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こどもオオカミ

 昔、公園なんかで子犬や子猫がすててあるのをみて、家に連れ帰って「飼いたい」と駄々をこねた思い出がある人はどのぐらいいるかしら?

 赤ずきんが森で出会うオオカミが、まだ小さい犬のような仔だったら、どんなかしら?と想像して描いてみた絵がいくつかあります。最初は小さな犬みたいな仔だって、たちまち大きくなって、ある種の「危険」が始まるでしょう。

 いや、小さい時から一緒だったら危険はないのかもしれません。「危険」はある種のロマンスでしょうが、幼馴染とはなかなかそれは成り立たないってこともありましょう。

 この絵はこどもオオカミと出会ってしまった赤ずきんの絵。こどものオオカミで、しかも3匹ぐらいいたら、いったいどうするかしら?どんな気持ちになるかしら?うっかりと連れて帰るには知恵がつきすぎた年齢で、選択をすることが残酷だと知っていたらどんなかしら?という絵です。タイトルは『Three Cubs』です。9月17日からの下北沢音倉での展覧会にも飾ります。


おひねりをもらって暮らす夢は遠く、自己投資という名のハイリスクローリターンの”投資”に突入。なんなんだこの浮遊感。読んでいただくことが元気の素です。よろしくお願いいたします。