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経営者は研修をやめてBBQをしよう!

このGWは僕が住む関東では天候もよく、まわりではバーベキュー(BBQ)をする人が多いようです。

ふと、BBQということで思い出したのですが、人材教育の重要さがますます叫ばれる今、会社では研修をやめてBBQをしてみたらどうかな?っていつも思うんですよね。

1.BBQをやるべきこれだけの理由


企業向けに研修事業を行う僕としては、従来型の研修がなくなることは好ましくありませんよ(;^_^A

ただね、いつも必ずオファー時に企業からくる要望がグループワークを多めに入れて「実践型」にして欲しいというもの。

今どき、1日の研修でずっと講義だけの大学教授スタイルなんてないし、実践型がメインになるので、「そこは大事なポイントではないのだけどなぁ、当たり前すぎでしよ?」と心の中でつぶやいています。(ごめんなさい)

むしろ、「ていうか、実践型を求めるのなら研修という形式が最適解?」といつも半信半疑なんですよね。

たとえば、チームワークやリーダーシップ、生産性が高い段取り力、心理的安全性、コミュニケーション術、問題解決の技術って、研修では鉄板テーマですが、研修形式でやることが本当に最適解なのでしょうか?

たとえば、研修の代わりにBBQをやると、超実践的な人材育成ができると思いません?

だって、BBQをやると・・・

・段取り力が問われる
・主体性が問われる
・チームワークが問われる
・リーダーシップのあり方が問われる
・コミュニケーションの取り方が問われる
・心理的安全性が問われる
・問題解決の技術が問われる

あれ?

研修で最近求められる要素が全部BBQに入っているじゃないですか!

もちろん、単にBBQをやるだけではダメですよ。それでは、福利厚生の単なる親睦会で終わってしまいます。

終わった後に、学びのポイントをフィードバックし、振り返りワークを入れると超実践的で楽しく参加でき、一体感も出せて良いことだらけ。

実践型で学びを得ることが目的なら、最終目的の本質を突き詰め、研修という”一手段”に過ぎないことに固執する必要はないと思うんですけど、どう思いますか?

2.究極の目的は何か?


このように、僕たちが一見すると目的だと思うようなことも、普段の仕事では手段(それも一手段)に過ぎないことがよくあります。

常に、今やろうとしている仕事の究極の目的は何か(何のために?)を確認したうえで、有効な手段を選択肢として複数考えること。その上で最適解を突き止めることが肝心ですよね。

シンプルに言ってしまえば、「目的と手段を混同しないように!」なんですが、案外実践できていない光景をよく見かけます。

研修という一手段がどこか慣習として染みついてしまうと、他の手段や最も効果が高いのは何なのか、目的からひも解く逆算思考ができなくなってしまいますので、本当に仕事では注意が必要です。

よくクライアントに対して以下のようなクイズを出すことがあります。あなたなら、どのような回答をしますか?

回答はケースバイケースなので一つではありませんが、いつもよく聞きがちな「デジタル化」のようなキーワードも”なんとなく”で手がけていませんか?

いちいち目的に立ち返っていますか?

ここに書いてあるキーワードは、本来は一手段に過ぎないのに、どこか目的化していることがよく起きています。

あくまでも例えばですが、「研修」の目的が、段取り力を身に着けるというテーマだったとすれば、別に研修ではなく前述したようにBBQでもいいですよね。

「デジタル化」の目的が、仕事の効率化だったとすれば、デジタル化そのものではなく、ある業務のプロセスを省くことや、外注に出すことが最適解(手段)かもしれませんよね。

「新規顧客の開拓」の目的が、仮に経営のリスク低減だったとすれば、企業体質を強化するためのコスト削減を優先事項とした方が最適解になることがあるかもしれませんよね。

このように、普段見聞きするタスクも、究極の目的は何か?(何のため?)を突き詰めて考え、その上で手段を見出すこと。

これが頭からノイズを排除して、生産性を上げる基本のキとなります。

3.「G」は何か?


究極の目的(本来の最終目的)を常に考えさせることを経営のど真ん中に据える僕のクライアントでは、社内に「Gは何か?」という標語を書いたポスターやスクリーンセイバーを社内で展開しています。

「G」とは、Goalのことです。

Goalとはさらに分解すると、「目的(何のために?)」と「目標(どのレベル?)」のワンセットです。

このうち、目標は明確に意識をされることが多いものです。また、それを達成するためにどのようにやるべきか?の手段も、自然と思考のスイッチが入ります。

ただね、なぜだか目的の確認、もっといえば究極の最終目的や本来の原点となる目的は、意外にも盲点になることが多いものです。

目的をすっ飛ばしたままタスクをこなそうにも、脱線したまま猛スピードで走り続ける電車のようなものですので、危なくて仕方がありません。

経営者やビジネスリーダーは、すぐに業績に直結するようなノウハウやデジタルツールなどの飛び道具に目がくらみますが、目的を確認するという原点を徹底する方が、実は業績に直結しやすいものですよ。

平凡なことをバカにせず、”凡事徹底”をぜひ心がけたいものですね。

まとめます!

Gの確認なくして思考の整理は成り立たない、Gの確認なくして業績を高めることもできない。時にはBBQで人材育成を!

BBQの事例は、目的と手段のはき違えを防ぐ最高のメタファーであると同時に、思考の整理法の1丁目1番地レベルで大事という教訓をぜひ受け取ってくださいね。

今回は、僕のクライアントが陥りがちな象徴的なケースを備忘録までに。

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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