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【日記エッセイ】「居場所造りボランティア リンとアイ 2020-09-04」

小学4年のリンには2つ上のアイというお姉ちゃんがいる。僕がスタッフとして来るずっと前から、リンとアイの姉妹はこの地域に住んでいで、ここの居場所に来ている。リンとの話は以下から読めます。

アイは、誰よりもこの居場所ボランティアに来る新しい人に厳しい。新しく来る小学生や大学生スタッフを儀礼的に選別している。アイを見ていると、ここの居場所の荒さに耐えられないのなら、元から来ないほうがいいと思っているように感じる。アイは細かく人を観察していて、人の発言や行動に敏感に反応している。そして調子に乗ってる奴が嫌いだ。偉そうで我が物顔でいる奴には痛烈な言葉を浴びせる。

そんなアイは、1番早くセンターにやってくる。アイはこの地域で起きたことをずっと見てきてる。ここで起きる様々なことがアイを通過して、アイを媒体にして表出している。媒体は忘れることができないんだ。ここで起きたこと、家族の中で起きたこと、自分の中に起きたこと、それらを見て、すぐにケロッとできないんじゃないかと思う。アイの強い言葉や暴力は、アイがしてるんじゃない、させられているんだと思ってる。だから僕はアイを責めない。抱きしめてやる。

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