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ヴェイパーフライ関連

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シューズの考察やシューズに関する戯言を書きます。
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#アルファフライ

多くのカーボンシューズを長期間履き比べながら考えたこと

多くのカーボンシューズを長期間履き比べながら考えたこと

近々、「各メーカーのカーボンシューズ計25足の比較(2022-2023年新作:21足)」というnoteを公開するが、その前にこれだけ多くのカーボンシューズを長期間かつ幾度も履き比べながら考えたことを以下に記す。

ヴェイパー4%とアルファフライの衝撃

この2つシューズを初めて履いた時(2017年秋と2020年春)は、衝撃的だったのを今でも覚えている。

ヴェイパーフライ4%が画期的だったのは、ミ

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今後、ランニング用カーボンシューズの評価項目で「価格」と「重さ」を重視するのがいいだろう。

今後、ランニング用カーボンシューズの評価項目で「価格」と「重さ」を重視するのがいいだろう。

2020年は本当に多くのメーカーがカーボンプレートを挟んだ新製品をリリースして、ランニング界が盛り上がりのあった1年だった(一部違う素材のプレート内蔵の製品もあるが)。

それでも、王者ナイキの牙城は崩されず、ネクスト%、アルファフライがロードレースや12月までのトラックレースでは選手たちの足元を支えた。

また、来年には東京五輪を控え、アシックスの厚底シューズ(プロトタイプ多数...メタフライな

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各メーカーの厚底カーボンシューズ計30足の比較(2021年新作:11足)

各メーカーの厚底カーボンシューズ計30足の比較(2021年新作:11足)

2017年の夏にナイキがヴェイパーフライ4%をリリースしてからはや3年。

各メーカーがこぞって厚底カーボンシューズの新製品をリリースし始めたのが2020年になってからだった。今や、メジャーなブランドだけでなく世界中のシューズブランドがこのシステムのシューズをリリースしているので、今回は19足+2021年の新作11足の比較を“各ジャンル”ごとに行うことにした。

シューズの重量は各26.5cm、各

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本当に「自力」を高めるシューズってなんだろう?厚底「軽量」シューズ全盛期に重いシューズでトレーニングすることの重要性と👟のレジスタンストレーニングについて。

本当に「自力」を高めるシューズってなんだろう?厚底「軽量」シューズ全盛期に重いシューズでトレーニングすることの重要性と👟のレジスタンストレーニングについて。

今日のジョギングで意識した点と、ジョグの後に考えたことについて。

【練習内容】39'モデレート+流し100m3本
(100mは17秒1、17秒3、17秒1、R31秒=ほぼ同じ動き)
Total: 41:00, 10.5km(ave. 3:53/km)
5km19:29(3:54 /km) 10km19:26(3:53 /km)のイーブンペース
シューズ:ナイキボメロ14(270g)

(このジョ

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12月1日までの公認のトラックレース(中長距離)であなたは何を履きますか?(改め今後のトラックレースで何を履きますか?)

12月1日までの公認のトラックレース(中長距離)であなたは何を履きますか?(改め今後のトラックレースで何を履きますか?)

(トップ写真:2017年ロンドン世界選手権男子10000m決勝。この頃にはすでに契約選手にVFは配布されていたが、当然ながら出場者全員がスパイク着用)

※世界陸連は8月10日に【公認トラックレースでは競歩を除いてVF4%・ネクスト%・αフライ等の使用はできない】等のシューズに関する新たな競技規則Rule 5は2020年7月28日から適応されたことを正式にプレスリリースで発表。今後、公認トラックレ

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【2020年7月28日以降の公認トラックレースで競歩を除いてVF4%・ネクスト%・αフライ等は使用不可】:世界陸連がシューズの競技規則と東京五輪マラソン・競歩の資格有効期間を改定(8月11日修正・加筆有)

【2020年7月28日以降の公認トラックレースで競歩を除いてVF4%・ネクスト%・αフライ等は使用不可】:世界陸連がシューズの競技規則と東京五輪マラソン・競歩の資格有効期間を改定(8月11日修正・加筆有)

世界陸連は2020年7月28日に、競技で使用するシューズに関する競技規則と、東京五輪のマラソン・競歩種目における資格有効期間の改定を発表した。

(上:2020年7月28日発表・下:2020年8月10日発表)

7月中旬の世界陸連の評議会(Council)でこれらの改定項目が正式に承認され、【公認トラックレースでは競歩を除いてVF4%・ネクスト%・αフライ等の使用はできない】等のシューズに関する新

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現在のトップレベルのトラックレースで選手が何のシューズを履いてるかは大変興味深い。その①

現在のトップレベルのトラックレースで選手が何のシューズを履いてるかは大変興味深い。その①

去年の八王子ロングディスタンスの10000mで見た光景が以下。

そして、今日のホクレンディスタンス深川大会を見て思ったのが以下。

普段の練習で何を履いて練習しているか?レースで選手が履いているシューズは、そのレースに向けての高強度練習で「選手が何を履いて練習しているか」と密接に紐づいているだろう。

レースでVFを履いていれば、練習でももちろん履いているだろうし、スパイクに関してもそうだろう。

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