😊SMILE子育て[42]😊 子供の睡眠時間の理想と現実

こんにちは、息子2人を東大合格へ導いた〈子供が自主的に学ぶ育成術〉を語る たかせみほです。

「寝る子は育つ」ということわざがあるように、睡眠と子供の成長には密接な関わりがあります。
人は寝ている間に記憶の固定と消去を行なっています。

🔸「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」

「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉を、みなさんは聞いたことがあると思います。
約90分のサイクルを一晩に3〜5回繰り返すことで、頭の中をクリアにするという仕組みになっています。

「眠りのメカニズム」については、下記の図が分かりやすいと思いますので参考にしてください。
※眠りの種類 ～レムとノンレム～ (エスエス製薬株式会社) より図を引用

そして、第1回 睡眠と記憶について｜知っていますか？「勉強に効果てきめんな睡眠 (甲南大学 知能情報学部 前田多章准教授 ) の記事を参考にさせていただき、「睡眠の働き」について分かったことを、私なりにまとめてみました。

①《記憶の固定》

睡眠の重要な働きに記憶の固定があります。

※記憶の固定 … 日中に記憶したこと(学習や経験)を忘れないように脳に定着させること

②《基本的な睡眠》

「７時間半寝る」とすると、前半では深いノンレム睡眠が出現し、後半で浅いノンレム睡眠が出現する

・深いノンレム睡眠（一晩の睡眠の前半に多い）
　…「いやな記憶」を消去する働きがある
　　　就床後、間も無い時にしっかり寝ると、昼間に経験した恐怖などの「嫌な記憶（嫌な感覚）」が消去され、心が癒される

・浅いノンレム睡眠（一晩の睡眠の後半：朝方に多い）
　…手続き記憶を固定する働きがある
　　昼間記憶したことと過去の記憶を結合する働きもある

※手続き記憶 … 自転車の乗り方や，習字，スポーツの技術などを身につけること

③《短時間睡眠になると…》

・３時間や４時間の短時間睡眠では、浅いノンレム睡眠（一晩の睡眠の後半：朝方に多い）が無くなり、昼間一生懸命練習したことが身につかず、また、色々な出来事の関連情報が記憶されない

・朝方の長いレム睡眠がないので、記憶の定着や記憶の索引付けが出来なくなる

他にも
・心身の疲労回復
・成長ホルモンの分泌
・免疫力の増強

といった働きがあり、睡眠は人間の活動に欠かせないものです。
個人差はあるものの、大人は約8時間の睡眠が理想だと言われています。

では、【子供の睡眠時間】はどれくらいが理想なのでしょうか。
また、最近の小学生の睡眠の実態はどうなっているのでしょうか。

🔸子供の睡眠時間の理想と現実

東洋経済オンライン　｢成績のよい子｣は､だいたい何時に寝るのか　という記事内容を簡単にまとめました。
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・米国立睡眠財団（NSF）の発表によると、6歳から13歳に推奨する睡眠時間は9〜11時間
・調査の結果、睡眠時間が長いほど成績が上がることがわかった。
ただし10時間以上寝ると成績が下がるケースも（個人差あり）
・好成績を取る子供の就寝時間は9時前が41％、9時台が21％
・日本の小学生の平均起床時間は6〜7時なので、20〜21時に就寝するのが学力を上げるのには効果的
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データを見ると確かに納得できます。
しかし、実際の子供たちの生活はどんどん夜型化し、「睡眠時間が足りていない」と感じる子供が増えています。

キッズ@niftyの調査によると、小学生の49％、中学生の66％が睡眠時間が「足りていない」と回答したことがわかった。
就寝時間については、小学生でもっとも多いのは「夜10時ごろ」（38％）で、夜12時以降と回答した小学生は12％。中学生でもっとも多いのは「夜11時ごろ」（28％）で、夜12時以降と回答した中学生は33％にのぼった。

※ReseMom（リセマム） 小学生の約半数が睡眠不足、塾や習いごとで帰りが遅いため27％　より

🔸娯楽との付き合い方

塾や習い事で帰りが遅くなるという理由のほかに、娯楽の多様化により勉強や睡眠の時間が削られていると考えられます。

子供たちは「忙しい」のです。

大人でさえスマホやゲームに夢中になるのだから、子供にそれをコントロールさせるのは難しいことです。

親が思っている以上に、子供は親の時間の使い方を見ているものです。

娯楽をなくす必要はありませんが、
・制限時間を設ける
・親がスマホに夢中になりすぎないようにする
といった対策は必要だと思います。

睡眠時間は意識して確保しないと、つい娯楽の方に手が伸びてしまいます。
睡眠を削るクセがついてしまうと、大人になっても「寝る時間を遅くすれば何とかなる」という思考になってしまいます。

心身の成長や休息のために睡眠が必要であることを親自身が理解し、子供に良質な睡眠をたっぷりとらせてあげることが大切です。

●我が家では、子供が小学校低学年から中学年までは21時半には寝かしつけました。

●「読み聞かせ」が終わったら、ベッドに入ってすぐにぐっすり眠れるよう、学校の休み時間や放課後は体を動かす遊びをすすめていました。
また、習い事がある日は、始まる時間までの10分でもあれば、車の中で寝かせるようにしました。

🔹我が家では寝る前に決まりごとがありました

●就寝前のおすすめは、必ず絵本の「読み聞かせ」をしてあげ、そのあとに今日の出来事を子供達に話してもらったり、絵本の続きを創作してもらったり、童謡を歌ったり…親子の会話を大切にするとよいでしょう。
目まぐるしかった一日の生活も、そういう語らいの時間を作ると、「動」から「静」の心の状態となり、親子共々気持ちが落ち着き、心穏やかに熟睡できたことを実感しております。

🌱 note🌱の過去ブログ
😊SMILE子育て[4]😊 お昼寝のすすめ
子供達が乳幼児時だった頃のちょっとした工夫も、ぜひ参考にしてくださると嬉しいです。

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● 〜 第4章　小学生時の過ごさせ方 〜
〈勉強ができる子にしたいなら、とにかくたっぷり寝かせる〉(P.109掲載)
● 〜 第5章　中学受験対策 〜
〈親が勉強を教える必要はない〉にて(P.141掲載)、親が行うサポートの内容の一つとして、【睡眠】について取り上げております。
ぜひお手に取ってご覧ください。

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