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【講演】唯一無二の劇場”クレスト座”〜松家仁之×角田光代×小川高義「海外文学のない人生なんて」No Foreign Literature, No Life
日本出版クラブが移設されるとのことで、前回よりこれでしばらく神楽坂にくることもなくなるな、としんみりしていたのですが、存外早くに再訪のときがやってきました。神楽坂と言えば新潮社。そして新潮社と言えば!クレスト・ブックス!こちらのシリーズが創刊20周年を迎えられ、記念イベントが催されたのです。クレストの創刊編集長松家仁之さん、クレストを大量に読み続けていらっしゃる作家の角田光代さん、そして翻訳家の小川高義さんという豪華な顔ぶれ。 角田さんが翻訳小説を読むようになった背景として
【講演】翻訳家が生み出す世界〜代官山文学ナイト:鴻巣友季子の文学茶々vol.6『翻訳ってなんだろう? あの名作を訳してみる』(ちくまプリマー新書)刊行記念
関東地方の梅雨明けが宣言された6月29日、代官山蔦屋書店にて鴻巣友季子さんと朝吹真理子さんのトークイベントを拝聴した。 このお二方のお話をうかがうのは一年ぶり。前回は、助詞「は」と「が」の違いについて新たな視点を得ることができたうえに、朝吹さんの朗読を初めて耳にしてその音楽的な調べに酔いしれた(そとは大雨だったけれど)。今回もまた、新たな地平を求め、鴻巣先生の最新刊『翻訳ってなんだろう?』を携えて、どきどきしながら訪れたのだった。奇しくも、当日は朝吹さんの七年ぶりの長編小説