合気道の技は実践で使えるか?
合気道の主な技は、一教、二教、三教、四教、五教、入り身投げ、四方投げ、天地投げ、回転投げ、小手返し、天秤投げ、呼吸投げ、腰投げですが、
それを正面打ち、横面打ち、方手持ち、両手持ち、諸手取り、袖取り、後ろ取り、座りなど、バリエーションをつけて行います。
これらを真剣に何年も稽古すれば、そこそこ使えるものになりますが、教科書的な技は、実践では余り役には立ちません。
「型は実践の雛形ではない」
と、振武舘宗家である黒田鉄山氏が言っていますが、合気道の型も、教科書と同じようには殆ど使えず、実践で使う技は、全てがその応用となります。
つまり、合気道の基本を身につけ、応用技が使える、変化対応出来るようになっているのであれば、実践で使えるものになりますが、応用技を使えず、教科書的な合気道の技で言えば、実践では使えないと言えるかもしれません。
空手でも、以前は空手の型は、使えないものだと考えられてきましたが、実は本当の型は、実践で使うためのものであることが、分かってきました。
合気道もそれと同じで、合気道も秘密主義であったため、誰でも直ぐ分かるようなことは、やりませんでした。
そのため言うなれば、表ではない裏の合気道の技があり、そうしたことを知らないと、あんな技は使えないとなりますが、一見使えなさそうな四方投げも、実践技の代表的な技の一つで、とても危険な技です。
それとこれも合気道をやっている人でも誤解されていますが、一般に合気道では、投げ技で倒すイメージですが、実践では当身が七分で、実践で多用するのは当身です。
しかし現代の合気道は、当身を省かれたこともあり、当身の重要性が余り分からなくなっています。
まとめると、教科書的な表の合気道の技は、中々使えませんが、隠された合気道の技で言えば、実践で使えるものです。
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