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【日記エッセイ】「居場所造りボランティア 鬼ごっこメモ」

居場所ボランティアの子供たちとよく鬼ごっこをした。大学生になってから、こんなに鬼ごっこをするとは思ってなかった。僕は次第に鬼ごっこについて真剣に考えるようになる。そんなある日、僕は鬼ごっこについて、こんな意味の分からないメモを残していた。

そう、あの鬼ごっこは、一歩を外に出れば何者でもない者を人間としていさせてくれたのである。 人間の対極が鬼である!鬼とは人間を失った成れの果てである。鬼ごっことは、人間を失いかけた者が鬼となり人間を得た者たちが鬼から逃げる、人間を取り戻すために人間を追わせる儀式なのだ。鬼は逃げられているのではない、逃げてもらっているのだ、鬼は追わされているのではない、追っているのだ。

私が人間を取り戻すために。

私の中の人間に気づくために。

私と人間が再び出会い直すために。

鬼のごっこから人間が見出されるような鬼ごっこを。

このメモを残した僕に、今の僕が言えることは、

いいから黙って鬼ごっこしろ!である。


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