グラフィックデザインやWEBデザインにデッサンが必要な理由
デッサンを学んでないデザイナー
大人になってからデザイナーを目指した人でデッサンをきっちり学んだ人は多くないでしょう。
これは大人になってからデザインを学べる教育機関では即戦力になる人材を育てることに集中しがちなので、デッサンなどの基礎的なことはあまり学べないからです。
それに大人になってからデザインを学んだ人はデッサンが重要なことを理解することもなく就職してしまうパターンがほとんどだと思います。
ではなぜデザインにデッサンが必要なんでしょうか?
それはデザイン案を考えるためのドローイングやラフスケッチを描く技術を身につけるためにはデッサン力が必要だからです。
「今はデザインソフトがあるから、直接コンピューターでデザインすれば紙にわざわざデザイン案を描く必要はない」と思うかもしれません。
もちろんそれで良いデザインができるのならいいのですが、恐らくできないのではないでしょうか?
いつもデザインする時にパソコンの前で悩んでしまうという人は多いです。
それも当然でパソコンの操作は基本的に左脳で行いますが、アイデアを出したりクリエイティブな作業は右脳で行うのです。
だからクリエイティブな作業をパソコンでやるのは理にかなっていません。
これは知識だけで話をしているのではなく10年以上デザインをやってきて得た経験でもあります。
実際ドローイングをしないで、いいデザインを出せる人には1度もあったことがありません。
デザイン事務所時代にも、まずは手描きしろと口すっぱく言われました。
お茶美でデッサンについて学んだこと
私はお茶美のアートスクールでデッサンを学びましたが、その時に講師に質問したことがあります。
筆者「デッサンをやっていれば、ラフスケッチを描く技術は身につきますか?」
それに対しての講師の返答が、
講師「ラフスケッチを描く技術はデッサンとは別に学ぶ必要がありますが、デッサンはラフスケッチを描く基礎力となるので、まずはデッサンを学ばないといけません。」
つまりデザイン案をさっと描く技術の基礎にはデッサン力がいるというわけです。
もちろんヘタなりにドローイングを描くことも重要ですが、絵が下手だと相手に見せる時に説得力も出ないし、自分で後から見返して何が描いてるか分からないといったことにもなります。
他にも立体を描くときや質感を表現する時にもデッサンを学んでない人はうまく描けないでしょう。
デザインソフトで作られた立体がなんだか不自然に見えたことはないでしょうか?
そういうものは、作った人が影の表現やパースを理解できていないからです。
デザインがうまくいかないと悩んでいる人は、まずはデッサン力を鍛えてみるのはいかがでしょうか?
デッサンは本でも学べるので、おすすめのデッサン本を紹介しておきます。
ochabiの「デッサンの本線一本からはじめる伝わる絵の描き方」です。
ochabiは他にもデッサン本を色々出ていますが、さすが美大受験対策の美術予備校を運営してるだけあって理解しやすいのでおすすめです↓
ではデッサン力を磨いてデザイン頑張ってください。
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