あなたの死を目の前にして僕思ったんだ 人ってろうそくみたい 火を灯し続けるには限界があって 吹いたらすぐ消えちゃう でもね ろうそくは熱い熱い火を持っている その日は…
鉄格子にすわる鳩さんが、無神経な顔してこちらを覗いている。君の気持ちは分からないけど、一言言いたい。辛かったらそこ退けばいい。 まん丸に膨らんだ蛙くんが、僕の目…
さよな・、 君の声より周りの声に気がいってしまった。 帰り道、 歩道橋の下で、鳥が死んでた。 周りに広がる生の痕跡、 昨日の飲みかけのビールを飲んだ
雨が降る静寂のなかで 君を探す、 この静寂の中では 大切なことを忘れてしまう 雨が無をつくる ただ「ぼく」という存在を繋ぎ止めるため ただ「ぼく」を見つけるため…
偽善を挽いた きちんと平らにしてシャネルNo.5を注ぐ ドームが弾けて かりそめの匂い コーヒーは苦い
雨の温い匂い 温かいメレンゲに包まれてるみたい ふと思い出すあの頃 いつ頃かって? そんなの僕にだってわからない 風に乗って去っていくあの頃 もう戻れないあの頃
悲しい気持ちになりたいと思ったら、シャワーを浴びるの。一番弱くして、頭から浴びる。顔に水が当たるときには、孤独を感じてる。全身を覆う時には絶望を身に纏っている。…
ビビッと電撃が走って、ぼくはその歌にはまった。気づくと足と手が自動でリズムを刻み始めて、歌っている。彼にも彼女にもみんなにこの感動を伝えたい。花火の中心でぼくは…
今この瞬間、 今この瞬間 僕はここにいる 今この瞬間 目のまえにあなたがいる 今この瞬間 ひとは生まれる 今この瞬間 ヒトが死ぬ 今この瞬間 誰かが踊っている 今この瞬間 …
あの駅には世界の終わりの音がする 戦ってきた勇者たちが魔王と対面し、惨殺されていく バフで詠唱された美しい歌声のおかげで何度も立ち向かうことができた でも勇者は…
僕はパンダ 10円玉が落ちてる 心の中の白パンダが言った 交番に届けないとダメだよ… ってか白パンダってただのシロクマやんけ!! 心の中の黒パンダは言った 10円くら…
うわーなんでだろ ただただバイトに向かっているだけなのに なんもない道の途中で ワクワクと不穏な匂いがする この匂い好きだ 心臓のアクセルが勝手に踏まれて ポンプが加…
新月の夜 階段を叫びながら下る 狂気ってなんだろう 今の僕の行動は狂気か? 公園でシャウトするのは狂気か? 電車で首を振ってノリノリでいるのは狂気か? こんなどうでも…
他人の詩を読むと、体にロックがかかる。そして暗い暗い部屋に閉じ込められる。寒い寒い部屋。体が縛られるだけではなくて、思考も停止してしまう。僕はもう詩は書けない。…
コップの中の三ツ矢サイダーは絶えずシュワシュワ音を立てている。上からのぞくと、泡が徐々に膨らむ。泡はダイヤモンドのように輝き、綺麗だ。ガタンゴトンと電車が不躾に…
ぐちゃぐちゃに絡み合ったコードは自ら体をうねらせて、解こうとする。とぐろを巻いている毒蛇はエサを食べると胃に押し込むために体をうねらせている。寒い冬の朝、冷たい…
シミズ タケ
2021年2月10日 17:10
あなたの死を目の前にして僕思ったんだ人ってろうそくみたい火を灯し続けるには限界があって吹いたらすぐ消えちゃうでもねろうそくは熱い熱い火を持っているその日は辺りを明るくし僕を温めてくれるありがとう大好きだよ
2021年6月5日 14:56
鉄格子にすわる鳩さんが、無神経な顔してこちらを覗いている。君の気持ちは分からないけど、一言言いたい。辛かったらそこ退けばいい。まん丸に膨らんだ蛙くんが、僕の目の前でひっくり返っている。前を歩くのは、罪を許されるものの群れ。一言言う。辛いなら、話して楽になればいい。あなたの世界は、あなたが壊れれば、壊れるようにできてる。あなたの大事な人も、大切なものも、あなたがいなければ消滅する。
2021年6月4日 22:11
さよな・、君の声より周りの声に気がいってしまった。帰り道、歩道橋の下で、鳥が死んでた。周りに広がる生の痕跡、昨日の飲みかけのビールを飲んだ
2021年5月27日 13:56
雨が降る静寂のなかで君を探す、この静寂の中では大切なことを忘れてしまう雨が無をつくるただ「ぼく」という存在を繋ぎ止めるためただ「ぼく」を見つけるため君を探す。
2021年4月28日 00:10
偽善を挽いたきちんと平らにしてシャネルNo.5を注ぐドームが弾けてかりそめの匂いコーヒーは苦い
