃ)と思っていた企画を、今年も科研費にあえなく落ちたこともあり、この3月から毎月やることに決めたので、勝手にここでご案内させてください。 やること●毎月10本「教師のリフレクション」に関連する海外の論文を紹介する。   - メインで扱う論文5本、その他簡単に紹介する論文5本以上。   - 紹介した論文に絡めて「x年後の自分に出来そうな研究テーマ」を話してみる。(1≦x≦5ぐらい) 形式●Zoom開催 - 毎回オーディエンスを募集。

        • 固定された記事

        中学生に語った「英語との付き合い方」

        マガジン

        • 外国語教育_in class
          24本
        • 英語科教育法の歩み
          67本
        • 英語教育について考えるための本の感想
          22本
        • 外国語教育_at my desk
          50本
        • 2022英語科教育法IIIの振り返り
          15本
        • 英語教師教育を考える対談
          3本

        記事

          文法指導を考え続けた英語科教育法Ⅱ

          2年後期、英語科教育法Ⅱが先週金曜日で無事ゴールイン。大雪や震災の影響で本来の予定と色々変わったところもあったが、みんなよくやり切った。 今年の英語科教育法Ⅱは(文法に苦手意識のあるこの代の学生たちに合わせて)文法指導に焦点を当てた。単に文法の勉強をするわけでも、文法を説明する練習でもなく、「文法の3側面(形式・意味・機能)」と「意味順英文法」を軸にした文法説明と、文法演習のための「言語活動」をデザインするのがテーマ。 文法説明についてはもう少し私がモデルを示したり、学生

          文法指導を考え続けた英語科教育法Ⅱ

          再生

          【贅沢】奥住先生・田村先生と文法指導談義【英語科教育法II】

          文法指導に焦点を当てている2年生の「英語科教育法II」に、奥住桂先生(埼玉学園大学)と田村祐先生(関西大学)のお二人をお呼びし、言語活動を一緒に体験して振り返ったり、学生が1月に授業者として行う言語活動に向けて相談に乗ってもらったりしました。とにかく、贅沢な時間でしたので、お裾分けです。

          【贅沢】奥住先生・田村先生と文法指導談義【英語科教育法II】

          再生

          塾講師は大歓迎されて然るべき?

          先日投稿したこちらの記事に対して、読者の方からコメントをいただきました。 それへの応答がコメント欄に残すには長すぎるので、改めて記事にします。 私からの応答内容に入る前に、まずは私の拙い記事をお読みいただき、ご丁寧にコメントをくださったことに、深く感謝いたします。あまりコメントを頂くことは多くないので、こうしてコメントをいただけることが大変励みになります。本当にありがとうございます。下線以降がいただいた内容に対する私からの返答となります。 まず、「いま学校教育では、勉学を

          塾講師は大歓迎されて然るべき?

          "小学校の授業に塾講師活用"の報道について思うこと

          これは2023年11月27日に報道されたニュース記事である。 記事のタイトルを見た時点で「あー・・・」という感じであったが、学校が「外部人材」を活用することで良くなる可能性をそう簡単に閉ざすのも違うと思い、記事の中身を読んでみた。 途中読みながら引っかかった点もいくつかあった。 たとえば、 「効果を検証」すると言うが、そもそも千葉県教育委員会はどのような学校教育観のもとでどのような効果を期待し、どのように検証をするつもりだろうか。 とか、 短距離走の走行距離と走行時間を比例

          "小学校の授業に塾講師活用"の報道について思うこと

          再生

          単元の題材の扱い方

          再生
          再生

          教科書とか評価って、楽しい授業の邪魔なの?

          教科書とか評価って、楽しい授業の邪魔なの?

          再生

          「英語」という教科を好きになるより、もっと大切なこと

          坂本拓弥(2023)『体育がきらい』ちくまプリマー新書を読んだ。 英語教育に引きつけて読みたい・考えたい箇所のほとんどについては、関西大学の田村先生の記事にまとめられているので、重なる部分はここでは割愛する。 私がこれから引用する第六章の文章は、この本の「オチ」にあたる部分とも言える。そういう意味では引用するか迷うのだが、英語教育に関わる者として無視できない文章だ。 学校の英語の授業が嫌いであることは、英語という言語をその人なりに用いることで出会えるかもしれない人やもの

          「英語」という教科を好きになるより、もっと大切なこと

          再生

          「話すこと」の評価にモヤモヤ

          3年生の英語科教育法IVの授業後アフタートーク。 編集担当者のスケジュールの都合で、まさかの1~3回が完成しない間に、第4回がアップされることに。

          「話すこと」の評価にモヤモヤ

          再生

          授業の事後協議会、同じ絵を描けるか

          今期の英語科教育法IVは単元を構成して、3名の履修者がリレー形式で模擬授業の授業者役を担当する。第9週からは単元のリレーが始まる。それに先立って、第7週は自分の担当回の中から15分程度の活動や説明を用意してきて、実際にやってみる。その後、授業者・生徒役みんなで検討会を行う。(この日は2コマ連続授業でたっぷり3時間あった。) 検討会には私は最初は参加せず、途中で「視点を足したい」「新たな議論のポイントを提示したい」という時に介入する。検討会の目的や方法は私の方からは定めず、「今

          授業の事後協議会、同じ絵を描けるか

          英語が出来る生徒へのアプローチ

          英語科教育法Iの第13回の振り返り。 スピーキングの模擬授業回。先生チームが3人。生徒役は(私も含めて)6人。 今回の模擬授業のメイン活動は、与えられたトピックについて、2分間1人で話し、その後他の生徒が質問し、話し手はそれに答えるというもの。 トピックは、"A person you want to get married to"といった結構攻めたもので、「favorite foodとかfavorite singerとか普通のトピックだと盛り上がらないと思った」という先生

          英語が出来る生徒へのアプローチ

          「アイマイミーマイン」って変すぎない?

          英語の人称代名詞の格変化を覚える際に,「アイマイミーマイン」(I, my, me, mine)という呪文を唱えたことのある人は多いだろう。 この呪文の続きは「ユーユアユーユアーズ」(you, your, you, yours),「ヒーヒズヒムヒズ」(he, his, him, his),「シーハーハーハーズ」(she, her, her, hers),「ゼイゼアゼムゼアーズ」(they, their, them, theirs)だ。 中学一年生の時にみんなが唱えていたこの呪文

          「アイマイミーマイン」って変すぎない?

          産出的活動の模擬授業の在り方

          英語科教育法IIIの振り返り,だいぶ溜めてしまったのだが,そのおかげで「書くこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」の模擬授業の3つを並べて振り返ることができることに気づいた。 そもそも現状の5領域の分け方には納得していないが,便宜的に技能別に焦点を分けて学生に模擬授業を行ってもらっている。(各領域「講義」「(講義の続きと)模擬授業構想」「模擬授業&対話検」の3コマ1セット) 産出的技能に焦点を当てた模擬授業について,授業者役の学生が三者三様の振る舞いを見せた。今

          産出的活動の模擬授業の在り方