合気道の極意

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間違いだらけの合気上げ

今は情報化の時代となり、昔は達人しか出来なかったような合気を、その気があれば、誰でも体験出来るようになり、また学べるようになりました。 しかしそれでも、難しい所はあるため、未だに出来ていないものも多くあり、また「これが正しい合気上げだ!」といった説明もよく見かけます。 合気の絶対的な定義がないため、その本人が、これが合気、これが正しいと言えば、それはそうなのかもしれませんが、秘密を隠すためにやっているのならまだしも、 今の時代で、少しどうかなと思うものもあるので、間違い

    • 合気道の練習技と実践技の違い

      普段合気道で稽古する技は、実践技ではなく練習技です。合気道を極めれば、触れた瞬間に殺してしまうようなのが、合気道の本当の技ですが、そんな危険なことを、練習相手に出来る訳がありません。 そのため練習技は、あくまで練習技なのです。 たとえば、合気道は素手だけではなく、剣、杖なども稽古して完成しますが、木剣や杖で練習する場合は、上段を打ち下ろす時、通常おでこを狙って打ち下ろします。 これは安全性を考え、万が一当たったとしても、おでこの骨は硬いため、致命傷を避けられるためです。

      • 合気道一教の実戦での使い方

        合気道の技は、正面打ちとか、手取りとか、また突きがあっても、単発の腹突きであるため、それを実践で使うにはどうしたらいいのか、見当もつかないかもしれません。 そのため合気道は実践では使えないとか、護身術の様なものだと思われたりしていますが、昔の合気道の達人たちは、実践において当然合気道を使っていたため、合気道は言うまでもなく、使えるものです。 しかし、今の教科書的な技は、多くの人が取り組みやすい反面、確かに実践では使いづらいものであるため、合気道を学ぶにしても、実践で考える

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        • 合気道の技は実践で使えるか?

          合気道の主な技は、一教、二教、三教、四教、五教、入り身投げ、四方投げ、天地投げ、回転投げ、小手返し、天秤投げ、呼吸投げ、腰投げですが、 それを正面打ち、横面打ち、方手持ち、両手持ち、諸手取り、袖取り、後ろ取り、座りなど、バリエーションをつけて行います。 これらを真剣に何年も稽古すれば、そこそこ使えるものになりますが、教科書的な技は、実践では余り役には立ちません。 「型は実践の雛形ではない」 と、振武舘宗家である黒田鉄山氏が言っていますが、合気道の型も、教科書と同じよう

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          合気道は強いのか弱いのか?

          合気道は、スポーツや空手などの武道に比べ、取り組んでいる人が少ないため、一体どういうものなのか、余り知られていません。 そのためイメージや一括りにして、考えられることが多いですが、そうしたことから、色んな誤解が起きているように思います。 まず空手やボクシングなどでは、弱い人がいたからと言って、空手やボクシングが弱いということにはなりませんし、 グレイシー柔術が、どんなに優れたものであっても、中年のおじさんが、少しやった所で、ヒクソンのようにはなれないのと同じように、

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          合気道一教裏で、相手が倒れなかった場合の対処法

          一教という技は、合気道の中でも、最もシンプルな技であり、最も基本的な技の一つですが、最も難しい技の一つでもあります。 武道では、「基本が一番難しい」と言われるように、一教の表にしろ、裏にしろ、シンプルだからと言って、直ぐに出来るようになるものではありません。 合気道数十年の経験があったりしたとしても、実際には効かせられなかったりするぐらいで、一教のコツ、極意に気づき、それなりに効かせられるようになるには、それなりの期間が必要なのです。 そうしたことを踏まえた上で、一教裏

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          合気道一教裏で、相手が倒れなかった場合の対処法

          時代劇に学ぶ合気剣のヒント

          合気道では、本来体術だけでなく、剣も行い、合気道の剣を合気剣と呼ばれています。 ただ残念がら、合気道をやっている人でも、合気剣を学べる機会は少ないのですが、時代劇で合気剣に通じるものがあったので紹介します。 余り知っている人は少ないでしょうが、里見浩太朗の長七郎江戸日記「大江戸警備隊始末」の中で、長七郎(里見浩太朗)が、合気剣に通じる中々いいことを言っていました。 私の剣が強いと人に言われるようになったのは、稽古のためではない。剣で人に勝とう、人を斬ろう、そう思うことを

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          合気道初心者の稽古中におけるNGワード!?

