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リーダーは、依存させるな!

僕は思考の整理家®という肩書で、講師として、また時にはコンサルやコーチとして様々なクライアントと関わっています。

で、冒頭のヘッダーにある「受講スタンス 注意点」はスライドの1ページ目で必ず使用するものです。

これが強く意識してもらうbest5なのですが、特に「講師に依存しないこと」とは大切にしているポリシーです。


何かを伝えたり、教える仕事をしていると実感するのですが、受講者側(受け手側)はどうしても答えをもらうのが普通の感覚に陥ることがあります。

もちろん、これだけ複雑化している社会で絶対的な正解など存在しないため、答えを伝えているつもりはありませんが。。

あくまでも人や企業が変革を起こす際のキッカケになることをお伝えしているだけであっても、受け手側はいつもそう受け取りません。

そのうちに、何か問題が起きれば講師が教えてくれるはず!となり、自分の頭で考えなくなります。またしまいには、講師が後押ししないと行動が停滞するということえさえあります。

こうなると、自身や組織を変革するなどできません。依存体質は逆効果になるため、ことあるごとにポリシーを話し、「依存していないか?自分はどうするのか?」を常に問いかけるようにしています。

この点に関しては、野球WBCでもコーチを務めた元日ハムの白井さんが、インタビューで絶妙なコメントをしていましたよ。

カウンセリング、ティーチングはヘルプの要素が強くなります。確かに目の前に人が倒れているときは、ヘルプの必要がありますが、これを続けると、『また困ったときに助けてもらおう』と依存型になる可能性があります。

これって、子育てにも共通しています。

親の方から「あれしろ、これしろ!」「あ~でもない、こ~でもない」と言っていると、子どもは自分の頭で考え動かなくなります。親への依存体質が”無意識”のうちにできあがってしまいます。

少しだけキッカケを与えたら、そっと見守るくらいがちょうどいい。

転んでも起き上がり方を教えず、自分で起き上がり方を工夫させることが成長につながる。大人も子どもも同じですよね。

こう考えると、特に注意しなければいけない立場の人がいます。

それが、リーダーです。

リーダーの定義は色々とありますが、従来のイメージでいうリーダーは、熱くビジョンを語り率先垂範しながら、組織を引っ張っていくイメージがありますよね。

これは一側面で見ると魅力的なのですが、組織をリーダーへの依存体質に変えてしまう可能性があります。

リーダーがいくら有能であっても、1人でできることには限界があります。

リーダーは方向性を唱えつつ、リーダー以外のメンバーが自立的に状況に応じて変化しながら動いていける組織が理想でしょう。

サッカーでもラグビーでも、監督やキャプテンが全てを引っ張って指示を出しません。やはり自立的にメンバーが状況変化に対応していきます。

有能だとされるリーダーは、熱くビジョンを語り皆を引っ張っている自分に無意識のうちに酔っていることもあります。

気づかぬうちに、組織を依存体質に変えてしまっているリスクもあるわけです。こうなると組織はリスクを抱えることになります。

リーダーが調子悪くなれば?リーダーのキャパを超えたら?リーダーには理解できない状況変化がおきれば?など。

依存させてしまうリーダーか、依存を防ぎ自立的に変化を促せるリーダーか。

スタイルは2つありますが、依存させてしまうリーダーは注意が必要ですね。講師業やコーチ業の人も同様に注意すべきことの一つだと思えてなりません。

口を出しすぎずに、じっと見守る器を持つべく日々奮闘中!という最近の雑感より。

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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