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詩20230626-

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詩 20230626-
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#三行詩

三行詩:種を蒔く人

三行詩:種を蒔く人

私は人に種を蒔く者になりたいと思っていたが

人は誰しも誰かに知らぬ間に種を蒔いていて

その種は遠く多くの人にも植えつけられていくのだ

三行詩:どっちも赤だけど、

三行詩:どっちも赤だけど、

愛の告白がわたしの頬を赤く染める。

手が赤く染まるのは血のせい。

どっちも赤だけど血はいやだなあ。

追記:書も認めてインスタにupしました。よろしければこちらもご覧ください。

三行詩:扉を開けたら (田舎 蛙さん作詞”ドアを求めて“を読んで)

三行詩:扉を開けたら (田舎 蛙さん作詞”ドアを求めて“を読んで)

扉を開けたら、闇。

むんむんむん黒が濃い。

香る死のにおいに慄いて。

…………

田舎 蛙(いなか かわず)さんが作詞された歌詞、『ドアを求めて』からインスパイアを受けて書きました。
蛙さんありがとうございました!

三行詩:水鉄砲

三行詩:水鉄砲

風呂で手を組み水鉄砲をする。

けれど自分にばかり水がかかる。

かける相手は自分だけ。

詩:黒い丸

詩:黒い丸

からだの中心に小さな黒い丸がある

黒い丸はわたしを強く引っ張る

この黒い丸はなんだろうか

三行詩:もし爆弾の中身が

三行詩:もし爆弾の中身が

恋人にふいに爆弾を落とす私

でも爆弾の中身が目一杯の愛だったら

それは許されざる行為?