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日記エッセイ

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5年通った居場所ボランティアでの出来事を書いています。
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記事一覧

【日記エッセイ】「タイムスリップをした日」

【日記エッセイ】「タイムスリップをした日」

居場所ボランティア先での話である。僕は大学1年生の頃から何故か居場所ボランティアに参加していた。それについては以下から読めます。

僕は小学生たちと一緒にご飯を食べる。少し小さめの椅子に座る、机に肘を乗せて顎に手を添える、隣には小学4年生の男の子が座っていて、周りを見れば小学生たちがご飯前に喋っている、主食と副菜とデザートとお茶が運ばれて机に置かれる。ここの居場所運営を仕切っている60代の高田さん

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【日記エッセイ】「居場所造りボランティア 鬼ごっこメモ」

【日記エッセイ】「居場所造りボランティア 鬼ごっこメモ」

居場所ボランティアの子供たちとよく鬼ごっこをした。大学生になってから、こんなに鬼ごっこをするとは思ってなかった。僕は次第に鬼ごっこについて真剣に考えるようになる。そんなある日、僕は鬼ごっこについて、こんな意味の分からないメモを残していた。

このメモを残した僕に、今の僕が言えることは、

いいから黙って鬼ごっこしろ!である。

【日記エッセイ】「居場所造りボランティア 恥ずかし過ぎるあだ名!」

【日記エッセイ】「居場所造りボランティア 恥ずかし過ぎるあだ名!」

上に書いた話で僕は居場所ボランティアにやってきた。はじめて居場所ボランティアに行った日の事である。部屋に入ると当時小学生6年生のスーちゃんという女の子がいた。スーちゃんの話は以下から読めます。

スーちゃんは初めてやってきた僕を見るや、ジャニーズJr.の◯◯に似てると言った。僕はその◯◯を知らなくて、今でも名前を覚えてない、故に◯◯である。スーちゃんは、その頃ジャニーズJr.が好きだったらしく「◯

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【日記エッセイ】「居場所造りボランティア  リンとアイ  2020-09-04」

【日記エッセイ】「居場所造りボランティア リンとアイ 2020-09-04」

小学4年のリンには2つ上のアイというお姉ちゃんがいる。僕がスタッフとして来るずっと前から、リンとアイの姉妹はこの地域に住んでいで、ここの居場所に来ている。リンとの話は以下から読めます。

アイは、誰よりもこの居場所ボランティアに来る新しい人に厳しい。新しく来る小学生や大学生スタッフを儀礼的に選別している。アイを見ていると、ここの居場所の荒さに耐えられないのなら、元から来ないほうがいいと思っているよ

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【日記エッセイ】「居場所造りボランティア 帰る場所と動き  2020-07-15」

【日記エッセイ】「居場所造りボランティア 帰る場所と動き 2020-07-15」

ここの居場所ボランティアは、小学生と中高生で部屋が別れている。基本的に小学6年生までが小学生の部屋にいて、中学生になると中高生の部屋にいる。けど、何人かの子供は、馴染み深い小学生の方から急に雰囲気が違う中高生の方に行きたがらない。ずっと小学の部屋でみんなをまとめていたスーちゃんは、中学3年生になっても中高生の方にはあまり行かず、小学生の方にいた。スーちゃんの話は以下から読めます。

スーちゃんは小

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【日記エッセイ】「居場所造りボランティア  何とも言えぬと蒸し暑い  2020-07-15 」

【日記エッセイ】「居場所造りボランティア 何とも言えぬと蒸し暑い 2020-07-15 」

僕は公園で小学校高学年と中高生たちとずっとサッカーをしていた。リンとヒーちゃんは暇そうだ。低学年の女の子から高校生の男の子までが一緒になってサッカーをする時もある。けど、今日は中高生が激しくサッカーをしたそうで、そういう日はガチでサッカーをする。すると小学4年のリンと小学2年のヒーちゃんはサッカーに入れない。

リンは「やることがない、暇!」と言って、僕の横でだれている。僕はサッカーをしつつリンと

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【日記エッセイ】「居場所造りボランティア  自由の女神とバカ  2020-09-04 ②」

【日記エッセイ】「居場所造りボランティア 自由の女神とバカ 2020-09-04 ②」

リンは屋根の上にいる。僕は、屋根の下からリンに向かって「降りてこい、飯食うぞ」と言う。するとリンは「スーちゃん来てる?」と聞いてきた。僕は「スーちゃんはさっき来たよ」と伝える。リンは「スーちゃんを呼んできて」と言った。スーちゃんとは、みんなから慕われていて、年上なこともあって、子供たちのまとめ役みたいな中学3年生の女の子である。僕は「わかった」と言って、センターに戻り、食事中のスーちゃんに事情を説

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【日記エッセイ】 「居場所造りボランティア  偶然と走る子供  2019-07-27」

【日記エッセイ】 「居場所造りボランティア 偶然と走る子供 2019-07-27」

年に1回、居場所ボランティアの子供たちと旅行に行く。今回は、海に入りに、夏の福井県若狭町に泊まりに行った。僕はちょうど、その旅行の日が誕生日で、旅行先で21歳を迎えた。これは書きながら自分で驚いているのだが、これを書いている今日も僕の誕生日で、24歳になる。この話を書こうと思った時は、この話の中の自分が誕生日だったことを全く意識してなかった、後から思い出して書き足している。何も大したことではないが

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【日記エッセイ】 「居場所造りボランティア 腹が減ってとやってきた  はじめに」

【日記エッセイ】 「居場所造りボランティア 腹が減ってとやってきた はじめに」

大学1年生の頃だ。本格的な夏が始まろうとしていた。急にパン屋のバイトがクビになった僕は途方に暮れていた。このバイトの話は以下から読めます。

同じ映画サークルで同級生のKの家で「次のバイトどうしようかなー」と言っていた。Kと映画サークルの話は以下から読めます。

そんな僕にKが突然「遊ぶだけで、2000円貰えて夜飯食えるバイトあるけどする?」と聞いてきた。

「えっ、そんなんあるの?」

「うん、

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