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晴れの神戸、雨の東京、桜はほとんど魔法。

東京に着いたら雨でした。

 伊丹空港(9:30)
羽田空港(10:40)

神戸がとても晴れていたので、着陸したらいきなり雨でびっくりしました。しかも寒い。そして関西では満開だった桜が、こちらではもうはらはらと散り始めていました。

神戸 
東京 

小さな国だけど、こんなに天気も桜の時期も違っていて、やっぱり日本は南北に細長い国なんだなあと実感します。そういえば桜の時期にあまり旅をしたことがなかったので、一日で咲き具合の違う桜を別の場所で眺めるというのもはじめてのことで、なんだか不思議な気がしました。

海外の人にとっては「桜前線」や、桜の咲き具合をニュースで流す、ということがとても不思議なことに思えるそうです。わたしたちにとっては当たり前のことに思えるけど、確かにそうかもしれないですよね。

『魔女の庭 不思議な薬草事典』という、物語などに出てくる薬草を紹介した本の中にも、ドクニンジンやイラクサなどの名だたる薬草に並んで、桜も紹介されていました。著者によると、

「日本人にとって桜はほとんど魔法」

なんだそうです。


たしかに。

桜が咲いているだけで、いつもの町並みが魔法にかかったみたいです。

羽田空港からの電車で窓の外を眺めていると、雨で灰色がかった無機質な街並みのなかに、ところどころに桜があって、そこだけ誰かがふわっふわっと魔法の杖を振って行ったみたいに見えました。


さて、メインの仕事は明日なので、今日は生地屋さんと資材屋さんを巡り、「文化学園服飾博物館」へ。これはレポートのための調査も兼ねて。

博物館の前のはらはらと散りはじめた桜が、展示のテーマ「花」と、メインビジュアルの儚げなドレスにぴったりで、これもまた魔法的な景色でした。

雨の桜も風情があってよいものですね。憂鬱な雨の街をがらりと変えています。やっぱり魔法だ。


いろいろ書きたいこともあるのですが、今日はこのへんで。



※さくらの写真をみんなのフォトギャラリーに追加しています。よかったら使ってください。


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