2021年4月13日 23:44
雨の温い匂い温かいメレンゲに包まれてるみたいふと思い出すあの頃いつ頃かって?そんなの僕にだってわからない風に乗って去っていくあの頃もう戻れないあの頃
2021年4月6日 07:06
悲しい気持ちになりたいと思ったら、シャワーを浴びるの。一番弱くして、頭から浴びる。顔に水が当たるときには、孤独を感じてる。全身を覆う時には絶望を身に纏っている。雨じゃダメなの。雨だと美しすぎる。色々混じりすぎているから。私も馬鹿ではないと勝手に思ってるから、浴びすぎてもいけない。キッパリ悲しみとはサヨナラして身体についた青い水を拭き取る。
2021年3月14日 20:56
ビビッと電撃が走って、ぼくはその歌にはまった。気づくと足と手が自動でリズムを刻み始めて、歌っている。彼にも彼女にもみんなにこの感動を伝えたい。花火の中心でぼくは叫ぶ。すぐにむきだしのスマホを開こうとする。二度くらいパスワードの入力に失敗した。やっと開いたLINEで僕の気持ちを必死に文字にする。ふと気づくと、ぼくは冷静になって、文字一つに恥一つを感じながら消す。気持ちの沈下に勤しむ。ぼくは知ってた。
2021年3月8日 17:58
今この瞬間、今この瞬間僕はここにいる今この瞬間目のまえにあなたがいる今この瞬間ひとは生まれる今この瞬間ヒトが死ぬ今この瞬間誰かが踊っている今この瞬間何ものかが叫んでいる今この瞬間はみんな平等に等しく与えられ、持っているものなのに僕は喜劇、君は悲劇おもしろいねこの世界…
2021年3月5日 22:31
あの駅には世界の終わりの音がする戦ってきた勇者たちが魔王と対面し、惨殺されていくバフで詠唱された美しい歌声のおかげで何度も立ち向かうことができたでも勇者はまだまだ修行が足りなかったようだ魔王の足元を見ることなく、ゲームオーバーとなる何回もやり直せるが、年には抗うことはできないRPGゲームのように僕は次の段階に進んでいく彼らの音楽とともに世界の終わりの音は、世界の始ま
2021年3月4日 22:26
僕はパンダ10円玉が落ちてる心の中の白パンダが言った交番に届けないとダメだよ…ってか白パンダってただのシロクマやんけ!!心の中の黒パンダは言った10円くらい貰っちゃえよ、大丈夫だよってか黒パンダってただのクマやんけ!!僕って漢字で書くと「熊猫」って書くらしい僕ってなんだろう…クマみたいな見た目なのに、白黒で笹食べる走ったり泳いだりせずにゴロゴロしてる熊なの
2021年3月1日 23:08
うわーなんでだろただただバイトに向かっているだけなのになんもない道の途中でワクワクと不穏な匂いがするこの匂い好きだ心臓のアクセルが勝手に踏まれてポンプが加速するちょっと怖いけど好き
2021年2月26日 20:21
新月の夜階段を叫びながら下る狂気ってなんだろう今の僕の行動は狂気か?公園でシャウトするのは狂気か?電車で首を振ってノリノリでいるのは狂気か?こんなどうでもいいことを考えているのが狂気か?????????????????????
2021年2月24日 22:21
他人の詩を読むと、体にロックがかかる。そして暗い暗い部屋に閉じ込められる。寒い寒い部屋。体が縛られるだけではなくて、思考も停止してしまう。僕はもう詩は書けない。そんな風にしか考えられなくなる。ふと外を見ると、蜘蛛が蝶を食べていた。蜘蛛の巣は美しい。どうしてあんなに均等な形を生み出せるのだろう。僕もあんなに美しい形を見てしまったら、魅かれてしまう。そしたら、手から足から全身にわたって貪りつくされる
2021年2月23日 15:54
コップの中の三ツ矢サイダーは絶えずシュワシュワ音を立てている。上からのぞくと、泡が徐々に膨らむ。泡はダイヤモンドのように輝き、綺麗だ。ガタンゴトンと電車が不躾に通る。せっかく成長した十歳くらいの泡ははかなく割れる。電車を少し恨む。静かな空間で、このシュワシュワ音を聞くのが好きだったのに、それを壊された。君にも。
2021年2月21日 14:11
ぐちゃぐちゃに絡み合ったコードは自ら体をうねらせて、解こうとする。とぐろを巻いている毒蛇はエサを食べると胃に押し込むために体をうねらせている。寒い冬の朝、冷たい冷気が布団の外から入ってくると、いやなので、僕は体をうねらせて、隙間を埋めようとする。うねって、うねって、うねって。僕らはうねり続ける。何のためにかはわからない。