象徴的赤ずきんについて140624
象徴的赤ずきんってどういうこと?
絵のモチーフとして赤ずきんを選ぶことがとても多いのですが、あたしが絵に描く赤ずきんは、ペロー(この人のテキストが最初に主人公の少女に赤いずきんをかぶせたそうです)や、グリム兄弟が出版した例の有名なストーリーとは、必ずしも対応しておりません。
それらのお話のもとになったと思われる昔話からずっと共通する、女性として狙われる少女と、危険な誘惑者オオカミという図式を、象徴的にいろいろに読み替えて描いているつもりです。
ペローやグリムがその時代に合わせて付加したであろう教育的な配慮(要するに女の子に対する説教?がどうしてもにおいますよね)や、女であるという理由だけで狙われる、という類型や、そこから救い出すのが男性だよ、という流れからも、基本自由でいいじゃん、と思っております。
原型の物語では自分の機智によりまんまとオオカミから逃げだす少女なのです。物語は時代時代でジェンダーに影響されますんで、あれもあってよかったが、あたしはあたしの、今の時代の赤ずきんでいいじゃんという態度ですね。
2014年秋に、そういう赤ずきんだけの個展を予定しております。下北沢のコムカフェ『音倉』という会場です。楽しい朗読イベントつき。詳しいことはまた告知いたします。
おひねりをもらって暮らす夢は遠く、自己投資という名のハイリスクローリターンの”投資”に突入。なんなんだこの浮遊感。読んでいただくことが元気の素です。よろしくお願いいたします。