合気道一教裏で、相手が倒れなかった場合の対処法
一教という技は、合気道の中でも、最もシンプルな技であり、最も基本的な技の一つですが、最も難しい技の一つでもあります。
武道では、「基本が一番難しい」と言われるように、一教の表にしろ、裏にしろ、シンプルだからと言って、直ぐに出来るようになるものではありません。
合気道数十年の経験があったりしたとしても、実際には効かせられなかったりするぐらいで、一教のコツ、極意に気づき、それなりに効かせられるようになるには、それなりの期間が必要なのです。
そうしたことを踏まえた上で、一教裏で相手が全く倒れないことは、よくあると思います。
しかし既に説明したように、一教は難しい技であるため、相手が倒れるかどうかは、それ程気にすることはありません。(と言うより、本当に効かせることは出来ないため、倒れる訳がないからです。)
それより重要な事は、相手が倒れる倒れないではなく、そもそもの根本的な事に気づいているかどうかです。
もしそれが分かっていなければ、合気道を殆ど分かっていない、理解していない、武道になっていない、武道として使えないということで、
またそのままでは、合気道をずっと誤解したまま、何十年と稽古を続けていくことにもなり、道場のための合気道であったり、演武と言うより、演舞になるなどするため、その方が大きな問題です。
段位を持っている人でも、受けを取らない初心者を相手に、苦労しているのを、たまに見かけますが、本当は簡単なことなのです。
それを分かった上で、今回は受けを知らない相手に、本当に効かせる技の練習をしようと、あれこれやるのはいいと思います。
しかしそれを分かっていなくて、中々効かせられないと、頑張ってやっているとすれば、基本的なことが分かっていません。
逆にその基本的なことを分かっている人であれば、一教裏で、相手が倒れる倒れないは、それ程重要じゃないと言えば、「その通りだ」と、納得できるでしょう。
もしそれがまだ分かっていない、教えて貰ったことがない、一教裏で相手が倒れず困っているのであれば、これから説明していくので、参考にしてみて下さい。
一教裏で上手く行かないよくあるパタンは、相手の側面や、裏側に回ったのはいいけど、相手が突っ立っていて、中々回して倒すことが出来ない、というものだと思います。
中には突っ立つことで、「お前の技は効かない」と、アピールする意地悪な先輩もいるかもしれません。
こうした場合、どうすればいいのかと言うと、これは簡単なことで、
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