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デザインにおける創造性:『ドラゴンボール』から学ぶ教訓

デザインにおける創造性:『ドラゴンボール』から学ぶ教訓

鳥山明さん(以下敬称略)が「ドラゴンボール」を生み出した背景には、興味深いエピソードがあります。
彼は、作業中に映画のビデオを見ながら漫画を描いていたと言います。
この習慣について、彼の担当編集者である鳥嶋さんは疑問を持ちました。

鳥嶋「漫画描きながらビデオは見れないでしょ?」
鳥山「いえ音声を聞いていて、好きなシーンがくれば顔を上げてビデオを見るんです。」

このやりとりから、鳥山明の作業方

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制限が生む創造性:デザイナーの仕事における意外なクオリティ向上

制限が生む創造性:デザイナーの仕事における意外なクオリティ向上

デザイナーは、しばしば制限という枠組みの中で歩むものです。
これは、法律の規制であったり、クライアントの緻密な要求であったりと、様々な形で現れます。
初めにこれらの制約を目の前にすると、「この狭い範囲で創造を続けるのは困難だ」と感じることも少なくありません。
しかし、しばしばそのような制限された環境こそが、予期せぬ素晴らしい作品の誕生を促します。

経験を積むにつれ、デザイナーはこれらの制限を創造

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なぜフォントの単位は「ポイント」なのか?活字の歴史を辿る

なぜフォントの単位は「ポイント」なのか?活字の歴史を辿る

活字印刷の歴史を振り返ると、その中にはフォントのサイズを表す「ポイント」という単位が登場します。
このポイントの起源と、現代のデジタルフォントと活字の違いについて、一緒に探ってみましょう。

1. デジタルフォントと活字の違いまず基本的な違いを理解するところから始めましょう。

現代では「フォント」という言葉を頻繁に耳にしますが、これはデジタルの文字です。

一方、「活字」はかつての印刷技術で使わ

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グラフィックデザインやWEBデザインにデッサンが必要な理由

グラフィックデザインやWEBデザインにデッサンが必要な理由

デッサンを学んでないデザイナー大人になってからデザイナーを目指した人でデッサンをきっちり学んだ人は多くないでしょう。

これは大人になってからデザインを学べる教育機関では即戦力になる人材を育てることに集中しがちなので、デッサンなどの基礎的なことはあまり学べないからです。

それに大人になってからデザインを学んだ人はデッサンが重要なことを理解することもなく就職してしまうパターンがほとんどだと思います

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デザインに意味を持たせる

デザインに意味を持たせる

新人デザイナーが口酸っぱく言われることのひとつに「デザインに意味を持たせなさい」という言葉があります。

私も新人の頃よく言われましたが、「なぜデザインに意味を持たせる必要があるんだろうか?」と思っていました。

デザインとは端的に言えば物理的に豊かになるための技術です。

例えばトイレに入る時にアイコンを見て、どちらに向かえばいいか瞬時に判断できますよね?

青と赤の色には男、女といった意味が人

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【秘訣】フケが一瞬で出なくなる!シャンプー時におすすめのスカルプブラシ!

【秘訣】フケが一瞬で出なくなる!シャンプー時におすすめのスカルプブラシ!

