見たものしか信じない
みなさんこんばんは。
Takuです。
私は今年に入って多くの本を読んできましたが、村上春樹の『騎士団長殺し』にとても好きな文章がありますのでご紹介します。
主人公が免色という54歳の男性に「歳をとっていくことは怖くないのか」と聞いた時の回答です。
私は確実に歳をとっていきます。この先身体も衰えるし、ますます孤独になっていくことでしょう。しかし私はまだそこまで歳をとった経験がありません。どういうことなのか。おおよその見当は付きますが、その真相を実際に目にしたわけではありません。そして私はこの目で実際に見たものしか信用できない人間です。ですから自分がこれから何を目にするのか、それを待っています。
私がこの小説で一番好きなフレーズです。
「百聞は一見に如かず」と言いますが、その通り。人から聞いた話はどこまで本当かわからないです。
本当に信頼している友人から言われても、それはその友人が見た真実なのです。同じ物事でも、私から見た角度と、友人から見た角度では見え方が異なるのです。いわゆる「多角的」というものですね。
わかりやすい例で言うと、映画や音楽に該当します。
私がとっても気に入った映画を友人に勧めても友人はおもしろくなかったとなることありますよね。逆もしかりです。私たちが育った環境によってそれぞれ感受性が異なります。
そしてこの『騎士団長殺し』においては、免色は60代を想像することはできるが、実際に経験をしていないため、今後の人生はわからないと言っています。
私も自分が見たものしか信じません。
そのためにも多くの経験を必要とします。人から聞いた話はまず出典を探します。その人を疑っているわけではありません。本気で信じるためにも根拠を明確にしたいのです。
私が気を付けていることは、
想像で物事を言わないことです。
例えば、
結婚したら大変、
子供が生まれたら自分の時間がない、
社会人になると自由がなくなる、
などです。
私はまだ未婚なので、結婚後の生活は想像でしかできません。子供を育てた経験もないので想像でしかできません。そんな人間に「子育て大変だよね」なんて言われたって、実際に子供を育てている人からすれば「何も知らないくせに」と思われます。
私はこの「何も知らないくせに」ということに共感ができます。
今仕事が大変で、給料が安くて、休みの日は寝て終わる。
何かいいことないかな、と思っていても何も起こりません。
行動せずには成果を得られません。
人の話に耳を傾ける前に自分が行動することが大切です。私はnoteを書くことで多くのことを勉強しました。noteでお金を稼ぐってとても大変ですよ。
しかし書くことって楽しいですね。
ではまた明日。
Taku
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