          合気道の稽古に慣れている人なら、ペアの人と黙々とやったりしますが、特に習い始めの初心者であれば、そうはいきません。 お手本を数回見たとしても、直ぐには覚えられず、「どうやるんだっけ?」「どうだったっけ?」と、もたついてしまうのです。 これは慣れるまでは仕方ないことですが、3か月も続ければ、若い人なら直ぐに慣れて来るでしょう。 ただ出来ない事、覚えられない事などは、別にいいのですが、初心者がよくやることで、少し気になることがあるので、今回はそれについて説明します。 それ

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          合気道の達人技の難しさ

          以前、簡単ではありましたが、合気道の達人は本当かどうかを解説してみました。 この二つを見てくれた方は、今まで合気道はやらせだろうと思っていた人も、「どうも少し違いそうだぞ」ということは、分かって貰えたのではないかと思います。 今回は、そのちょっとした続きです。 動画を見る分には、合気道の達人技は、一見簡単そうに見えます。 しかしそれは、達人だから出来ることであって、合気道を何十年と稽古した人でも、皆が皆出来ることではないのです。 それがよく分かる動画があるので、見て

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          合気道初心者のための正面打ち

          合気道の稽古でよく行われる正面打ち。 今回は、中々さまにならない初心者のために、正面打ちについて説明します。 ・刀を知らない!?まず正面打ちが余り上手く出来ない原因の一つに、刀を余り知らない、見た経験がない、イメージがない、といったことにあるのではないかと思います。 剣道は何となくは知っていても、特に若い人であれば、時代劇を見る人などは、殆どいないでしょう。 正面打ちというのは、腕を刀に見立てた稽古です。もしかしたらそのこと自体も、知らなかったかもしれません。 そう

          合気道初心者のための正面打ち

          合気道の受け 手首の持ち方

          合気道では技を行う人が「取り」、それを受ける方が「受け」と言いますが、「受け」というのは、一般に余り馴染みがありません。そのため特に初心者にとっては、よく分からないものでしょう。 これも少しずつ勉強していけばいいですが、ただ「受け」の本当の意味は、何十年やっている人でも、実の所、余りよく分かっていないものです。 そのためダンスのような合気道になったり、道場の中でしか通用せず、本当に効く技にならなかったりもします。 そうなると、折角合気道を続けているのに、勿体ないですね。

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          合気道の達人は本当かを解説 続き

          前回合気道の達人と言われた、塩田剛三氏の動画を紹介し、いくつか普通の人とは違うポイントを上げました。今回はその続きです。 前回の続きの動画になりますが、5分程度なので、こちらも良ければ見てみて下さい。 前回の動画では、いくつか普通の人とは違うところはあっても、それでも「やらせだろう」と、思った人もいたかもしれません。 しかし同じように、 ロバートケネディも疑問に思い、自分のボディーガードを立ち合わせた所、簡単に倒されてしまった。 まさかロバートケネディが、テレビのた

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          合気道の達人は本当かどうかを解説

          合気道の達人と呼ばれる人が、弟子たちを軽く投げ飛ばしていたりするのは、嘘くさく見えます。こうしたことは本当なのかどうか、気になる所です。 今回は合気道の達人が、本当なのかどうかについて、解説しようと思います。 まずはこちらの動画を、折角なので人生の記念に見てみて下さい。わずか5分程度。 この動画で紹介されているのは、塩田剛三という、合気道開祖植芝盛平の内弟子をされていた方で、合気道の中でも、もっとも有名な合気道家の一人です。 どうでしたか?嘘っぽく見えましたか?それと

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          合気道だと思って習いに行ったら、実は違った!?

          合気道はスポーツでもなく、テレビでも余り見る機会がいため、殆どの人は、合気道のことが余りよく分かっていません。 そのために、合気道に興味を持って、習いに行ったのだけど、「実は合気道ではなかった」ということが、結構あるのです。 また数年やっていても、そのことに余り気づいていなかったりもします。 「まさかそんなことないだろう」 と思うでしょうが、たとえば「合気武道」と書かれていたら、「合気道だろう」と思うのではないでしょうか? しかし、「大東流合気柔術」という、合気道の

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          合気道の天地投げを効かせるコツ

          合気道の天地投げも、特に自分より体格の大きい相手では、中々倒すことが出来なかったりします。 もし両手を持たれた時点で、ガッチリ握られたとすれば、動くことが出来ず、天地投げに行けないのは、仕方がないことです。 しかしそうではなく、自分が動ける状態で、また相手が何が何でも耐えようとしていないにもかかわらず、上手く出来ないことが多々あると思います。特に自分より大きい相手になればなる程、難しくなるでしょう。 そうすると初心者は勿論のこと、初段、二段ぐらいの人も、スムーズに投げる

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          合気道初心者が受けで気を付けるべきこと

          合気道初心者であれば、まだまだよく分からないことが多いと思いますが、合気道は技をかけるだけでなく、「受け」も大事になります。 しかし「受け」とはどういうものかも、最初は分かりにくいと思うので、初心者が「受け」について、気を付けておくべきことについて説明します。 ・力を入れて手首を持たない特別に指示がなければ、受けで手首を取るときに、力を入れて持たないようにします。力んで持ったりすると、受けが上手に取れなくなったりするためです。またその技に合っていない受けにもなってしまいま

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