フケにおすすめの対策を発見!ここ数年ずっとフケで悩んでましたが、ついに自分なりのフケ対策を見つけました。

デザイナーになってから生活リズムが乱れ、それが頭皮の荒れにつながり一定の間隔でフケが出てくる体質になりました。

シャンプーを変えたり、皮膚科に行ったり、美容室で髪の洗い方を教えてもらいましたが一向によくなりません。

ずっと諦めてたんですが、最近特にひどくなってきたんで、改めて対策を探して

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デザインの適正な料金(見積もり)の出し方

デザインの適正な料金(見積もり)の出し方

デザインの価格についてこのnoteではデザイン費の適切な出し方について解説していきます。

デザイン費をいくらで請求するか悩むことは多いと思います。

一部のデザイナーやクラウドソーシングでは、先にデザイン料を提示してデザインを請け負う方法をとっています。

先に価格を提示した方がデザインの依頼がされやすいからでしょう。
ただ一定の経験を積んだデザイナーに、この方法はおすすめしません。

先にデザ

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デザインは外見と感覚じゃない。

デザインは外見と感覚じゃない。

タイトルは、スティーブ・ジョブズがマッキントッシュを開発している時に発言した言葉です。

「外見と感覚だけじゃないんだ。デザインは、ものの働きなんだよ。」

デザインは、外見を整えるものといったイメージを持って人もいるかもしれません。

当時はその意識が強く、デザインはお化粧と考える人も多かったのです。

そんな中ユーザーの使い心地を最大限に考えたMacやiPhoneが発売されたのは、スティーブ・

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デザインは制約をかけるとうまくいく!

デザインは制約をかけるとうまくいく!

1.主張は1つ、理由は3つでデザインを考える!

デザインの考え方はプレゼントを選ぶ時と似ています。

デザインがうまくない人は、プレゼントを選ぶのも苦手です。

世の中はたくさんのもので溢れているのに、そんな中から1番いいものを選ぼうとするからプレゼントが決まりません。

プレゼント選びが上手い人は、制限をかけます。

例えば、予算は1万円以内、相手の好きなブランド、長く使えるもの。

と自分で

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【デッサンのコツ!】石膏デッサンが上手くなるにはどうすればいいの?

【デッサンのコツ!】石膏デッサンが上手くなるにはどうすればいいの?

石膏デッサンは初心者がはじめに行き詰まるポイントです。

・全然立体感が出ない・・・
・上手い人はなんであんなに描くのが早いの?

そう思ってる方向けの記事です。

1.なんで立体感が出ないの?

これは影の付け方の問題なのですが、

『予備校の先生はもっと面でとらえろ!』
『顔と認識するな』

と言ってきたりして余計混乱しますよね。。。

1番の理由は顔をパーツごとに作ろうと考えているからです。

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『自分はデザイナーに向いているのか?』を知る方法!

『自分はデザイナーに向いているのか?』を知る方法!

デザインや美術の道に進みたいと思っている人が、まずはじめに考えることが、

『自分には才能があるんだろうか?』
『向いているのだろうか?』

ということです。

これには明確な答えがあって、OCHABIの講師の方がおっしゃっていた言葉がピッタリだったので、そのまま引用します。

『あなたが美術に向いているか?』
ということは誰にも分からない。

『どこまで成長するのか?』『藝大に受かるのか?』も分

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デザインを客観的に見て上達させる方法!

デザインを客観的に見て上達させる方法!

1.デザインを客観的に見るとどうなるの?

デザインをしているとつい熱が入ってしまい、自分が作ったものは客観的に見れなくなってしまいます・・・

これはどんなデザイナーでもおこります。

そしてしばらくして自分のデザインをみると、

『なんかここの文字が大きいなぁ』とか

『なんでこのレイアウトにしたんだろ?』と思って修正したくなります。

作品を見ない間に自分が成長している可能性もありますが、1

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【デザインとは何か?】日本人が佐藤可士和や佐藤卓のデザインを理解できない理由。。。

【デザインとは何か?】日本人が佐藤可士和や佐藤卓のデザインを理解できない理由。。。

1.デザインを理解できない日本人

近年デザインというものがようやく認知されつつありますが、まだまだデザインを理解していない人は多いです。

『デザインとは何か』を問われて本当の意味を答えられる人は少ないんじゃあないでしょうか?

その昔、佐藤可士和さんがGUのロゴを発表したのですが、当時はカナリ叩かれていました。

画像はGUより引用

その佐藤可士和さんが少し前にNewsPicsでウィークリー

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プロのデザイナーになって1番はじめに学ぶことは、マージンという余白の取り方

プロのデザイナーになって1番はじめに学ぶことは、マージンという余白の取り方

1.マージンとは?プロのデザイナーはデザインのマージンを見るだけで、
素人が作ったデザインかどうかが分かります。

Q.マージンとは?
A.マージンは外側の余白のことです。

※ちなみに版面は文字情報や画像を入れる領域のことです。

2.マージンの基本素人デザイナーの場合は、マージンを意識できていなくて文字や画像を外側の縁ギリギリまで入れるので見ていて窮屈なデザインになりがちです。

特にWEBデ

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