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【日記エッセイ】「居場所造りボランティア 恥ずかし過ぎるあだ名!」

上に書いた話で僕は居場所ボランティアにやってきた。はじめて居場所ボランティアに行った日の事である。部屋に入ると当時小学生6年生のスーちゃんという女の子がいた。スーちゃんの話は以下から読めます。

スーちゃんは初めてやってきた僕を見るや、ジャニーズJr.の◯◯に似てると言った。僕はその◯◯を知らなくて、今でも名前を覚えてない、故に◯◯である。スーちゃんは、その頃ジャニーズJr.が好きだったらしく「◯◯に似てんねんけど、やば!」とテンションを上げていた。けれど僕が「そんなに似てる?」と聞くと「似てるけど、◯◯の方が断然カッコいいけどな!」と言われ、なぜが僕は少し怒られるハメになる。

すると突然、

「じぁ、ジャニーズな!」と僕はスーちゃんに言われた。

「ジャニーズ??」

「うん、今からジャニーズって呼ぶ!」

「えっ!!!!」

そして僕は本当にジャニーズというあだ名になってしまう。

僕はジャニーズはヤバいって、ジャニーズってあだ名はヤバいって、1人でジャニーズって呼ばれてるのヤバいってと思った。ジャニーズを1人で背負い切れるはずないじゃないか!後、側から見たら、絶対、子供たちに自分のことをジャニーズって呼ばせてる奴だと思われる。ジャニーズの応募に書類で落ちて拗らせた奴だと思われる。痛い奴だと思われる。

そんな思いは伝わるはずもなく、僕はジャニーズと呼ばれ、ジャニーズで振り向くようになる。あんなに緊張のする振り向きはない。だって、ジャニーズと呼ばれて自分だと思って振り向くんだぞ!

次第に僕は、ジャニーズからジャニと呼ばれるようになる。ジャニーズからの解放で僕はほっとしていた。

しかし、今度はである。

僕がこの居場所に参加して3年ぐらい経った頃、この居場所に初めて参加する年下の大学生スタッフが、僕を、子供たちが呼んでるあだ名のジャニで呼ぼうとする、そして、そこにさんを付ける。

するとどうなるかというと、

僕はジャニさんと呼ばれることになる。

いやいや、ジャニさんはもうジャニさんがいるからダメだろ!ジャニさんはあのジャニさん以外呼ばれたらダメだろ!

もうほんとに恥ずかしかった。だって、だってだぞ、ジャニさんで振り向くんだぞ!ジャニさんと呼ばれて自分だと思って振り向くんだぞ!

今でも僕はこのあだ名で呼ばれている。こんなに色々と言ったが、僕はこのあだ名を実は気に入っている。

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