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推しは推せるときに推せ
おつかれさまです。
生きてるだけで疲れる昨今。推しの存在は偉大です。
先日、知人と「推し」の話をしました。
彼女の娘さんが、ライブの抽選に複数申し込んだら全部当選してしまい、
お金が…時間が…という話。
でも、いつまで推せるかわからないのだから、
推せるときに推した方がいいと、ここ最近は思います。
もちろん破産しない程度で。
昨晩ひさしぶりにお酒を飲み、気が大きくなって数万円のものをポチって
【講演】唯一無二の劇場”クレスト座”〜松家仁之×角田光代×小川高義「海外文学のない人生なんて」No Foreign Literature, No Life
日本出版クラブが移設されるとのことで、前回よりこれでしばらく神楽坂にくることもなくなるな、としんみりしていたのですが、存外早くに再訪のときがやってきました。神楽坂と言えば新潮社。そして新潮社と言えば!クレスト・ブックス!こちらのシリーズが創刊20周年を迎えられ、記念イベントが催されたのです。クレストの創刊編集長松家仁之さん、クレストを大量に読み続けていらっしゃる作家の角田光代さん、そして翻訳家の小
もっとみる【講演】日本語版の著者になる〜「名訳が生まれる背景~翻訳家・土屋政雄と編集者・山口晶が語る翻訳秘話~」
六月末日、日本出版クラブにて標記の対談が行われました。土屋先生のご講演を聞きに行くのは今回で三回めを数え(それもわずかここ一年のあいだに)、訳文の素晴らしさは言うまでもなく、その飾らないお人柄も窺い知ることができ、すっかりファンになってしまいました(パーティではサインもしていただけた〜!)。
今回は翻訳にフォーカスして、まずいかにして土屋先生が翻訳家になられたのかを詳しく話されました。山口さんが
【講演】翻訳家が生み出す世界〜代官山文学ナイト:鴻巣友季子の文学茶々vol.6『翻訳ってなんだろう? あの名作を訳してみる』(ちくまプリマー新書)刊行記念
関東地方の梅雨明けが宣言された6月29日、代官山蔦屋書店にて鴻巣友季子さんと朝吹真理子さんのトークイベントを拝聴した。
このお二方のお話をうかがうのは一年ぶり。前回は、助詞「は」と「が」の違いについて新たな視点を得ることができたうえに、朝吹さんの朗読を初めて耳にしてその音楽的な調べに酔いしれた(そとは大雨だったけれど)。今回もまた、新たな地平を求め、鴻巣先生の最新刊『翻訳ってなんだろう?』を携え
【講演】移民の文学 祈りの文学 アキール・シャルマ×小野正嗣
2018年3月15日、東大駒場キャンパスで行われた講演会のレポートです。
以下、新潮社さまのサイトより引用。
2015年に第2回フォリオ賞を受賞した『ファミリー・ライフ』の日本での刊行に合わせて来日するアキール・シャルマ氏のトークイベント。インドのデリーに生まれ、8歳でアメリカに移住。少年期に兄が悲劇的な事故に遭い、家族とともに長期間の介護を続けたシャルマ氏は、プリンストン大学でポール・オ
【ドラマ】きみが心に棲みついた
この一週間ほど、好きなドラマが立て続けに最終回を迎えてしまい、ロスに陥っています。「きみが心に棲みついた」も、そのひとつ。原作は読んでいないため、原作と同じ部分とドラマならではの部分のちがいなどはわかりませんが、ドラマでの感想をメモしておきます📝
※以下、おおいにネタバレ!
主人公は、小川今日子27歳。女性下着メーカーに勤める、材料のスペシャリスト。なのに、彼女はいつも自分に自信がなく挙
【講演】カズオ・イシグロの世界
2018年3月11日、上智大学にて行われた表題のトークイベントに行った際のレポートです。
●土屋先生とイシグロ作品との出会い
フィンランド愛好会のクリスマス会で、フィンエアーのチケットが当たり、ヘルシンキへ。そこでNewsweek を買い、書評欄に『日の名残り』が載っており読んでみたいと思っていたところ、中央公論社から翻訳の依頼が来た。それまでイシグロのことは知らなかった。
●イシグロ作品の魅