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オンラインでも豊かにアイデアを広げるための基本構造 「ナラティブな発散法」
非常事態宣言の解除も見えてきた状況ですが、ビデオ会議の風景も、日常に溶け込み始めてきたのではないでしょうか?
少しずつ慣れてきた中で、最初は感じていたストレスが薄れ始め、いずれ自粛解除になってもオンライン会議でも良いかも?というイメージを持っている方も増えているように思います。
一方で、こうした環境に慣れ始めてきた中で、ワークショップに関しては、まだまだ取り組みが広まり始めたばかり。実際に必要
なぜワークショップでは「対話」を重視するのか:社会構成主義を学び直す
今週の「WORKSHOP DESIGN ACADEMIA(WDA)」の動画コンテンツ(※)は、ガーゲン夫妻の著書『現実はいつも対話から生まれる-社会構成主義入門』(2018年)について安斎から解説をしました。※WDAでは、毎週ワークショップ・イノベーション領域に関連する最新の理論の講義・対談・ゲストインタビュー動画を配信しています
社会構成主義とは、認識論で、乱暴にいえば「世界を、客観的に存在す
ワークショップにおける問いの「軌道」のデザイン
問いのデザインの第一歩は、目の前の問題に対する「まなざし」のデザインである、と考えています。
たとえば、あるカーアクセサリーメーカーが直面している「AI時代にカーナビが生き残るには?」という課題に対して、
「AIを駆使した未来のカーナビの機能とは?」と問うのか、
「未来の"移動の時間"はどんな過ごし方になるか?」と問うのかによって、
問題の解釈の仕方、それゆえの思考の切り口が変わり、結果とし
ファシリテーションにおける問いの4パターン
イノベーションプロジェクトにおける「問いのデザイン」の照準を検討する上で、「質問」と「発問」との違いと比較することで、ワークショップ的な問いの特徴は、ファシリテーターも参加者も答えを知らない課題について、創造的対話を促すトリガーとしての特徴があることが確認できました。
同じように「問いの答えはどこあるのか」という観点から整理すると、ワークショップの進行中の「ファシリテーション」における問いかけに
ファシリテーターの”芸風”の構造
ミミクリデザインの組織学習を専門とするファシリテーターの遠又が、こんなことをツイートし、共感を集めていました。
たしかにファシリテーターと呼ばれる役割には”画一的な理想像”は存在せず、「個性」のようなものが存在します。現在ミミクリで進めている熟練したファシリテーターの暗黙知に関する調査研究でも、当日の立ち振る舞いや、背後にある価値観は、ファシリテーターによって多種多様であることが確認されています
なぜ「問いのデザイン」なのか
2015年頃から「問いのデザイン」を一つのキーワードに掲げて、研究会や講座イベント、さまざまなプロジェクトを実施してきました。次第に外部企業様からお声がけをいただくかたちで「問い」を題材にした研修やセミナーなどの機会も増えてきました。
"問いのデザイン"というテーマに対するニーズの強さを感じると同時に、一口に"問いのデザイン"といっても現場によって指し示しているもの(要望のレイヤー)が異なると感