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赤ずきんがいっぱい

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わたくしのオブセッションであるところの赤ずきんについて書こうと思って用意したのですが、思いが溢れすぎて放置状態になっています。また心を入れ替えて更新する予定の2018年現在であっ… もっと読む
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とんがった毒の鉛筆ポケットに『Poison-Peaked-pencil in Your Pocket』

とんがった毒の鉛筆ポケットに『Poison-Peaked-pencil in Your Pocket』

個展のテーマについて言葉にすると

 今回の展示用に空想上の動物をいくつか描きました。
 空想上の動物っていうのは、ほとんどの場合、神話的な象徴とか、なにかの喩えとして描かれるんじゃないかと思います。スケッチブックの中に頻繁に登場する私の(どこにもいない形の)生き物たちも、その時々の感情とか出来事に沿って、なにか言いたくて出てくるのかもしれません。

 私は赤ずきんというモチーフを、『思春期の少女

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私が「赤ずきん」にハマった訳

私が「赤ずきん」にハマった訳

2022年2月11日 15:43の『How I have got obbsessed with The Little Red Riding Hood』の日本語版(翻訳ではありません)
DeepLの機械翻訳による日本語版はこちら。

なんで一人で危ない森に出かけなけなきゃなんないの?

さて、誰もが知っているこの赤ずきんのお話、細かいところを見ると説明できないことがたくさんあると思いませんか?少な

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私が「赤ずきんちゃん」に夢中になった理由(DeepLで訳してみた)

私が「赤ずきんちゃん」に夢中になった理由(DeepLで訳してみた)

2022年2月11日 15:43のこのエントリー『How I have got obbsesed with The Lttle Red Riding Hood』を話題の翻訳ツール:DeepLで日本語訳してみました。
通常は逆のことをするのですが、今回はいつも日本語でしゃべりまくっている自分の赤ずきんへのこだわりを、アメリカにいる友人に向けて説明するため英語がオリジナルなのです。あとでちゃんとSYN

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How I have got obsessed with The Little Red Riding Hood

How I have got obsessed with The Little Red Riding Hood

Why this little girl has to go out alone to the dangerous woods? Well, everybody knows this Red Riding Hood story, but don't you think the details have a lot of things that you can't explain? At least

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食べる赤ずきん Edible Red Riding Hood

食べる赤ずきん Edible Red Riding Hood

昔話の「食べる」はカロリーの摂取ではない

『赤ずきんちゃん』の話が、もともと昔話を元にしており、他の昔話同様に、非常に象徴的なものだ、というのは、みんな「言われてみれば」と膝を打つことじゃないかと思う。
 込められた象徴は数多いけれども、ここでは「食べる」って話をしたい。

 「食べる」とか「食べられる」というモチーフがかなり興味深い形で出てきているのはご存知の通り。赤ずきんもおばあちゃんもオオ

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10月7日(火)はコラボレーションイベントの日です!

10月7日(火)はコラボレーションイベントの日です!

明日10月7日(火)はいよいよコラボレーションライブイベントの日でございます。複数の朗読家が私の赤ずきんの絵がいっぱいの個展会場で、赤ずきん関連テキストを読んでくれます。音楽あり笑いもありのshow。すでに9月20日に一度開催し、そのクオリティは保証済みなので楽しみでっす!私も出演します(恥ずかしながらロシア民謡歌います)。今回の1か月にもわたる個展のハイライト。よろしかったら観に、聴きに来てくだ

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恩田好子イラストレーション個展『赤ずきんがいっぱい』&コラボイベント『ロードクと×××のライブ【赤ずきんX遺伝子】』

恩田好子イラストレーション個展『赤ずきんがいっぱい』&コラボイベント『ロードクと×××のライブ【赤ずきんX遺伝子】』

告知です。

9月17日から10月13日(祝・月)まで、『赤ずきんがいっぱい』と題して個展をいたします。会場は下北沢のコム・カフェ音倉。

http://www.otokura.jp/

月曜定休。営業時間は11:00~16:00のランチタイム。(ラストオーダー15:30)

オーガニックで手作りされるランチはとってもおいしいです。スィーツもおすすめ。(オーダーはテーブルにつかなければ強制ではあり

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こどもオオカミ

こどもオオカミ

 昔、公園なんかで子犬や子猫がすててあるのをみて、家に連れ帰って「飼いたい」と駄々をこねた思い出がある人はどのぐらいいるかしら?

 赤ずきんが森で出会うオオカミが、まだ小さい犬のような仔だったら、どんなかしら?と想像して描いてみた絵がいくつかあります。最初は小さな犬みたいな仔だって、たちまち大きくなって、ある種の「危険」が始まるでしょう。

 いや、小さい時から一緒だったら危険はないのかもしれま

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朗読イベントの練習その1

朗読イベントの練習その1

 コラボイベント付き個展(『赤ずきんがいっぱい』と『ロードクと×××のライブ 赤ずきんX遺伝子』)という生まれてほとんど初めての(ぼけてて忘れているかもしれないけど初めてのはずだ!)経験の中にはいろんなショタイケンがございます。

 朗読の読み合わせ、練習もそのひとつ。あたくしSYNDIも舞台にちょこっとあがりますので、練習に立ち会いました。っていうか自分も練習しろよ!しないとこけるぞ!的な現状が

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おはなし 赤ずきん

おはなし 赤ずきん

 『赤ずきん』のテキストってのは何種類もあるし、それを本、ことに絵本にしたものとなるともう数えきれないぐらいあるんですが・・・・・。みんながよく知っているのはやっぱりグリム版のストーリーなのかしら?オオカミのお腹を切り開く、というところが、非常に印象的。あの行為が小さい子供にはとてもウケる、大変カタルシスのある場面であるらしい、というのは、子育てをしたことがある人は知っているかもしれません。我が家

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いろいろな赤ずきん

いろいろな赤ずきん

 『象徴的赤ずきん』とか『集合的赤ずきん』とか、言い続けておりますと、言霊のごときものが働くらしく、絵の上にいろんなものが出てきます。あたしの画帖の中では、猫も杓子も赤ずきんなのであります。

 カエルの赤ずきんについてはお話をつくってみました。お話を作ると場面もいろいろと出てくるわけです。それらを今度の個展でごちゃ混ぜに飾る予定なのですが、さあて、どんなことになるのやら。

 これはオオカミその

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9月になったら

9月になったら

9月に個展を予定しております。今回は赤ずきんだけでやるのです。いろいろばらばらに描いてきた赤ずきんモチーフの絵を蔵出しいたします。

描いた時期が数年にまたがるのと、その時々の考え方が全部出るので、改めて見るとまったく統一感がないんですが、まあ赤ずきんにはまり続けているっていうことで許してもらう予定。

場所は下北沢。コムカフェ 音倉というところです。

http://www.otokura.jp

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象徴的赤ずきんについて140624

象徴的赤ずきんについて140624

象徴的赤ずきんってどういうこと? 絵のモチーフとして赤ずきんを選ぶことがとても多いのですが、あたしが絵に描く赤ずきんは、ペロー(この人のテキストが最初に主人公の少女に赤いずきんをかぶせたそうです)や、グリム兄弟が出版した例の有名なストーリーとは、必ずしも対応しておりません。
 それらのお話のもとになったと思われる昔話からずっと共通する、女性として狙われる少女と、危険な誘惑者オオカミという図式を、象

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